バード, ウィリアム(1540-1623)
Search results:75 件 見つかりました。
【巨匠レオンハルト幻の初期音源がCD化!巧まざる若き才人の技量が十全に】古楽器演奏の歴史に大きな貢献を果たした鍵盤楽器奏者グスタフ・レオンハルト(1928-2012)。2022年1月に歿後10年を迎えたこの 巨匠は早くからレコード録音にも取り組み、半世紀に及ぶ録音歴を通じて膨大な量の音源を残しています。初期録音も多くは DHMやTeldec/Warner、Vanguard ClassicsなどのレーベルからCD化され、深い味わいに満ちた後年の演奏にも通じる作品解釈の確かさ、入念な選曲からうかがわれる音楽学的慧眼で世界中の人々を驚かせてきました。しかし今回、彼の高弟の一人でもあるチェ ンバロ奏者スキップ・センペのレーベルParadizoで復刻されたこの1962年のオルガン録音は、これまでのどの復刻企画にも収録がなく、今回がCD初発売となります。また11曲の収録作品のうちおよそ8曲が、その後再録音されることがなかったレパートリー。プログラムは17世紀の重要写本『フィッツウィリアム・ヴァージナル・ブック』の収録作を中心に、ルネサンス~初期バロックの英国鍵盤曲を厳選(一部は当時編纂が進められていた現代譜『ムジカ・ブリタニカ』を使用)。早くからヨーロッパの古楽器演奏に敏感な反応を見せたボストンの古楽関係者たちの尽力で、同市Cambridge Recordsが制作したレコードの一つであり、演奏にはレオンハルトの母国オランダのズヴォレ聖ミヒャエル教会に残る貴重なシュニットガー・オルガンが使われています。残念ながらマスター・テープが失われており、状態の良いLPレコードからの復刻となっておりますが、その不利を全く感じさせない音質。ごく自然な佇まいで各曲の魅力を引き出してゆく若きレオンハルトの名演が、教会内陣の気配までよく伝えるエンジニアリングで収録されており、Paradizoの丁寧なレストア作業とマスタリングでその機微に触れることができる喜びは計り知れません。当時の古楽復興事情や師の思い出を伝えるセンペの長大なライナーノート(英・仏語)も興味深く貴重な内容です。(2022/06/24 発売)
レーベル名 | :Paradizo |
---|---|
カタログ番号 | :PA0019 |
16世紀後半の英国に君臨したエリザベス女王の治下、タリスとバード(24は先輩タリスの死に寄せる哀歌)を中心に、音楽面でも英国は充実期を迎えます。当盤では当時活躍した多数の作曲家の作品を集めました。典雅でメランコリックな音色だけで聴き手の心を揺さぶるヴィオールの合奏曲(当時流行したイン・ノミネという題名の器楽曲など)と、ヴィオールを伴奏に女声歌手(演奏のキングの透明な声は聴き物!)が簡潔な旋律を歌う歌曲の花束。ほのかな哀しみに覆われた落ち着いた響きに身を委ねるひとときをお楽しみください。(2000/02/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
---|---|
カタログ番号 | :8.554284 |
【芳醇な美音!イタリア音楽の影響を受けつつあったルネサンス末期の英国音楽を、当時の響きのままに】『フィッツウィリアム・ヴァージナル・ブック』や『パーシニア』など重要な曲集の存在もあり、イギリスは16世紀エリザベス朝時代から17世紀初頭にかけて鍵盤音楽発展の重要な拠点だったことが知られています。同時代のイタリアやドイツ語圏の一部とは違い、バロックの作法にあまり影響を受けないまま、ルネサンス様式が17世紀もかなり遅くまで保たれていたのがこの時期の英国音楽の特徴ですが、やがて音楽史研究が進むにつれ、ダウランドの交流やフェラボスコ1世の渡英など、この時期の英国音楽にもさまざまなかたちでイタリア音楽からの影響が見て取れることも分かってきました。このアルバムではArcanaですでに何作かのアルバムをリリースしているイタリア古楽新世代の名手ジュリア・ヌーティが、フィレンツェのルチェッライ宮の天井裏から見つかった16世紀末イタリア製のヴァージナル(卓上に置く小さなチェンバロの一種で、イタリアではスピネットともアルピコルドとも呼ばれていました)という貴重なオリジナル楽器で演奏。当時エリザベス1世もイタリア製の鍵盤楽器を所有していたことが判っており、英国人たちが南国の銘器で心ゆくまで愉しんだであろう響きを当時のままに味わえます。イタリア式のチェンバロから聴こえてくることの多い鋭角な響きよりも、むしろ一音一音に豊かさが宿る芳醇な音色が特徴的で、これら英国人作曲家たちの小品群のイメージの知られざる一面に触れることができるでしょう。400年以上の年月を越え、昔日の南北交流に思いを馳せたい一枚です。(2022/08/26 発売)
レーベル名 | :Arcana |
---|---|
カタログ番号 | :A532 |
17世紀初頭、楽器伴奏による初期のバロック独唱曲は、それまで主流であったルネサンス期の多声合唱作品との共存を始めました。これは、もちろん音楽の形態は違えども、表現の多様性を求めてのことであったとされています。タイトルに付された「オルフェウス」とはギリシャ神話に登場する詩人、音楽家であり、彼が弾くリラの音色に全ての動物、草花が魅了されたと言われ、17世紀終わりのイギリスでは「オルフェウス・ブリタニクス」という歌曲集が出版されるほど、その名前は音楽と一体化していました。このアルバムでは現代の名歌手ユリアン・プレガルディエンがオルフェウスを讃え、イギリス、ドイツ、イタリアの歌曲を歌い、キュッペルスが指揮するテアトロ・デル・モンドが、様々な舞曲で曲間を繋いでいくという趣向です。(2018/03/23 発売)
レーベル名 | :CPO |
---|---|
カタログ番号 | :555168-2 |
【話題のピアニストがその鬼才の片鱗を露わに!4つの時代の楽器を操る鍵盤音楽の旅】フォルテピアノやチェンバロなどの古楽系鍵盤奏者として各方面に出演するほか、同時代の作品解釈にも一家言あり、パトリツィア・コパチンスカヤのアルバム『TAKE TWO』(ALPHA211/NYCX-20002)ではチェンバロとトイ・ピアノで共演しているアンソニー・ロマニウク。生まれ育ったオーストラリアでジャズにどっぷりとはまった後、アメリカへ渡りクラシック・ピアノを学習、数年後から古楽を学んだ彼は、当地でロックや電子音楽にも深く熱中していきました。そんな彼が思い描く鍵盤楽器の音楽を存分にやり遂げた、目の覚めるような構成によるソロ・デビュー・アルバムが登場です。バードからチック・コリアまでの作品を、モダン・ピアノを中心としながらも、フォルテピアノ、チェンバロ、そしてフェンダー・ローズ(金属音叉を使用したフェンダー社製の電子ピアノで、ジャズからソウル、ロックまで幅広いポピュラー音楽に1970年代を中心に使用され、現在も多くのファンが存在)までを縦横無尽に駆使して演奏しています。その楽曲解釈は、確固たるアカデミックな基礎の上にロックやヒップホップを吸収した世代ならではの小気味よい風通しの良さが感じられ、彼がどの作品からもそれぞれが持つ美しさを聴く者に示してくれる抜群の才気の持ち主であることを知らしめています。フェンダー・ローズによるバッハの面白さなど意外性も相まって、最後まで一気に聴かせるアルバムです。(2020/08/28 発売)
レーベル名 | :Alpha |
---|---|
カタログ番号 | :ALPHA631 |
英国のクリスマス・キャロルの伝統を楽しむためのステキな1枚です。バードやプレトリウスなど16世紀のキャロルから、ラターやチルコットなどの現代作品、そして作者不詳の伝承曲など、幅広いスタイルの作品が含まれていますが、どれもが正しい「クリスマスの精神」を反映した深遠で崇高な作品ばかりです。健やかな響きを持つハノーヴァー少年合唱団と、輝かしいロンドン・ブラスの音色はまさに神がかり的な美しさを抱いています。(2014/12/24 発売)
レーベル名 | :Rondeau Production |
---|---|
カタログ番号 | :ROP7017 |
1682年にチャールズ2世によって創設されたチェルシー王立病院。イギリス軍を引退した兵士たちが老後の余生を過ごす施設として知られており、毎年5月には花の展覧会が行われ、またクリスマスには盛大なパーティが開催されます。ロイヤル・ホスピタル・チェルシー・チャペル合唱団は施設専属の合唱団であり、とりわけクリスマスの時期には特別な演奏会を開催、施設で過ごす人々だけでなく、近隣住民も彼らの歌声を楽しむのが恒例行事となっています。おなじみのクリスマス・キャロルからイギリスの伝承曲、近現代の曲、バッハやブラームスの曲など盛りだくさんの感動的なプログラムをご一緒にお楽しみください。(2019/07/26 発売)
レーベル名 | :SOMM Recordings |
---|---|
カタログ番号 | :SOMMCD0161 |