キュイ, セザール(1835-1918)
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ロマン派の時代は、その表現の多様さゆえ、多くの作曲家たちが自作に思い思いの心情を映し出すことに成功しました。ピアノ曲でもそれは顕著であり、ショパンやシューマンによって生み出されたキャラクター・ピースたちは時代と共にさらに磨きをかけられ、また技巧的な華やかさも付け加えられ、エレガントで美しい作品へと進化していったのです。このアルバムに収録されているのは、そんな作品たち。モシュコフスキの目のくらむようないくつかの作品、通のピアニストたちが好んで演奏するヘンゼルトの作品を始め、超難曲として知られるシュルツ=エヴラーの手によって甘美に変貌させられた「美しき青きドナウ」など盛りだくさん。19世紀から20世紀初頭には、このような優雅な作品が世界を席捲していたことは間違いありません。ジェフリー・ビーゲルの名演で。最後の曲もチャーミング!(2013/07/19 発売)
レーベル名 | :Steinway and Sons |
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カタログ番号 | :Steinway30017 |
ブラームス・トリオによるロシア・ピアノ三重奏曲の歴史、第3集。今作で紹介されるのは『ロシア5人組』のメンバーであるリムスキー=コルサコフとボロディン、キュイの作品です。リムスキー=コルサコフの三重奏曲は、作曲家円熟期のブラームスを思わせる重厚な作品。しかし彼は自伝で「失敗作だった」と語っており、結局、完成には至りませんでしたが、1930年に彼の弟子であったマキシミリアン・シテインベルクが補筆完成版を作成、こちらは1970年に出版されました。キュイの「逸楽」はピアノ独奏曲が原曲。抒情豊かな雰囲気を持つ小品。ボロディンの三重奏曲はノスタルジックな雰囲気を持ち、どこかメンデルスゾーンを想わせます。(2021/03/26 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.574114 |
ロシアの大ヴィルトゥオーゾ・ピアニストとして高名なアントン・ルビンシテインは、実は多ジャンルに手を染める作曲家でもありましたが、その作風はイメージとは異なりベートーヴェン、ブラームスまがいの「保守本流ござ~い」といったもので、ヴァイオリン協奏曲はそういった彼の作風がまさに満開といった感があるものです。一方隠れファンが多く存在するともいわれるキュイですが、協奏的組曲は彼一流の手堅さに加え、適度なロシア情緒がミックスされたものとなっており、特に中間の2つの楽章の美しさが耳を惹きます。なお両作品ともに独奏ヴァイオリンはなかなか豊かな技巧に彩られており、そういった点でも聴き応えのある仕上がりです。*8.220308と8.220359からの再発売品(2001/06/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.555244 |
「ロシア5人組」の名歌曲をとことん味わう1枚です。ロシア歌曲と言えば、深みと凄みを併せ持った男の低い声がぴったりで、ここでは10年以上ボリショイ歌劇場の主要なソリストを務めたスヴェトロフが素晴らしい声を聞かせてくれます。有名なムソルグスキーの「死の歌と踊り」を始め、リムスキー=コルサコフ、バラキレフ、ボロディン、そして珍しいキュイの作品まで、とことん低音に塗れる喜びを味わうことが可能です。「蚤の歌」のような皮肉たっぷり、力でぐいぐい押す曲も見事ですが、トラック12のような、優しさに溢れる曲での包み込むような包容力に胸がきゅんとしてしまう瞬間もステキです。(2011/05/18 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572218 |