アイヒェンドルフ, ヨーゼフ・フォン(1788-1857)
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幼い頃から音楽の才能を示し、15歳の頃にはすでにプロの作曲家として活動していたコルンゴルト(1897-1957)。しかし彼は時代の波に揉まれ、その才能を存分に発揮することは結局かなわず、彼としては意に添わなかったであろう「映画音楽」の分野での活動が、ハリウッド音楽の源流とまでになったのは本当に皮肉なことでした。ここに収録された歌曲は彼が生涯を通じて愛していた分野です。とりわけ珍しいのは、彼が13~14歳の頃に書いた「若き歌」です。1911年に父親へのクリスマス・プレゼントとして書かれた12の歌(本当はOp.5とされていた)は、彼の父親の意に添わず「歌の中に美徳なし」とされてしまい、結局Op.5は別の曲に付され、この歌曲集は出版の機会を失ってしまったのです。良い曲なのですが…。(2011/06/15 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572027 |
類い稀なるオペラ作曲家として知られた、ウィーンの作曲家コルンゴルト(1897-1957)にとっては「歌曲」を創作することも大切な仕事でした。もちろん生涯における様々な時期…初期から後期まで…に渡って、その折々の感情を歌として表現することで、単なる「映画音楽の作曲家」としてだけでなく、ウィーンの作曲家であることを強く主張していたのです。彼が最後に書いた歌曲は、1948年に構想された「ウィーンへのソネット」で、これは戦後の廃墟に立った彼が、生涯愛して止まなかったウィーンへのオマージュとして書いたものであり、決して満たされることのなかった彼の思いが結実したものです。また他には、わずか7歳の時に書いた初期の作品「子供とすみれ」などの初録音作品も含まれています。コルンゴルトをもっと深く知りたい人にオススメしたい2枚組です。(2015/11/25 発売)
レーベル名 | :Capriccio |
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カタログ番号 | :C5252 |
「男声合唱」には独特の魅力を感じる人も多いことでしょう。それは目に見えぬ団結力であったり、声域の心地良さであったり、多彩な表現力であったり、と理由は様々ですが、やはり混声や女声合唱とは違った「何か」があることは間違いありません。このアルバムはそんな世界にどっぷりはまれる1枚です。シベリウスの「解放された女王」は最初に混声合唱のための版が書かれましたが、次にこちらの男声合唱版が書かれています。平野を見下ろす険しい丘の上に建つ城に幽閉された女王が最終的に解放されるというこの物語は、政治的メッセージも込められており、男声のみで歌われる方が曲の意を伝えるのかも知れません。他にもブルックナーの「ヘルゴランド」での英雄譚や、グリーグの王の物語、官能的なワーグナーの作品など、素晴しいハーモニーが目白おしです。(2012/12/19 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572871 |
スイスの作曲家エミール・ジャック=ダルクローズは「運動を通じて音楽を学び経験する」というリトミックの開発者として知られていますが、作曲家としても、リトミックで用いるピアノ曲を中心に打楽器や声楽のための曲を書き上げています。このアルバムには彼が活動の初期に書いたドイツ語の歌曲をすべて収録。民謡や、彼と同時代の詩人の詩を用いて書かれたこれらの歌曲は、フォーレとブラームスの伝統を受け継ぐものであり、それぞれの歌には無邪気な歌から心の痛みを伴う歌まで、豊かな感情が込められています。ジュネーヴ出身のソプラノ、クレマンス・ティルカンの澄んだ声が作品の魅力を伝えるとともに、ジャック=ダルクローズのTOCCATAレーベルでのピアノ作品シリーズを通じての演奏者アダルベルト・マリア・リーヴァが伴奏を務めています。(2023/11/17 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
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カタログ番号 | :TOCC0707 |
エジソン、ポリドールで録音されたシリーズに続くこのシューマンの歌曲集は、1930年代~彼女がナチから逃れてアメリカに移住した1938年までに収録されました。彼女が生涯失わなかったといえるリリカルで可憐な少女らしさをもった歌声は健在で、いずれの歌も過剰に重くなることなく、しかし雄弁に聴くものに語りかけてきます。トレードマークともいえる弱声の美しさはきわだっており、とりわけトラック17などで聴かれる、高音部へわずかにポルタメントをかけながら跳躍する際の絹糸のような声は類を見ないものです。SP盤では未発売であったブラームスのリートが収められているのも貴重です。(2006/06/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.111099 |
ドイツのソプラノ歌手アンネ・シュヴァネヴィルムス。ワーグナーやR.シュトラウスの強靭な女性を歌えば右に出る者はいない彼女、世界中の名歌劇場からひっぱりだこの存在として、その名を轟かせています。しかし、彼女が本当に得意にしているのはドイツリートであり、ピアニストとともに抒情的で純粋な音楽を奏でることはとても楽しいことなのだと語ります。そんなシュヴァネヴィルムスが選んだのはシューマンの「リーダークライス」とヴォルフの「メーリケ歌曲集」からの抜粋です。時に夢見がちで内省的なシューマン、抒情性の中に緩やかな狂気を孕んだヴォルフ、これらの歌唱は、もちろん大きな感情表現に支えられていますが、これまでの彼女のイメージを覆すほどの細やかで柔軟な表情も垣間見せてくれます。ドイツ・リートの表現の新しい可能性を感じさせてくれる名唱です。(2013/09/25 発売)
レーベル名 | :Capriccio |
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カタログ番号 | :C5166 |
1830年、20歳のシューマン(1810-1856)は高名なピアノ教師フリードリヒ・ヴィークのもとに弟子入りします。その直後作品番号No.1となる「アベッグ変奏曲」を出版、その後、手を痛めピアニストになる夢をあきらめるも、次々に素晴らしいピアノ曲を作曲するのですが、1839年にヴィークの愛娘クララとの恋愛が成就し、その翌年結婚することになります。そう、それが「歌の年」と呼ばれる1840年のことです。この年に書かれた歌は重唱も含めると100曲を優に超え、またそのどれもが真の名曲であり、どれもが香り高い芸術性を誇るものばかりです。このリーダークライスOp.39は、中でもとりわけ人気の高い曲集であり、彼の作品の中でも最もロマンティックなものとして知られています。特に最後にそっと置かれた「春の夜」のチャーミングなこと。この1曲だけでも虜になる人は多いでしょう。他に、親しみやすい「6つの歌」と素朴な「3つの詩」、長大な物語譚である「ライオンの花嫁」と、シューマンの夢見る性格が溢れ出た美しい歌集です。(2013/08/21 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557080 |
シューマンの歌曲が文学的にも優れているとされるのは、彼が選択したテキストによるものです。この第9集でもハイネやシラー、アイヒェンドルフなどの詩が使われており、シューマンはこれらに素晴らしい曲を付けています。中でもよく知られているのが、作品番号49のロマンスとバラード。“ラ・マルセイエーズ”の旋律が効果的に用いられた「二人の擲弾兵」はもちろんのこと、2人の兄弟が同じ少女を好きになったため、決闘で決着をつけるという「憎み合う兄弟」のような、物語りに沿った劇的な音楽がつけられているのも、シューマンの才能ならではのものでしょう。アルバムではバリトンのデトレフ・ロートが情感豊かな歌を歌い、ピアノのアイゼンロールが当意即妙のピアノを聴かせます。(2020/09/11 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.574029 |
1981年生まれのソプラノ、ゾフィア・グロンマーのデビュー・アルバムです。彼女は1998年と1999年にドイツ連邦の「青少年音楽コンクール」で賞を受賞、そして2008年には「バイエルン芸術賞」、2009年には「アウスプルク劇場賞」も獲得しています。2012年には超難関として知られるミュンヘン国際音楽コンクールで第3位に輝き、観客賞と特別賞も授与されています。ここでの彼女は、その若々しい持ち味を生かして、ヘッセとゲーテの詩による4人の作曲家のリートを歌っています。若干線の細く暗めの声(ユリアーネ・バンゼを思わせる)ですが、何とも深い味わいと青草さ、そして時に見え隠れする人懐っこさが魅力的。揺れ動く感情を巧みに表現する歌唱は、将来の大物を予見させるものです。(2013/12/18 発売)
レーベル名 | :Oehms Classics |
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カタログ番号 | :OC877 |