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ホーフマンスタール, フーゴ・フォン(1874-1929)

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    R. シュトラウス:歌劇「ナクソス島のアリアドネ」(シュヴァルツコップ/シュトライヒ/ゼーフリート/フィルハーモニア管/カラヤン)(1954)

    小編成のオーケストラはアンサンブルの精髄を尽くさなければならなく、アリアドネはイゾルデ以上に真摯に、ツェルビネッタはムゼッタ以上にコケティッシュであらなければならないと、この劇中劇オペラにおいて演奏者達に要求される技巧的水準は法外。同時にあくまでも洗練された世界でなければ、脚本の面白みは生かされません。このCDは、それらの難題を解き切っている稀なる確率の名盤。シュトライヒのコロラトゥーラ、シュヴァルツコップフの甘く叙情的歌唱などに加え、魔術的オーケストレイションを余すところなく紡ぎ出すカラヤンのタクトと、録音当時としては最高のキャスティング(端役のハルレキンにプライ!)といえるでしょう。(2006/05/01 発売)

    レーベル名:Naxos Historical
    カタログ番号:8.111033-34

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    R. シュトラウス:歌劇「ナクソス島のアリアドネ」(ニールンド/フランクフルト歌劇場管/ヴァイグレ)

    モリエールの戯曲を元にした歌劇「町人貴族」において、シュトラウス(1864-1949)とホフマンスタールが目指した「演劇と音楽の完全なる融合」は、結局実を結ぶことはありませんでした。しかしこの長すぎる歌劇の中の劇中劇「ナクソス島のアリアドネ」は、その後シュトラウスによって独立した物語に改訂され、皮肉たっぷりのプロローグを付け加えられて、新しい装いに生まれ変ったのはご存知の通りです。別々に用意された喜劇と悲劇、そして終演時間の制約…歌手と作曲家、そのほかの登場人物の軋轢と世間体。そして愛のもつれ。これらに上手く折り合いをつけ、更なる問題提起まで織り込んだこのオペラ(その上、ほかのオペラに比べて上演時間も短めです)は、聞けば聞くほどに魅力が増すものです。わがままなプリマドンナを歌うニュルンドを筆頭に芸達者をそろえたこの上演、ヴァイグレがぴりりと全体を制御しています。(2015/01/28 発売)

    レーベル名:Oehms Classics
    カタログ番号:OC947

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    R. シュトラウス:歌劇「ナクソス島のアリアドネ」(ボータ/イソコフスキ/ファリー/コッホ/ウィーン国立歌劇場管/ティーレマン)

    リヒャルト・シュトラウスはホフマンスタールと共に「音楽と戯曲の融合」を目指し、1912年に歌劇《町人貴族》を作曲。シュトゥットガルトで初演しましたが、こ れは上演に要する時間が長過ぎたこともあって不評に終わりました。そこでシュトラウスは、この劇中劇であった《ナクソス島のアリアドネ》に改訂を加え、独立した歌劇に仕立て1916年10 月にウィーン国立歌劇場(当時はウィーン宮廷歌劇場)で初演、現在でも通常、こちらの版で上演されます。このウィーン国立歌劇場における2014年10月のライヴレコーディングは、シュトラウス作品に強い愛着を持つクリスティアン・ティーレマンが指揮。比較的小編成のオーケストラから美しい響きを紡ぎ出すとともに、ソイレ・イソコスキ、ゾフィー・コッホ、ダニエラ・ファリーら個性も力量もある歌手たちをまとめています。また、2016年に急逝したテノール歌手役のヨハン・ボータの美声も存分に堪能できます。なお、この録音の一部はヨハン・ボータ:アリア集(C906171DR)として発売されております。(2021/02/12 発売)

    レーベル名:Orfeo
    カタログ番号:C996202

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    R. シュトラウス:歌劇「ばらの騎士」全曲(メトロポリタン歌劇場管/ライナー)(1949)

    ハンガリー出身の名指揮者フリッツ・ライナー(1888-1963)は、日本ではシカゴ交響楽団の指揮者として、交響曲や管弦楽曲の分野での活躍が知られています。しかし1910年代にはドレスデン国立歌劇場の指揮者をつとめるなど、オペラの経験も豊かな人でした。特に《ばらの騎士》はかつてドレスデン国立歌劇場で初演された作品だけに、ライナーにとってゆかりの深い作品です。ここではライナーのひきしまった、しかし豊かにうねる音楽が聴く者をひきつける演奏となっています。なお、この録音はラジオ中継ではなく、テレビ中継の音源から採られています。(山崎浩太郎)(2004/02/01 発売)

    レーベル名:Naxos Historical
    カタログ番号:8.110277-79

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    R. シュトラウス:歌劇「ばらの騎士」(ライニンク/ウェーバー/ユリナッチ/ウィーン・フィル/E. クライバー)(1954)

    「ばらの騎士」といえば、晩年のカルロス・クライバーが’94年に来日して磨き上げられた演奏を行い強い印象を残しましたが、その系譜をさかのぼること40年、父エーリヒのタクトによる演奏が、当時の最良のスタイルとして残されています。ヴォツェックを初演したことでも有名な劇場人エーリヒは、常に研ぎ澄まされた劇場感覚を失わず、この「ばらの騎士」においても、会話のように交わされる音楽や男女の機微を表現した歌を、弛むことなく紡ぎだしています。往時の名歌手、中でもギューデンとライニングらの甘美な声が比較的よい状態で残されているという点でも、特筆されるでしょう。(2005/04/01 発売)

    レーベル名:Naxos Historical
    カタログ番号:8.111011-13

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    R. シュトラウス:歌劇「ばらの騎士」(短縮版)(L. レーマン/E. シューマン)(1933)

    1930年代にイギリスのHMV(現在のEMI)は、ワルターやワインガルトナーなどの指揮でウィーン・フィルと多数の録音を制作、世界屈指の名オーケストラの黄金時代の姿を音にとどめました。この《ばらの騎士》もそのひとつで、ウィーン・フィルによるオペラ録音としては、短縮版ながら最初の例となりました。ロッテ・レーマン(1888-1976)やエリーザベト・シューマン(1888-1952)、それにリヒャルト・マイア(1877-1935)など、これらの役を十八番にした、当時のウィーン国立歌劇場のスターたちが顔を揃えていることが、その価値を不滅のものとしています。(2002/11/01 発売)

    レーベル名:Naxos Historical
    カタログ番号:8.110191-92

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    R. シュトラウス/モーツァルト:声楽作品集(ミコライ/西ドイツ放送響/ソラック)

    (2011/03/16 発売)

    レーベル名:CPO
    カタログ番号:777641-2

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    ショイブレ/ミーク/オネゲル/マルタン/シェック:声楽作品集(こだま)(ベルナルド)

    スイス出身の作曲家たちの知られざる歌曲を集めた1枚。選ばれたのはどれも各々の作曲家たちの初期作品であり、なかでもショイブレの「7つの冬の歌」は、チューリヒ中央図書館に所蔵されていた、彼の弟エリックの手による写譜を用いた世界初録音となるものです。他の作品もほとんど耳にする機会のない珍しいものばかり。歌っているのは、2019/20年のシーズンからチューリヒ歌劇場のインターナショナル・オペラ・スタジオのメンバーとなったばかりの若きテノール、ルカ・ベルナルド。伸びやかな声が持ち味です。(2021/03/19 発売)

    レーベル名:Solo Musica
    カタログ番号:SM341

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    ヤネス・ロトリッチ - テノール・アリア集

    マイナーなアリアに注目しましょう。グリンカ作品6では、トランペット・テノールの声の聴かせどころとして象徴的に言われるハイCの更に半音上となる変ニ音を、力むことなく歌ってしまいます(同じ音は7でも登場)。もっとマイナーなアダン作品9では、更に半音上のニ音を事も無げに!序曲ばかりが有名なロッシーニ作品8では、最後にハイCを伸ばしまくり。他はヴェルディ、ジョルダーノらの有名作を並べ、最後はお約束の「だれも寝てはならぬ」で興奮のうちに締めくくります。スロヴェニア出身で世界中の歌劇場で活躍するロトリッチ。彼の名を是非覚えてください!(2003/08/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.555920

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    ナイト・アット・ジ・オペラ

    若く優れた歌手には、その時期ならではの新鮮な魅力がたっぷりです。ここに集う5人は皆若いながらも既に大劇場で主役を歌っている実力者ばかり。メトでオクタヴィアンを歌い絶賛されたクリスティーネ・ジェプソン。小澤征爾音楽塾でドン・ジョヴァンニを歌ったマリウス・キーチェン。コロラトゥーラも鮮やかな美声バス、ヴァレリアン・ルミンスキ。ヴェルディで目覚ましい評価をあげているインドラ・トーマス。そして既にメトでスターの仲間入りをしているマシュー・ポレンザーニ、瑞々しいハイCを軽く出した上にそのままピアニッシモに減衰してしまう超人技は一聴の価値あり!(2004/12/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.557309