グノー, シャルル=フランソワ(1818-1893)
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スウェーデンの名テノール、ユッシ・ビョルリンク(1911~1960)は故国ばかりでなく、ヨーロッパでも大活躍しましたが、とりわけ重要な活動場所としたのはアメリカでした。このCDはサンフランシスコ・オペラに客演した彼が、その本拠、戦争記念歌劇場で行なわれたラジオ・コンサート番組「スタンダード・アワー」に出演したさいの模様を、アナウンスまで含めて完全収録したものです。共演は妻のアンナ=リーザ・ビョルリンク(1910~ )で、彼と同じくストックホルム王室音楽院に学んだ彼女は、35年に結婚した後もたびたびジョイント・コンサートを行なっていました。(山崎浩太郎)(2001/04/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.110142 |
デル・モナコ、ステファノらと並び賞されていた絶頂期に、わずか49歳で急逝したビョルリンク。ファンを魅了した彼の緊張度の高く輝かしい声は、50年代以降の録音でなじみの深いものですが、若き日よりそのトレードマークの美声は頭角を現していました。この盤では、そうした彼の、20代から30代にかけての履歴を収録、まさにテノール・アリアの名曲のオンパレードです。スウェーデン生まれのため、この頃のビョルリンクはイタリア語のディクションが弱いとも言われていましたが、麗しい声と音楽の構築の巧みさは、それを払拭して余りあると言えるでしょう。歌手が真のスターであった時代、古き良きオペラ黄金期を彷彿させる、偉大なる歌手の貴重なポートレイトとも言える1枚です。(2000/02/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.110701 |
名テノール、ユッシ・ビョルリンク(1911-60)が1936年から44年にかけて、母国スウェーデンで録音したアリアと二重唱集です。この「ユッシ・ビョルリンク・コレクション」の第1集と第2集には、1930年代前半のスウェーデン語訳詞による録音が収められていました。第3集では欧米各地で活躍し始めた時期を反映して、イタリア語とフランス語による歌唱が収められており、スウェーデン以外のすべての聴衆にとって、より耳に親しみやすい響きとなっています。30歳前後の澄んだ歌声とバランスの良さで、ビョルリンクの絶頂期を記録した1枚です。(山崎浩太郎)(2004/02/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.110754 |
天分の美声、そして決して卑近に陥らない歌いまわし。ビョルリンクの魅力は突き詰めればその二点に集約されるでしょう。そしてその魅力は彼のキャリアが終わりに近づいたこのCDを録音した頃においても、減ずるどころかよりいっそう輝いていたのでした。伸びやかな高音、旋律線に対する率直なアプローチは、「永遠の青年テナー」を思わせます。中でも「真珠採り」のデュオは必聴の美しさ。リリック・テナーとはかくあるべきであるという、歴史に残る名唱といっても過言ではない録音です。ヴェルディの「オテロ」や「運命の力」で見せる過剰にならない力強さも、聞き逃せない箇所でしょう。(2004/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.110788 |
「スウェーデンのカルーソー」こと、ユッシ・ビョルリンク(1911-60)の芸歴初期、スウェーデン時代の録音を集めた1枚です。1930年にストックホルム王室歌劇場にデビューしたビョルリンクは当時の歌劇場の慣習に従い、各国のオペラをスウェーデン語訳で歌いました。1930年代末には原語を学んで歌うようになりますが、ここに収められた録音はそれ以前のものなので、すべてスウェーデン語訳となっています。彼にとってはいちばん歌いなれた言葉であり、年齢も20才代とあって伸び伸びと歌っているのが、大きな魅力となっています。(山崎浩太郎)(2002/12/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.110722 |
【歌姫ジャンスと奇才ニケによる、フランス・ロマン派の秘曲集】豪華共演によるフランス・ロマン派の管弦楽伴奏歌曲を集めた一枚。パラツェット・ブリュ・ザーネ(ロマン派フランス音楽センター)の全面協力のもと、歌曲はもとより間奏曲のように挿入された管弦楽曲も含め、現在ではほとんど知られていない作品ばかりなのも嬉しいところです。ゆったりとしたテンポながら大きな山を築く曲想が多く、ジャンスの柔らかな声質とドラマティックな表現が、ニケにより妥協なく組み上げられる構成に支えられ作品の中で美しく映えています。(2024/03/22 発売)
レーベル名 | :Alpha |
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カタログ番号 | :ALPHA1030 |
【ニケがフォーレのレクイエムを再録音、カップリングはグノーほかの秘曲】エルヴェ・ニケとその手兵ル・コンセール・スピリチュエルによるフォーレのレクイエムが登場。ニケは2014年にもフランダース放送合唱団と共にフォーレを録音しているので、約8年をあけての再録音ということになります。前回同様今回も1893年版を元に、ファゴット、トランペット、トロンボーンとティンパニを省くという処置を取りました。演奏は作品の美しさをたっぷりと歌い上げるとともに、ニケらしい筋肉質の表現も随所に聴かれ、なかでも「サンクトゥス」の力強さは特徴的。「レクイエム」の定番の新たな魅力を引き出しています。カップリングにはグノーが1891年に着手し、その歿後1896年に出版された混声合唱とオルガンのためのミサ曲を収録。1871年の普仏戦争敗北後のフランスで守護的な象徴として注目されていた、メロヴィング朝フランク王国の初代国王クローヴィス1世(466頃-511)の洗礼1400年記念を意識して書かれたものとされ、「クローヴィスのミサ」の名が付けられています。グレゴリオ聖歌を元にし、パレストリーナなどルネサンスの手法を参考にしつつ、グノーらしいユニークさも兼ね備えた作品です。これら2曲の後奏として収められているのは、ルイ・オベールによるソプラノ独唱、ヴァイオリン独奏、合唱とオルガンによる宗教的な小品と、アンドレ・カプレが宗教的儀式のために書いたヴァイオリンとオルガンのための一種の瞑想曲。なかでもルイ・オベールは1888年に行われたフォーレのレクイエム初版の初演時に、ボーイ・ソプラノとして「ピエ・イエズ」を歌った縁があります(さらに後年にはピアニストとして、ラヴェルの「高貴で感傷的なワルツ」の初演も行っている才人)。ヴァイオリンのソロはル・コンセール・スピリチュエルのコンサートマスターを務めるほか、ソリストとして世界中で活躍するシュシャーヌ・シラノシアンが担当、技術と表現の両面で冴えわたった演奏を聴かせています。(2024/08/09 発売)
レーベル名 | :Alpha |
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カタログ番号 | :ALPHA1014 |
レナータ・テバルディ(1922- )の歌う《蝶々夫人》というと、1958年にトゥリオ・セラフィンの指揮でステレオ録音されたデッカ盤が、現在ではよく知られています。このCDはその7年前に同じデッカにモノラル録音された、テバルディの最初の《蝶々夫人》全曲LPを覆刻したものです。デッカ・レーベルはイタリア・オペラの名作群の全曲録音を開始するにあたり、29歳の若きテバルディをその中心的なプリマ・ドンナに抜擢、その成功によってその後の録音活動の基礎としたのです。このCDには49年、最初期のテバルディのアリア録音も収められています。(山崎浩太郎)(2003/11/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.110254-55 |
イタリア、ガッテオで1983年に制定された「シオラ・ドーロ(黄金のツバメ)」オペラ賞は、名歌手リーナ・パリューギを記念し、若き才能あるオペラ歌手に贈られる名誉です。これまでに、ルチアーナ・セッラ、ジューン・アンダーソン、マリエラ・デヴィーア、スミ・ジョー、パトリツィア・チオーフィ、ステファニア・ボンファデッリ、エレナ・モシュクなど錚々たる顔ぶれの女性歌手たちがこの栄誉ある賞を授与されていますが、2013年にこれを獲得したのがこのコロラトゥーラ・ソプラノ、ジェシカ・プラットです。イギリスで生まれ、イタリアで生活する彼女は、2007年にヨーロッパ・デビューを飾って以来、多くの劇場で歌い、国際的な名声を獲得しています。彼女が歌うフランスとイタリアの美しい歌曲の数々からは、類い稀なる才能を感じることができるでしょう。(2016/01/27 発売)
レーベル名 | :Opus Arte |
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カタログ番号 | :OACD9038D |