ベルワルド, フランツ(1796-1868)
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リストもその作品の創意を絶賛したという、19世紀スウェーデンの生んだ名匠・ベルワルドの音楽は、その言葉の最もよい意味で中庸であり温和なものということができるでしょう。よりメジャーな作曲家ではメンデルスゾーンあたりが近いイメージといってもよいかもしれません。常に美しく流麗に流れるメロディー、ときに見せる悲壮感や情熱などがすべて、絶妙のバランスでブレンドされた嗜好品といった感があります。確かにより大きな感情の振幅や陶酔感などを求めたくなる向きもあるかもしれませんが、それはむしろベルワルドの守備範囲外というべきもの、これはこれとして爽やかな聴後感保証付きの3曲をお楽しみください。*8.223170の再発売品(2000/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.555001 |
ピアノ三重奏曲というと、ピアノ・ヴァイオリン・チェロという、それぞれ独奏楽器としても大いに活躍することの多い3者が、あたかも競り合うかのように名人芸の火花を散らす曲も多いですが、ベルワルドの場合は華やかながらも、どちらかといえばおっとり、お坊ちゃまムードで優しく柔和な曲想が目立ちます。のんびりと上質で朗らかな美しい音楽に浸りたい、という向きの方にはまさに最適といえましょう。この巻では未完成に終わったり、遺作出版された曲を集めていますが、楽曲同士に共通する素材が登場するのを聴くことができるのが、ほのぼの気分の裏に隠された作曲者の拘りと苦闘の跡を感じさせるようで、大変興味深く感じられます。*8.223430の再発売品(2001/03/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.555002 |
凍てつくような寒さの中、濃い霧がたちこめる荒れ果てた湖面を、静かに泳ぐ一羽の白鳥・・・。弦楽器のくすんだ音色に包まれて、切々と歌われるイングリッシュ・ホルンが印象的なシベリウスの「トゥオネラ(黄泉の国の意)の白鳥」は、下敷きとなったフィンランド神話そのままの視覚的イメージが、眼前に現れるかのようでありながら、単なる描写音楽に堕すどころか、聴くものの心にどこまでも深く染み入るかのような名作です。対照的にドビュッシーのカプレ編の「月の光」は、イメージそのままのセミ・クラシック風なアレンジかもしれませんが、これはこれで安心して楽しめるものです。(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.556609 |