マックスウェル・デイヴィス, ピーター(1934-2016)
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マクスウェル・デイヴィス(1934-)の代表作の一つ「ストラスクライド協奏曲集」。このアルバムにはコントラバスのための第7番と、ファゴットのための第8番が収録されています。もちろん若干難解であり、曲の全貌を捉えるためには、全身全霊を持ってこれに対峙しなくてはなりません。全ての箇所に緊張の糸が張り巡らされていますが、とはいえ、時折聞こえてくる甘美な響きを一度でも耳にしてしまうと、離れ難くなるのがこの作曲家のいつものやり方と言えるでしょうか。ファゴットのための協奏曲はせわしない音型で始まりますが、ソロが始まると緩やかな音楽へと変貌します。不可思議で魅惑的な音楽です。トラック6はマクスウェル・デイヴィスの60歳の誕生日と、スコットランド室内管幻樂団の創立21周年の両方を祝すために書かれた作品で、寂しげなヴァイオリンの旋律がやがてリズミカルな面持ちに変貌しながらエネルギーを蓄えていきます。やがて最初の静かな楽想が戻りますが、最後は賑やかに曲を閉じるというものです。(2013/12/18 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572355 |
孤高の作曲家マクスウェル・デイヴィス(1934-)の「ストラスクライド協奏曲集」。今回は第9番と第10番です。スコットランド室内管弦楽団のメンバーたちのために書かれたこれらの協奏曲、第9番は"あまり注目を浴びることのない管楽器奏者"たちのための作品です。この曲を作った時、ディヴィスは彼の自宅のあるオークニーの海の景色を想定していたと言います。11月の垂れ込める雲、灰色の海・・・これらがぼんやりと反映される印象深い音楽です。第10番は"オーケストラのための"作品で、全てのメンバーが輝けるように周到に準備された精妙な協奏曲であり、戦い、勝利の意志が感じられる力強い音楽です。「キャロリッシマ」はオーケストラのためのセレナーデで、彼の友人であるイェンス・ヘーゲル(当時のデンマーク領事)の妻の50歳の誕生日を記念して書かれました。タイトルは彼女の名前「キャロル」から取られています。(2014/02/19 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572356 |
マックスウェル・デイヴィス(1934-)が集中的に取り組んだ、様々な楽器のための協奏曲である「ストラスクライド協奏曲」は、スコットランド西部にある県「ストラスクライド」の地域協議会とスコットランド室内管の委嘱により書かれ始めたもので、1987年から1996年までの間に10曲が作曲されました。このアルバムでは、1989年に書かれたホルン、トランペットを使った第3番、1990年に書かれたクラリネットを使った第4番を聴くことが出来ます。デイヴィスは奏者たちとも緊密に連絡を取り、彼らの技術を最大限に生かせるように入念な曲造りを施し、どれもが素晴らしい効果をあげています。独奏楽器が活躍はもちろんのこと、彩り豊かなパーカッションとのやり取りも素晴らしく、またデイヴィスが愛するマリンバの響きもいたるところで聴くことができるという、まさに彼における「20世紀の締めくくり」シリーズであると言えるでしょう。(2013/08/21 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572353 |
マックスウェル・デイヴィス(1934-)による渾身の曲集である「ストラスクライド協奏曲」の第5番と第6番です。ここに収録されている2曲は、古典的な形式に準拠したもので、第5番のヴァイオリンとヴィオラのための曲は、あのモーツァルトの協奏交響曲 K364からインスピレーションを受けたものです。もちろん曲自体は先鋭的ですが、独奏楽器と管弦楽との親密な対話は、複雑かつ精妙な音の絵を描いています。第6番はブリューゲルの絵画がヒントになっているというもので、伴奏のオーケストラにはフルート、オーボエ、ヴァイオリンは含まれず、その代わりバス・クラリネットとグロッケンシュピール。タンブリン、クラヴェスを配置し、絶妙かつ軽妙な響きを醸し出しています。全体的に穏やかで神秘的な雰囲気に終始しますが、時に爆発的なエネルギーの放出が印象的な作品です。(2013/10/23 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572354 |
2016年3月にこの世を去った作曲家、マクスウェル・デイヴィスの最後の作品を含む「ヴァイオリンのための作品集」。彼が愛したオークニー諸島の風景を映した「遠き島への旅」を始め、3曲が21世紀になってから作曲された作品です。晩年のデイヴィスの作品を精力的に演奏し、彼の作品の普及に貢献したヴァイオリニスト、ドゥッチョ・チェカンティに捧げられた「ソナタ」は20分ほどの長大な作品。時折牧歌的な雰囲気に満たされますが、曲全体は緊迫感に満ちた難解な構成になっており、最晩年のデイヴィスの音楽観が反映された見事なものとなっています。比較的初期に書かれた「2台のフィドルのための踊り」は子供のためのオペラの挿入曲。フィドルの素朴な響きは、ヴァイオリンで奏しても変わることがありません。“古代ローマを想像で散策する”というヴァイオリン・ソナタは、様々な場面を音で巡る幻想曲。全て、デイヴィスの良き理解者チェカンティによる演奏です。(2017/01/25 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.573599 |
その作品は難解な内容を持ち、音も限りなく神秘的。そんなマックスウェル・ディヴィス(1934-)ですが、時として極めて親しみ深い作品を書いていたりもします。このアルバムに収録された「5つのクレーの絵」は画家パウル・クレーの絵からインスピレーションを受け、グラマースクールの子どもたちのために書かれた作品で、1959年に作曲、上演されてから一度はスコアが紛失するも、1976年に復元、好んで演奏されています。各々の曲は短いのですが、鳥の声や独奏楽器の活躍など、聴きどころの多い作品です。2つの協奏曲は彼らしい作風で、感覚的に訴えかけてくる曲と言えましょうか。トラック7は彼の個人的独白であり、これまた不思議な魅力に満ちています。(2013/03/20 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572363 |
「このタイトルは何だ?」と思われるかもしれません。これは実はナクソスが、イギリス作曲界の大御所、サー・ピーター・マクスウェル・デイヴィスに全10曲に及ぶ弦楽四重奏曲の連作を委嘱するという、大胆なプロジェクトを開始したがゆえのものです。指揮者としても名高く、すでにあらゆる分野に膨大な作品群を著しているデイヴィスだけに、語法の豊かさには目を見張るものがあります。この伝統ある形式の中で、意欲的に新しい響き、音楽が探求されており、含蓄のある辛口の味わいと申せましょう。演奏は初演も行っているマッジーニ四重奏団で、至難な要求によく応えています。今回はほんの序章、今後の展開にもご注目!(2004/12/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557396 |
ナクソスと現代イギリスの大家、ピーター・マクスウェル・デイヴィスがタッグを組んでお送りする、空前のプロジェクト、ナクソス四重奏曲(全10曲予定)の第3、4番です。ブックレットで作曲家本人が述べているように、第3番では、占星術で用いられる魔方陣が、第4番では幻想的な作風で知られるフランドルの画家の代表作「子供の遊戯」などが、インスピレーションの源になっています。また、第3番では、現在進行形の企画らしく、イラク戦争が作品に影響を与えた、とも語られています。作曲者の言葉の内容を、実際の音から想像することは難しいかもしれませんが、純度が高く緊張感のある、超絶技巧的な弦楽四重奏のサウンドの洪水は快感です!(2005/06/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557397 |
現代イギリスを代表する大家マクスウェル・デイヴィスに、10曲セットの弦楽四重奏曲を委嘱し、出来上がる片っ端から録音するという、前代未聞の現在進行形プロジェクトも折り返し点を迎えました。第5番は、そのタイトルが示すように、灯台の明かりの明滅や、光の筋が海を横切る情景にインスピレーションを受けたという作品ですが、次々と移ろいゆく情景を描き出すかのように、高度で多彩な技法が尽くされ、美しく演奏効果の高い作品と申せましょう。一方の第6番は、タイトルどおりに、クリスマスの時期に作曲され、クリスマスの歌の引用も含まれていますが、「楽しいクリスマス」といったイメージとはかけ離れた、厳しい響きの世界が広がっています。(録音: 2005年5月 イギリス、サフォーク、ポットン・ホール)(2006/05/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557398 |