ウィルソン, ウェスリー・ソックス(1893-1958)
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私、ビリー・ホリデイ苦手です。何度も書いたが、カーメン・マクレエとかメレディス・アンブロシオあたりを聴いているのが気持ちイイ私にとって、ビリー・ホリデイの「暗さ」がタマランのです。が、この音盤、まず気持ちイイ。結構優雅で、バックもいい。貧乏臭くない。少し、ユルいですが、これがビリー・ホリデイの「本来の魅力」だと言われると反論できない。特に「恋とは何でしょう」とか「ノー・グレイター・ラヴ」あたりをこんなに歌詞をハッキリと、ユッタリとしたテンポで歌われると「ああ、これはこれでいいのだ」という気分になってくるから不思議。ついでに、「アイ・ラヴス・ユー・ポーギー」はと、聴いてみると、これも絶品。説得力はニーナ・シモンに劣りますが、いやいい気分。(2005/01/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Jazz Legends |
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カタログ番号 | :8.120750 |
シドニー・ベシェの音は、ヴィブラートが強く、部分的にノン・ヴィブラートに近いスティーヴ・レイシーや、もう少し洗練されたヴィブラートをかけるコルトレーン等ともだいぶサウンドが違う。しかし、何ですな。このCD、冒頭2曲は第2次世界大戦中の欧州戦線の兵士の慰問用に録音された「V-ディスク(余談ですが、VはVictoryの略)」からの収録です。物資に乏しい日本が柳家金吾楼あたりを旧満州に「わらわし隊」とか言って派遣していた(これは「荒鷲隊」という部隊名のパロディだそうな)のとは大違いです。戦時下に塩ビを潤沢に使える工業力というのは音にも反映されるのか。太くてリッチなサウンドです。おっと、ホット・リップス・ペイジの泥臭い歌やベシェの最大の「小さな花」も入ってお得な1枚。(2005/04/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Jazz Legends |
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カタログ番号 | :8.120741 |