エングルンド, エイナル(1916-1999)
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シベリウスの次世代を担う2人の作曲家、エングルンドとクラミのヴァイオリン協奏曲集。この2曲はともに20世紀フィンランドを代表する名協奏曲として知られ、第二次世界大戦中に作曲されたクラミの作品は、1944年にストックホルムで初演されています。彼の作品にはフランス音楽~ラヴェルや六人組からの影響も指摘されていますが、この協奏曲ではクラミ自身の作風が確立されており、更に晩年に改訂されたこの版は伴奏部分がよりシンフォニックになっています。また2016年に生誕100年を迎えるエングルンドは、20世紀後半のフィンランドを代表する作曲家の一人。大戦後しばらくは、ショスタコーヴィチやプロコフィエフとの親和性を感じさせる作風でしたが、晩年になるとこの協奏曲も含め、抒情的な作風を好むようになります。作品は初演こそ成功しましたが、その後はあまり演奏されることがありませんでした。これら2つの作品を演奏するのは、名手ベンヤミン・シュミット。OEHMSレーベルへの一連の録音や、ONDINEレーベルへのリゲティ、ショスタコーヴィチ、レーガー作品の録音で高く評価されています。(2016/10/21 発売)
レーベル名 | :Ondine |
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カタログ番号 | :ODE1278-2 |
フィンランド音楽に強い人でないと名前も知らないエングルンド、20世紀を代表する交響曲との評もある、人類の凶暴さを描いた交響曲第2番を早速聴いてみると…これは驚き!何故録音が少ないのか理解できないほどの傑作です。戦争の影響の色濃さは、ショスタコーヴィチのファンなら一聴の価値あり。そのショスタコとストラヴィンスキーの死を契機に、自身の人生を回想して書かれた交響曲第4番、バルトーク風のピアノ協奏曲第1番、共に決してわかりやすい音楽ではありませんが、確かな個性を感じさせます。21世紀を見ることなく、1999年に惜しくも亡くなりました。(2000/01/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.553758 |