フォーレ, ガブリエル(1845-1924)
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【ニケがフォーレのレクイエムを再録音、カップリングはグノーほかの秘曲】エルヴェ・ニケとその手兵ル・コンセール・スピリチュエルによるフォーレのレクイエムが登場。ニケは2014年にもフランダース放送合唱団と共にフォーレを録音しているので、約8年をあけての再録音ということになります。前回同様今回も1893年版を元に、ファゴット、トランペット、トロンボーンとティンパニを省くという処置を取りました。演奏は作品の美しさをたっぷりと歌い上げるとともに、ニケらしい筋肉質の表現も随所に聴かれ、なかでも「サンクトゥス」の力強さは特徴的。「レクイエム」の定番の新たな魅力を引き出しています。カップリングにはグノーが1891年に着手し、その歿後1896年に出版された混声合唱とオルガンのためのミサ曲を収録。1871年の普仏戦争敗北後のフランスで守護的な象徴として注目されていた、メロヴィング朝フランク王国の初代国王クローヴィス1世(466頃-511)の洗礼1400年記念を意識して書かれたものとされ、「クローヴィスのミサ」の名が付けられています。グレゴリオ聖歌を元にし、パレストリーナなどルネサンスの手法を参考にしつつ、グノーらしいユニークさも兼ね備えた作品です。これら2曲の後奏として収められているのは、ルイ・オベールによるソプラノ独唱、ヴァイオリン独奏、合唱とオルガンによる宗教的な小品と、アンドレ・カプレが宗教的儀式のために書いたヴァイオリンとオルガンのための一種の瞑想曲。なかでもルイ・オベールは1888年に行われたフォーレのレクイエム初版の初演時に、ボーイ・ソプラノとして「ピエ・イエズ」を歌った縁があります(さらに後年にはピアニストとして、ラヴェルの「高貴で感傷的なワルツ」の初演も行っている才人)。ヴァイオリンのソロはル・コンセール・スピリチュエルのコンサートマスターを務めるほか、ソリストとして世界中で活躍するシュシャーヌ・シラノシアンが担当、技術と表現の両面で冴えわたった演奏を聴かせています。(2024/08/09 発売)
レーベル名 | :Alpha |
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カタログ番号 | :ALPHA1014 |
『Diapason』誌をはじめ、数々のクラシック音楽専門誌で賞賛されるフランスのヴァイオリニスト、イレーヌ・ドゥヴァル。フランス人の父と韓国人の母の間に生まれ、日本、インドネシア、香港で育ち、11歳でフランスに帰国。スザンヌ・ゲスナーとジャン=ジャック・カントロフに師事し、2008年にパリ国立高等音楽院に入学。ロラン・ドガレイユのクラスで学んだ後、2014年にはドイツのクロンベルク・アカデミーに参加し、ミハエラ・マルティンに3年間師事、研鑽を重ねています。「フォーレと友人たち」と題されたこのアルバムでは、フォーレとエネスクのソナタを中心に、アーン、サン=サーンスといった同時期にパリで活躍していた作曲家たちの小品を組み合わせた魅力的なプログラムを披露。しなやかな瑞々しい演奏で聴き手を魅了します。伴奏を務めるウェブスターは指揮者としても活躍する若き俊英です。(2024/09/06 発売)
レーベル名 | :Capriccio |
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カタログ番号 | :C3011 |
《印象派からシャンソンまで フランスリリシズムの奥義》このアルバムは、単に自分の好きなフランス音楽の小品を集めたわけではありません。私のピアノ人生にとって欠かせない出来事とリンクした作品がちりばめられており、そのすべてをここで語ることができないのが惜しまれるほどです。-ブックレット序文より 入念に考えられたアルバム・コンセプトに沿って選ばれた一連の曲は、心地よい流れに乗り聴き手の心を満たします。文字通り夢心地の雰囲気溢れる「夢」、ためらいがちに始まりながら少しずつ親しさを増していく「レントより遅く」、そして柔和で流麗なフォーレを経て、ラヴェルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」で一息ついたあと、最初のクライマックスともいえる「ラ・ヴァルス」の音の奔流!小粋なサティ、プーランクからアルバムの白眉ともいえるワイセンベルクの「シャルル・トレネによる6つの歌の編曲」、最後は名曲「聞かせてよ、愛の言葉を」で余韻を残してそっと消えていく・・・。音楽性、技術の粋が結実した珠玉の演奏をじっくりとお聞きください。各曲を彩るベヒシュタインの深みのある音色も聴きどころ。録音の素晴らしさも相俟って、聴き手を“福間洸太朗の内なる世界”へといざなってくれます。(2019/04/17 発売)
レーベル名 | :Naxos Japan |
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カタログ番号 | :NYCC-27308 |
英国のクラリネット奏者、作曲家ヘレン・ハーバーションは自然界から深く影響を受けており、四季の変化や森、海などから得たインスピレーションを音楽にすることに情熱を傾けています。このアルバムは前作「Found in Winter」(DDA-25191)の続編であり、今作でも彼女の良き理解者であるピアニスト、ジョン・レネハンとともにハーバーションが自作を交えた「夢」や「夜」にまつわる様々な作品を演奏しています。人気の高いフィンジの「バガテル」やドヴォルザークの「家路」なども含む変化に富んでいて味わい深い選曲で、ハーバーションの美しいクラリネットの響きが楽しめます。ハーバーションの5歳のお孫さんが書いたかわいらしい絵がジャケットに用いられています。(2022/03/11 発売)
レーベル名 | :Divine Art |
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カタログ番号 | :DDA25225 |
1991年生まれの若きチェリスト、ハリエット・クリーフのデビューアルバムです。オランダに生まれた彼女、5歳からチェロのレッスンを始め、9歳でユトレヒトの芸術学校に入学。その才能を着々と伸ばしていきました。2004年にはオーストリアへ移り、ウィーン大学で更なる研鑽を積んでいます。もちろんコンクールの入賞歴も多く、最近ではクロアチアで開催されたアントニオ・ヤニグロ国際コンクールで1位、及び観客賞、ヤニグロ賞を受賞しています。このアルバムは、フランクのソナタを始めとしたフランス系のプログラムで構成されていて、卓越した技巧とナイーブな感性が存分に感じられるセンスの良いものです。とりわけ、オッフェンバックの小品「ジャクリーヌの涙」は絶品です。1690年にヘンドリック・ジェイコブズが制作した歴史的名器をオランダの財団から貸与されており、その表現力をフルに生かした美音は聴き手の耳を引き付けて離しません。(2012/05/16 発売)
レーベル名 | :Capriccio |
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カタログ番号 | :C5131 |
イギリス、ロンドンにある由緒正しきテンプル教会。1307年のテンプル騎士団廃止後、当時の王エドワード2世がこの教会を王家管理下に置き、一時は聖ヨハネ団にあたえられるも、騎士団の廃止に伴い、また王家の資産となったという歴史を持ちます。第二次世界大戦時にはドイツ空軍の空爆で大規模なダメージを受けるも、修復され、現在もその姿を保っています。このアルバムは教会に属する少年合唱団の初リリース・アルバムで、指揮者セイヤーは長年、この合唱団の指導を行っています。民謡や歌曲から現代曲まで幅広いレパートリーを誇りますが、ここではなんと言ってもブリテンの「キャロルの祭典」が聴きもの。イングランドの奥深い伝統を感じさせる歌声です。(2016/10/28 発売)
レーベル名 | :Orchid Classics |
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カタログ番号 | :ORC100058 |