グリーグ, エドヴァルド(1843-1907)
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当盤収録の楽曲は、比較的珍しい弦楽合奏曲の分野で、貴重なレパートリーとなっていますが、いずれも感傷味豊かな旋律、長調と短調の絶妙な使い分け、そして連綿たる北欧情緒という、グリーグの美点が十二分に発揮されたものとなっています。中でも、最も有名なのは「ホルベアの時代より」で、バロックの組曲の形式に、民俗的な味わいを豊かに加え、躍動感に満ちた颯爽たる展開を楽しませてくれます。また、ロマンティシズムの極致ともいえるのが、「2つの悲しき旋律」の2曲です。シンプルな旋律を、変奏させつつ繰り返すだけの単純なつくりの曲なのですが、そのやるせなく切ない旋律美は、極上の逸品と申せましょう。(2006/08/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557890 |
グリーグの交響曲は1曲しかありません。それもこの作品は、20歳の頃に作曲されますが、作曲者自身が楽譜に「演奏を禁じる」と書き込み封印してしまったという曰くつき。ところが20世紀後半になってようやくスコアが発見されると、しばしばとりあげられるようになりました。いくら封印されようと、若書きならではの煌きとグリーグの確かな才能は隠しようが無いのです。カップリングの劇音楽「十字軍の戦士シーグル」からの組曲は、それほど知られていないグリーグの名曲で、特に最後の行進曲の高揚は必聴です。さらに知名度が低い「古いノルウェーの歌と変奏」は、グリーグ・ファンなら必ずや「聴いて良かった」と感じていただける逸品です。(2007/08/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557991 |
高音質録音で名高いエリート・レコーディングズ制作のVOX原盤を現代の名エンジニア、マイク・クレメンツがオリジナル・マスターテープから192kHz/24bitでデジタル化するVOX AUDIOPHILE EDITION。VOXに数多いアブラヴァネルの録音から、グリーグの管弦楽作品集を復刻。録音場所は明記されていませんが当時ユタ響が主な録音会場として使っていたモルモン・タバナクルと想像されます。豊かな響きを伴ったオーケストラの一体感のあるサウンドからソロ・パートを奏でる楽器が小さめの音像ながらふわりと浮かび上がる様子は、録音エンジニアのマーク・オーボートならでは。今回のリマスターでS/Nが改善しました。「中庸の美」を音にしたような演奏は極端な表現に走ることなく、それでいて民族的な舞曲は十分ダイナミックに、感傷的な旋律には哀感を湛えて、安心して曲の魅力に浸ることが出来ます。ブックレットには初出時のジャケットと解説を転載しています。(2024/04/26 発売)
レーベル名 | :Vox |
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カタログ番号 | :VOX-NX-3038CD |
ロマン派の時代に入り、協奏曲は「競争」曲、すなわちソロイストとオケが、互いに華々しい名人芸でしのぎを削るものへと変化しました。リストを筆頭に、サン=サーンス、グリーグの作品もその系譜に連なるのは指摘するまでもありません。しかしともすればソロイストはオケに対抗せんと、過剰に攻撃的になることもしばしばありました。しかしモイセイヴィッチは協奏曲においても常に悠然と構え、繊細かつ雄大なアプローチを崩していません。細かなフィギュレーションは入念に磨きこまれ、フォルテシモで音が割れるようなことは決してありません。彼のトレードマークとも言える軽妙な指さばきは、「ハンガリー幻想曲」のフリスカの部分やサン=サーンスの2楽章のスケルツォで発揮されています。(2002/08/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.110683 |
圧巻はグリーグの死後に出版された3つのピアノ曲(EG110~112)です。高度な民族性に加え、過激で豊かな和声や精緻なピアノ書法等は晩年のグリーグが印象派やバルトークらに影響を与えたと言われる見事な証しです。EG105は16才の時に作った熱い音楽。そして歌曲や管弦楽曲から編曲された他の作品は北欧の透明な大気がそよぐような美しい旋律の宝庫です。特に有名な「君を愛す」Op.41、No.3は崇高な感動すら覚える逸品です。(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.553399 |