ボッケリーニ, ルイジ(1743-1805)
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ハイドンの画期的な「ロシア四重奏曲」と同じ年に作られ、奇しくも同じOp.33という作品番号で世に登場したボッケリーニの弦楽四重奏曲集です。何と言っても特徴は6曲とも2楽章構成だと言うことでしょう。作曲者自身、こうした楽曲を「カルテット」ではなく「カルテッティーノ」と分類していました。2楽章といっても、メヌエットや変奏曲などを多彩に配置し、2つの楽章の緩急の組み合わせも様々で、決して単調な小型作品の連続となっていない所がさすがです。実際、この曲を聴いたプロイセンの大使は、ボッケリーニがプロイセンの君主に仕えてくれるまで、ボッケリーニのもとに通い続けたと伝えられています。(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :999206-2 |
1787年作曲の弦楽四重奏曲イ長調Op.39と、1788年作曲の2つの弦楽四重奏曲Op.41の3曲。当時ボッケリーニはプロシア国王のお抱え音楽家として多忙な日々を送っていました。この3曲は前作から6年のブランクを経て作曲されたもので、特にOp.41の2曲は、いかにボッケリーニがカルテットの作曲を楽しんでいたかがわかります。特にこの作品の中のヴィルトゥオジティあふれるチェロのソロ・パートは、チェロ好きの国王を喜ばせるのに充分なものでした。(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :999205-2 |
20世紀最高のアンサンブルの一つとされる「イタリア弦楽四重奏団」は1945年にカプリでデビュー、最初は、メンバー名に「新(Nuovo)」が付いていましたが、1951年からは現名称を用い、途中で若干のメンバーの変更を行いつつも、1980年に解散するまで古典から近代までの幅広いレパートリーを保持していました。中でも、1974年にポリーニと共演したブラームスのピアノ五重奏曲は永遠の名演として、今でも輝きは失せることがありません。この演奏は、1965年、活動期間の中期のロンドンでのライブ録音で、そろそろ彼らが国際的な知名度を得て、その後のモーツァルト、シューマン、ブラームス、ウェーベルンの弦楽四重奏全集の完成へと繋がる気炎万丈の表現を聴くことができます。彼らが得意とするモーツァルト、そして珍しいボッケリーニ(これ以外では1956年のモノラル録音が存在するのみ)、この上なく素晴らしいベートーヴェン、と、彼らのライブならではの高揚感に満ちた演奏がステレオで聴ける貴重なアルバムです。(2012/05/16 発売)
レーベル名 | :ICA Classics |
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カタログ番号 | :ICAC5070 |
ボッケリーニの弦楽四重奏曲は、ほぼ同時代を生きたハイドンのそれと同じように、誰が聴いても楽しく美しく、そして機知に富んだものといえましょう。急速楽章での快活さ、緩徐楽章でのカンタービレの豊かさ、どちらも共に隙の無い、見事な筆致で仕上げられています。各曲で一つずつ聴き所を紹介するならば、第3番では短調による中間部が味わい深い第2楽章、第4番ではボッケリーニ自身の楽器であったチェロの大活躍が目覚しい第1楽章、第5番ではヴァイオリンが技巧的なアルペジオの連続によるカデンツァを披露する終楽章、第6番では半音下降モティーフによる嘆きの歌が印象的な第2楽章、といったところでしょうか。(2002/03/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.555043 |
あの愛らしい「メヌエット」ばかりが知られるボッケリーニ。しかし、実は、相当なボッケリーニ・マニアでも彼の作品の全容を知ることができないというくらい多くの作品を書いた人でもあります。cpoからは28曲の交響曲BOXなど、多くの作品がリリースされていますが、まだまだ全貌を知るには足りません。今回は彼の本領発揮ともいえるチェロ協奏曲を2曲と、BOXには含まれなかったG521の交響曲、そして八重奏曲という魅力的なプログラム。ボッケリーニの独特な旋律線も存分に楽しめる興味深い1枚です。自身が高度な技術を兼ね備えたチェリストであっただけに、彼のチェロ協奏曲でのチェロの扱い方は、何度聴いても感嘆するばかりです。(2009/09/16 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :777113-2 |
優れたチェロ奏者として知られたボッケリーニ。現在彼の作品で知られているのは、愛らしいメヌエットのみですが、最近になって、膨大な数の弦楽五重奏曲(チェロが大活躍する)の演奏機会が増えると同時に、弦楽五重奏を伴奏とする美しい「スターバト・マーテル」も知られるようになってきました。このアルバムではその「スターバト・マーテル」と、ここから旋律を転用した弦楽五重奏曲、弦楽四重奏曲を聴くことができます。ボッケリーニがこのスターバト・マーテルを作曲した動機はわかっていませんが、後に管弦楽伴奏版に編曲するなど、彼にとって大切な作品であったことは間違いありません。作品の味わいを楽しむのであれば、初稿版(チェロ2台による弦楽五重奏版)のつつましやかな雰囲気の方がふさわしく、ソプラノの歌唱も引き立ちます。恐らく初演時はボッケリーニ自身がチェロを演奏したであろう、表情豊かなチェロの旋律がとりわけ魅力的です。(2019/04/26 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.573958 |
ボッケリーニのチェロ協奏曲が好きな方なら、チェロ・ソナタと聴いてぴくっと食指が動くかもしれませんが、それは正解。イ長調のエレガントな冒頭からチェロ好きの心を虜にします。ハ短調11の後半はチェロだけのカデンツァになり、バッハの無伴奏チェロ・ソナタに匹敵する充実感。またハ長調の終楽章15の技巧性には目を見張ります。演奏会や録音で聴く機会は少ないですが、なるほどこれは忘れちゃならないチェロのための音楽です。何と18世紀初頭から続くチェコの音楽一家の末裔になる奏者たちが、ピリオド楽器で演奏します。(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.554324 |
現代では、あの愛らしい「メヌエット」1曲のみが知られるボッケリーニ。しかし1805年5月28日に彼がこの世を去った直後にはライプツィヒとパリのジャーナリストがそれぞれ「彼の楽器が奏でる比類なき音と表現力豊かなメロディで聴衆を魅了することができる優れたチェリスト」「素晴らしいチェロ奏者であった彼は、並ぶ者のないほどの表現力豊かな歌心で我々を魅了した」と賛辞を贈ったほどでした。ボッケリーニはもともとイタリアで生まれ、13歳でチェリストとしてデビュー。その後はウィーンの宮廷に勤めましたが、1769年、26歳の時にスペインに招かれドン・ルイス皇子付きの音楽家となり、生涯を終えるまでマドリッドで過ごしています。寂しい晩年を送ったとされますが、前述の賛辞の通り、チェリストとしては高い名声を保っていたことは間違いありません。数多く残された弦楽五重奏曲は、とりわけチェロが活躍することで知られますが、チェロ・ソナタも同様で、ヴァイオリンを思わせるほどの広い音域を駆使したチェロのメロディはボッケリーニでなければ書き得ないほどに美しく完成度の高いものです。コクセは、他の名手たちとともにミラノ音楽院が所蔵するノセダ・コレクションの写本に基づいて5つのソナタを演奏しています。(2018/09/28 発売)
レーベル名 | :Alpha |
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カタログ番号 | :ALPHA409 |