ドビュッシー, クロード(1862-1918)
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イギリスの女性ピアニスト、フィリス・セリック(1911-2007)。1937年に結婚した夫シリル・スミスとデュオを組み、たびたびプロムスで演奏。夫が病気で左手の機能を失ったときには、マルコム・アーノルドが彼らのために「3手のためのピアノ協奏曲」を作曲、大切なレパートリーとして演奏活動を続けたことでも知られています。このアルバムは2007年に95歳でこの世を去った彼女への思い出として制作されたもの。明快な表現と巧みなテクニックで演奏されたバロックから近代に至る一連の作品は、セリックの優れた資質を克明に描き出しています。(2019/03/29 発売)
レーベル名 | :SOMM Recordings |
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カタログ番号 | :SOMMCD079 |
2019年、ウィーン国立歌劇場およびウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のコンサートマスターに就任したヴァイオリニスト、フョードル・ルディンの最新作。「Heritage(遺産)」と題されたアルバムには、ルディンの祖父であり20世紀半ばに活躍したエディソン・デニソフの作品を中心に、ショスタコーヴィチとプロコフィエフの作品が収録されており、モスクワに生まれてパリで育ったルディン自身のポートレートと言えるアルバムになっています。デニソフは社会主義リアリズム路線に反抗し、前衛的な作品を書いたことで知られるとともに、西側の作品を研究しながら独自の作風を模索し物議をかもした人。このアルバムに収録されたドビュッシーの未完の歌劇《ロドリーヌとシメーヌ》からの前奏曲と二重唱も、デニソフ自身がオーケストレーションを施したものですが、ここでは更にルディン自身がヴァイオリンとピアノ用に編曲、演奏しています。十二音技法で描かれたソナタも聴きものです。アンコールとしてラフマニノフが編曲したムソルグスキーの「ゴパーク」が置かれています。(2021/11/19 発売)
レーベル名 | :Orchid Classics |
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カタログ番号 | :ORC100183 |
第1集(8.572979)ではドビュッシー(1862-1918)の若き時代の知られざる作品に光を当てた「4手のためのピアノ作品集」、第2集では"印象派の始まり"を告げる名作「牧神の午後への前奏曲」を中心に、色彩豊かな作品が収録されています。ドビュッシーが敬愛していた象徴派の詩人マラルメの妖艶な詩に基づいて作曲された「牧神の午後への前奏曲」は、調性を離れた繊細なオーケストラの響きがけだるく美しい作品ですが、ラヴェルによるピアノ編曲は、その美しい響きは残しながらも、ピアノならではの「音の仕組み」が見えてくるような仕上がりです。「海」はドビュッシー自身による編曲で、こちらも海面に映る日の光や砕け散る波の水の粒子一つ一つが見えてきます。「映像」は管弦楽版の3つの作品をドビュッシーの親友カプレがピアノ連弾版にアレンジ。通常はピアノ曲をオーケストレーションすることの多かったカプレの"逆パターン"の編曲は、作品を完全に掌握している親友ならではの凝りに凝った出来栄えで、原曲とは全く違った味わいが魅力的です。(2016/11/23 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.573463 |
ドビュッシー(1862-1918)と言えば、まず頭に浮かぶのが「印象派の音楽」ですが、彼も10代の頃にはブラームス風?の作品を書いていました。それがここに収録された交響曲ロ短調です。1880年頃に書かれたこの曲は、残念ながらオーケストレーションされず、また1933年まで未発表でしたが、このロマンティックで初々しいメロディは(とりわけ第2楽章)充分に聴く価値があるものです。ローマに滞在していた1887年に書かれた「春」はボッティチェッリの名画からインスピレーションを受けた作品で、女性合唱、ピアノ、管弦楽のために書かれたものです。現在はビュッセルの管弦楽編曲版が良く演奏されますが、この連弾版は、名ピアニストでもあったドビュッシーの別の面を見せてくれるかのような、まばゆい光と音の戯れに満ちたものです。(2011/06/15 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572385 |
【バイエルン放送合唱団が歌うフランス印象派の作曲家ドビュッシーとアーンの作品集】どの曲もドイツ・ロマン派作品とは全く異なる風情を持っていますが、ハワード・アーマンが指揮する合唱団はいつもながらの愛情こもった精緻なアンサンブルによって、エキゾチックな味わいを持つ作品の魅力を存分に引き出しています。ドビュッシーのア若き意欲作『選ばれた乙女』はソプラノ、アルトの独唱と女声合唱および管弦楽のためのカンタータですが、ここでは世界初録音となる2台ピアノによる伴奏版が選ばれており、その繊細な美しさが余すことなく披露されています。アーンの「ラテン礼賛」は「ラテン・エチュード」とも訳される詩人ルコント・ド・リールの『古代詩集』を用いたソプラノをメインとする3人のソリストと合唱による組曲。アーンの旋律美が遺憾なく発揮されています。他にはヴェルレーヌの同じ詩を用いたドビュッシー、アーンそれぞれの「木々の影」など繊細な合唱曲をお楽しみいただけます。アルバムを通じて陰影に富んだ歌唱を聴かせるクリスティアーネ・カルクの美しい声と、伴奏ピアニストとして高く評価されるゲロルト・フーバーのピアノ演奏も聴きどころ。(2022/01/21 発売)
レーベル名 | :BR-Klassik |
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カタログ番号 | :900529 |
19世紀の終わり、ドビュッシーがそれまでの音楽における制約を振り切るようにして作曲した「弦楽四重奏曲」は、当時の聴衆に賛否両論を巻き起こしました。印象派の時代の幕開けを感じさせるこの作品には、その少し前に耳にしたガムランの響きや、様々な風景を喚起させる雰囲気が漂っています。またこの曲と良く対比されるラヴェルの弦楽四重奏曲は、ドビュッシーの影響を受けながらも、これを更に発展させ自由さを取り入れた統一感のある作品で、どちらも近代の弦楽四重奏を代表する名作です。シグナム弦楽四重奏団は、この2曲に現代作曲家のトーマス・アデスの作品を加え、音楽の伝統と革新について聴き手に強く訴えかけるのです。(2015/04/22 発売)
レーベル名 | :Capriccio |
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カタログ番号 | :C5239 |
フランスのピアニスト、キム・バルビエ。彼女はフランス人とベトナム人の両親の間にパリで生まれました。その後アフリカと南フランスで育ち、パリのコンセルヴァトワールではピエール=ロラン・エマールに教えを受けています。他にもジョルジ・クルタークやパトリック・コーエン、レオン・フライシャーなどの錚々たる名手に指導を受けた彼女、驚くほど幅広いレパートリーを持っています。そのため、ソリストとしてだけでなく、多くの指揮者や共演者たちに愛されており、数多くのオーケストラやアンサンブルと共演、世界中でコンサートを行い好評を博しているのです。この「EVOCATION」と題されたアルバムは、ドビュッシーとアルベニス、シューマンという3人の作曲家の作品が収められたもの。美しいタッチで演奏された全ての曲から立ち上る香気がたまりません。いつまでも子供の心を忘れない大人に捧げる1枚です。(2014/03/26 発売)
レーベル名 | :Oehms Classics |
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カタログ番号 | :OC886 |