デクルティス, エルネスト(1875-1937)
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「運命の力」と「マルタ」そして「マノン」と、まったく異なる声質を求められるオペラでありながらも、カルーソーは何の困難さも感じさせることなく、歌い分けています。彼の声が麗しかったことは言うまでもないことですが、同時にどれだけ柔軟であったか、歌唱法を経験的に熟知していたか、この盤で知ることが出来ます。今ではめったに耳にすることが出来なくなったレオンカヴァルロの「ラ・ボエーム」も、カルーソーの手にかかると、再評価をせざるを得なくなるのではないでしょうか?(2001/09/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.110721 |
エンリコ・カルーソー(1873-1921)の録音全集の第11集では、1918年11月の第一次世界大戦終結をはさんだ、1918年4月から19年9月にかけての録音を収めています。スペインや中南米、それにイタリアの歌曲などが多数を占めますが、戦時下の状況を反映して、行進曲や賛歌が含まれているのもこの頃の特徴です。たとえば《オーヴァー・ゼア》は当時欧州に遠征して戦局を決定づけたアメリカ兵たちのテーマ・ソングのような人気曲ですし、《ガリバルディ賛歌》はカルーソーの母国イタリアの統一の英雄をたたえた歌で、トスカニーニもよく指揮した曲です。(山崎浩太郎)(2004/01/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.110752 |
1898年25歳にして、ミラノのテアトロ・リリコにおける「フェドーラ」で世界的名声を手に入れたカルーソーは、1902年にコヴェント・ガーデンでその名声を不朽のものとしましたが、1920年12月「愛の妙薬」の演奏中に吐血し、演奏活動を停止。引退を危ぶまれるも、果敢にカムバックしますが、翌年48歳の若さで亡くなりました。このCDには、20年の事故直前、カルーソーの最盛期に収録されたものが中心となっています。原盤が失われているマイアベーアの「アフリカの女」など、貴重な復刻を含む一枚です。(2004/06/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.110753 |
65歳になったジーリは55年にカーネギー・ホールで3回にわたる引退リサイタルを行いました。このCDはその3回の演奏会の模様が収められた、ザ・ジーリ・エディションの完結編です。彼のトレード・マークであった甘い声、自然な呼吸のように流麗にメロディー・ラインを構築する技、張りのある高音、そしてなにより弱声の際立った美しさ、それらはカーネギー・ホール最後の舞台においても、全く衰える兆しを見せませんでした。取り上げられた曲は、いずれもそういったジーリの唱法がいかんなく発揮される曲ばかりですが、とりわけトラック[6]の「ローエングリン」の耳元で囁くかのような弱声は、「引退記念」というイベントを抜きにしても、名唱の筆頭に数えることができるでしょう。(2007/05/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.111104 |
ベニアミーノ・ジーリ(1890-1957)の第3集は、アコースティック録音の末期にあたる1923年から25年にアメリカのヴィクター(RCA)に遺された録音を集めたものです。当時ジーリは、カルーソーに代わる新世代のプリモ・ウォーモとして、ニューヨークのメトロポリタン歌劇場で非常な人気を集めていました。この時代のジーリはオペラではまだ軽めの役柄に専念していたため、ここにもそうした声種の歌が収められています。さらに〈フニクリ・フニクラ〉など、いわゆるナポリ民謡が数多く録音されているのも、この第3集の魅力となっています。(山崎浩太郎)(2004/03/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.110264 |
イタリア・オペラ界において、カルーソーの後継とされたジーリ。カルーソーが天衣無縫の自然派の歌い手というならば、持ち前の甘い声と絶妙なコントロールによって、ジーリは絹糸のような旋律線を紡ぐことから、唸るようなフォルテッシモまで出すことが可能な技巧派でもありました。その幅広い表現方法は、とりわけオペラのドラマティックなシーンで聴衆に深いインパクトを与えたとされています。このCDに収められたのは主に重唱で、共演するのは同時代の重鎮の数々。当時、まだ歌手がスターであった頃を蘇らせる一枚でもあります。(2004/09/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.110266 |
40代半ばを過ぎたジーリは、生来の柔らかい歌い口に加え、力強さと円熟した充実感も増し、まさしく黄金の声を響かせていました。このCDではカンツォーネなどのポピュラー名曲を多く収録、当時圧倒的な人気だったジーリがいかにイタリア国民を熱狂させていたかを改めて思い起こさせてくれます。また「ジョヴィネッツァ」と「ローマへの讃歌」というファシスト党に利用された歌もジーリ人気を当てこんだもの、大戦前夜の空気を今に伝える貴重な時代の証言でもあります。(2005/07/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.110270 |