アイヒェンドルフ, ヨーゼフ・フォン(1788-1857)
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若々しく輝かしい声でモーツァルトやバッハを歌い人々を魅了したテノール歌手、フリッツ・ヴンダーリヒ。1966年、36歳にして不慮の事故でこの世を去ってしまいましたが、彼の人気は21世紀の今でも衰えることがありません。古典派やバロック期の作品で定評のあったヴンダーリヒですが、彼と同時代の作品を積極的に歌うなど、レパートリーの幅広さには驚くべきものがありました。このシリーズ第8集では、そんな20世紀の作曲家たちの作品を収録。初出音源も多く、まさに「知られざるヴンダーリヒ」を知るためのアルバムの登場と言えそうです。CD1に収録されているギュンター・ラファエルは難解な作風で知られていますが、この「パルムシュトレーム・ソナタ」はジャズと新古典派の作風の融合から生まれた楽しい曲。ヴンダーリヒの軽快な歌唱が物語をひきたてます。他にはオペレッタからの曲や、プフィッツナーの質実剛健な「ドイツの精神」、ストラヴィンスキーやカール・オルフ、ベルクの《ヴォツェック》からのアリアなど盛りだくさん。“歴史上最も傑出したテノール”と讃えられるヴンダーリヒの貴重な録音です。(2019/06/21 発売)
レーベル名 | :SWR Classic |
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カタログ番号 | :SWR19075CD |
名ソプラノ、サンドリーヌ・ピオーのALPHAレーベルへの初のリサイタル・アルバム。タイトルの「CHIMERE-シメール」とはギリシャ神話に登場する“ライオンの頭と山羊の胴体、毒蛇の尻尾を持つ怪物”(英語読みではキマイラ)のことですが、時には理解できない夢の象徴や、様々な要素を併せ持つ存在=女性そのものを示す、まさにこのアルバムにふさわしい言葉です。彼女が変幻自在に歌い上げるレーヴェ、ヴォルフ、ドビュッシー、プーランク、あまり聴くことのないガーニー、バクサ、そしてバーバー、プレヴィンの歌曲は、ドイツ語、フランス語、英語の3つの言語を行き来しながら、聴き手を詩的で親密な夢の旅へといざないます。伴奏のマノフのピアノもピオーの歌にぴったりと寄り添い、ユニークな世界を描き出しています。(2018/06/29 発売)
レーベル名 | :Alpha |
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カタログ番号 | :ALPHA397 |
ドイツの伝統を汲む管弦楽作品と重厚なオルガン作品で知られるマックス・レーガー (1873-1916)。2016年はレーガーの没後100年にあたり、リリースされる数多くのアルバムは「知られざるレーガー作品」に光をあてたものが多く、この歌曲集もそのような1枚です。前半の6曲は彼の自作で、清々しく愛らしい曲調の作品が集められています。後半はレーガーが他の作曲家のピアノ伴奏歌曲を管弦楽伴奏に編曲した曲集で、グリーグ、ブラームス、ヴォルフ、シューベルトの4人の作品が、どれもレーガーらしい重厚なハーモニーと対位法を駆使した華やかな雰囲気を得て、斬新な作品へと生まれ変っています。エデルマン、イラーニ、トロスト。この3人の名歌手がそれぞれ最もふさわしい歌を担当、曲の魅力を存分に引き出すことに成功しました。(2016/11/23 発売)
レーベル名 | :Capriccio |
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カタログ番号 | :C5275 |
【レーガーとマーラーの管弦楽伴奏歌曲をピリオド楽器の演奏で!】 2023年に生誕150年を迎えたマックス・レーガーの管弦楽伴奏歌曲と、ほぼ同時代を生きたグスタフ・マーラーの歌曲を並べた1枚。ロマン派音楽にピリオド奏法で取り組む第一人者シュペリングの指揮に注目です。レーガーが死の前年に作曲した「レクイエム」は戦争の犠牲になったドイツ兵に捧げたもので、メゾ・ソプラノ独唱と合唱を交えた大編成で書かれており、民謡風の親しみやすい旋律を用いたマーラー作品に比べると、その複雑な書法が際立っています。レクイエムでソロを歌うのは、ドイツ生まれのアンケ・フォンドゥング。ミュンヘン国際音楽コンクールなどで入賞し、 ヨーロッパを中心に活躍、ドラマティックで真摯な歌唱で魅了します。バリトンはフィッシャー=ディースカウにも 師事したドイツの歌手トビアス・ベルント。やはり数々のコンクールで入賞を飾り、高く評価されています。クリストフ・シュペリングが1988年に創設したダス・ノイエ・オルケスターは、19世紀のロマン派音楽をレパートリーの中心に据えたピリオド楽器オーケストラとしてはドイツで最初のものでした。最近はバッハのカンタータにまでレパートリーを広げていますが、当盤のレパートリーは彼らにとって本領発揮。曲により10型または12型となるオーケストラと57名の合唱団が醸しだすサウンドは、濁ることなく厚みを生み出し、繊細微妙なハーモニーの移り変わりを見事に伝えてくれます。(2023/10/13 発売)
レーベル名 | :Capriccio |
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カタログ番号 | :C5512 |
1910年22歳でハンブルクでデビューした後、レーマンは着実にキャリアを重ね、24年から33年にオペラ歌手としての絶頂期をむかえました。オペラにとどまることなくリートの世界にも関心を向けていた彼女は、それまで散発的に行っていたリートの録音を、集中的に行うと決意。過度な表現や技巧の披露に陥ることなく、「音楽的表現」が何であるかということに常に心を砕き、卓越した録音を多数残しました。そこにはオペラで学んだ全体像の優れた構築性が現れており、短いリートが一つの有機的な世界として結ばれている点こそ、彼女の最大の長所といえるかもしれません。(2006/05/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.111093 |
【極上の美しさ!ダイクストラが導くア・カペラの世界】ペーター・ダイクストラ率いるオランダ室内合唱団による、ゴッホとクリムトが生きた19世紀末近辺のフランスとドイツの音楽を集めたア・カペラ・アルバム。サン=サーンス、ドビュッシー、リヒャルト・シュトラウス、シェーンベルクといった大家の合唱作品が聴けますが、サティの「ジムノペディ第1番」(この編曲による世界初録音)などの合唱編曲版などが収録されているのが嬉しいところ。中でも、妻アルマの作品と会話のように交互に収められたマーラーの編曲版に注目で、彼らならではの高純度のア・カペラで歌われる「原光」や交響曲第5番「アダージェット」の美しさは、まさに天国的と言えるでしょう。合唱編曲の多くは、この分野で定評のあるドイツの作曲家クリトゥス・ゴットヴァルトによるものです。またこの作品はイタリアのアート集団「fuse*」とのコラボレーションとなっており、実演では、ステージ上の大きなスクリーンにゴッホとクリムトの絵を元にしたイメージを投影し、それが観客と演奏者の生体反応をリアルタイムに反映して次々と変化していく、インスタレーションの要素を導入していました。その様子もブックレットにカラーで掲載されています。(2022/10/14 発売)
レーベル名 | :Alpha |
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カタログ番号 | :ALPHA638 |