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ドビュッシー, クロード(1862-1918)

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    ガリー・ベルティーニ - SWR録音集(1978-1996)

    【全曲CD初出!ベルティーニ得意のレパートリー、貴重な東京ライヴを含むシュトゥットガルト放送響とのホットな名演集】ケルン放送響や東京都響との名演の数々で日本にも多くのファンを持つガリー・ベルティーニ。彼がシュトゥットガルト放送響と遺した演奏が南西ドイツ放送のマスターテープから初CD化。いずれもベルティーニ得意のレパートリーで、シュトゥットガルト放送響との初顔合わせから1996年の来日公演のライヴを含む、資料としても貴重なボックスセットです。ベルティーニは現モルドヴァ(当時はルーマニア領)に1927年に生まれました(生年に関しては異説あり)。母は生物学者で医師、父は詩人で翻訳家だったと言います。子供のうちに一家はパレスチナへ移住。ベルティーニはヴァイオリンを学び、ミラノのヴェルディ音楽院に進みましたが、その後パリのエコール・ノルマル、パリ音楽院、ソルボンヌ大学で作曲、指揮、音楽学を学びました。その後はイスラエルで活動。1955年に合唱団Rinat(現イスラエル国立合唱団)を創設、1965年にはイスラエル室内アンサンブル(現イスラエル室内管)を創設し、ジョスカン・デ・プレから同時代の新作までを演奏してイスラエル楽壇に多大な貢献を果たしました。メニューインに招かれてヨーロッパ・デビューをイギリスで飾ったのは40歳近い1966年のこと。ドイツ・デビューは更に遅く、1971年。その後は着実に活動の場を広げるとともに評価を高め、ケルン放送交響楽団の首席指揮者やフランクフルト歌劇場の音楽総監督などを歴任しました。シュトゥットガルト放送響には1978年4月に初登場、その時の演奏がここに収められたベルリオーズの幻想交響曲ですが、初顔合わせとは思えない繊細緻密かつダイナミック、緊張感に満ちた演奏を展開しています。5か月後には同じ作曲家による序曲をスタジオ収録するために招かれており、デビュー・コンサートが成功であったことがうかがわれます。オーケストラに対するベルティーニの要求は厳しいものであったと伝えられていますが、1971年から77年まで首席客演指揮者を務めたチェリビダッケに練磨されていたシュトゥットガルト放送響との相性は良かったものと思われます。その後もベルティーニは客演を続け、1996年秋には楽団の日本ツアーを指揮しました。このセットの冒頭と最後に収められた演奏は、そのツアーでの録音から採られています。日本ではマーラー指揮者の印象が強いベルティーニですが、古典派からロマン派では引き締まった造形から熱い情熱がほとばしるような演奏を聞かせます。ここに収められたのは、いずれも彼が得意とした曲ですが、ハイドンの2曲とモーツァルト、シューベルトは録音では初出レパートリーのようです。モーツァルトとハイドンにおける品格、シューベルト「未完成」に聴く表現の振幅の大きさが聴きものです。ロマン派以後のレパートリーでは、「イゾルデの愛の死」のクライマックスにおける圧倒的な高揚感と、その後に続く浄化された響きに息をのみます。ドビュッシーでは、オーケストラと合唱の妙なるサウンドから官能性が立ち上る様は耳をとらえて離しません。すべて南西ドイツ放送(SWR)のオリジナルマスターからのマスタリングですが、1980年代のライヴ録音の一部で演奏ノイズ、電気的なノイズ、左右チャンネルの偏りが少しあります。(2024/01/12 発売)

    レーベル名:SWR Classic
    カタログ番号:SWR19139CD

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    ベルリオーズ/ドビュッシー/ラヴェル/ストラヴィンスキー:管弦楽作品集(バーデン・バーデン&フライブルク南西ドイツ放送響/カンブルラン)

    1999年から2011年までバーデン=バーデン・フライブルクSWR交響楽団の常任指揮者を務めたシルヴァン・カンブルランの75歳を記念して、SWRのアーカイヴから初出音源多数を含む10枚組ボックスが登場。20世紀音楽ファン必聴と言えそうな内容です。【これらを聴かずして、20世紀音楽は語れない。そう言いたくなるような充実したセット】読響の常任指揮者を長らく務め、オーケストラのサウンドを一新したシルヴァン・カンブルラン。彼がバーデン=バーデン・フライブルクSWR放送響(南西ドイツ放送響)の常任指揮者に就いていた期間を含む、1992年から2016年までの録音が10枚組のセットになった(バルトークのヴィオラ協奏曲のみザールブリュッケン放送響)。ベルリオーズからメシアンまで、彼がもっとも得意としたレパートリーが一望の下に俯瞰できる構成だ。その6割程度が初出音源というのも嬉しい。とりわけ20世紀の音楽を十八番にしていたカンブルラン。この時代ならではの、晦渋だったり、いかつい雰囲気をもった音楽を優雅に、色彩豊かに表現するのが彼の持ち味だ。たとえば、鉛色のイメージに染められがちなシェーンベルクやベルクの作品から、鮮やかな極彩色やほのかに薫る官能性を引き出してくれる。ウェーベルン「大オーケストラのための6つの小品」とドビュッシー「6つの古代の墓碑銘」を互い違いに組み合わせ、両者を違和感なく溶け込ませることができるのはカンブルランだけだろう。バルトークの「中国の不思議な役人」やヤナーチェクの「シンフォニエッタ」では驚異的な見通しの良さで作品の精緻さを浮き彫りにしつつ、陰影豊かな表現で魅了する。ストラヴィンスキーの「春の祭典」も暴力的なところなく、エレガントなサウンドが愉悦を誘ってくれるほどだ。また、アイヴズの問題作である交響曲第4番は、あちこちに飛び散らかる様々な要素をデリケートに積み重ね、一つの大いなる流れを作り出す。いずれも、かつてない完成度を誇る演奏だ。ドビュッシーやラヴェルなどのフランス音楽は、その音色の乾湿を使い分け、適切に整えられたバランスによって音が過不足なく空間を満たすようなデザイン感覚が見事。曲のすみずみまで、しなやかな響きで聴かせるのだ。優秀なドイツの放送オーケストラが、さらに明晰さを際立てる演奏をしているのも頼もしい。ベルリオーズの序曲集では抒情性と運動性を巧みに交代させ、めくるめく興奮を導く。また、デュティユーならではの深さと鋭さをもった音楽も、そうしたベルリオーズの延長線上にあることをカンブルランの演奏は教えてくれよう。そして、彼のライフワークともいえるメシアンの作品。サイケデリックといいたくなるほどに色彩による楽園を燦然と築く。これらを聴かずして、20世紀音楽は語れない。そう言いたくなるような充実したセットになった。                                               鈴木淳史(音楽評論)【カンブルラン氏の75歳記念ボックスに寄せて】私共のオーケストラ(元バーデン=バーデン・フライブルクSWR交響楽団) の常任指揮者にカンブルラン氏が就任されたのは1999年のシーズンでした。それ以来2011年夏迄、本当に長年に亘り優れた功績を残されました。カンブルラン氏の元ではラモーから刷り上がったばかりの現代曲まで、2世紀半を超える幅広いレパートリーを学ぶことが出来ました。その上マエストロのパートナーでいらした 故ジェラール・モルティエ氏のお招きで、ザルツブルク音楽祭、ルール・トリエンナーレ、マドリード等、斬新なプログラムでヨーロッパ各地を公演出来たのは、かけがえのない経験と思い出になりました。マドリードでのオペラ公演、メシアンの《アッシジの聖フランチェスコ》は4時間に亘る大作です。現地での練習の日々の間にカンブルラン氏は肩を痛めてしまわれた事もありましたが、氏の強靭な意志と情熱で、プレミエも、続く4回の公演も盛況に終わりました。カンブルラン氏は、楽団員を非常に大切に思って接して下さっているように、事あるごとに感じられました。例えば録音中にトーンマイスターからクレームが入ると、自分の責任とばかりに対応されるので、楽団員は次の撮り直しテイクには「今度こそ!」という気持ちにさせられたものです。個人的な想い出は、たぶん氏が読売交響楽団に就任された頃だったと思いますが、演奏旅行中に列車待ちのホームで突然話しかけられ、「こんなに無駄話の無いオーケストラは初めてだ!」としきりに読響の規律正しさに感心されるので、日本人として誇らしい一方で、我がオーケストラのお喋り好きの顔が次々と浮かんできて苦笑したものでした。又ある時に私がうっかり頭を怪我して欠席した翌日、ドナウエッシンゲン現代音楽祭のゲネプロに直行したところ、プローべ中に目が合った途端、大層込み入った指揮の最中にもかかわらず、「大丈夫?」とばかりに片手を頭に当てる仕草をなさり、私はそれこそ目が釘づけになってしまいました。いつもユーモアたっぷりの氏の語調は今でも団員の間に引き継がれ、似たようなシチュエーションの場で懐かしく飛び出してきます。2012年2月の日本公演前に、東日本大震災の復興支援募金をドイツ各地の公演で集めておりましたら、カンブルラン氏は既に常任指揮者から離れていらしたにもかかわらず、多額な寄付をして下さったことも忘れられません。どうぞこれからも永くお元気で、益々のご活躍を切に願っております。                                        南西ドイツ放送交響楽団ヴィオラ奏者 中閑光子(2023/10/13 発売)

    レーベル名:SWR Classic
    カタログ番号:SWR19135CD

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    ベルリオーズ/ドビュッシー/ラヴェル:テノールのための作品集(ボストリッジ/シアトル響/モルロー)

    リュドヴィク・モルローが振るシアトル交響楽団の最新録音は名テノール、イアン・ボストリッジを独唱者に迎えたフランス歌曲集。ボストリッジは2004年にもドビュッシーやフォーレ、プーランクなどのフランス歌曲を録音していましたが、今回はベルリオーズの「夏の夜」やラヴェルの「シェエラザード」など、どちらかというとドラマティックな作品が選ばれています。作品を徹底的に研究し、独自の解釈を施すことで知られるボストリッジ、今回も作品の文学性を追求し、劇的な表情で巧みな発声で全曲を歌っています。女声で歌われることの多い「夏の夜」やシェエラザードがとても新鮮に耳に残ります。ドビュッシーの「ボードレールの5つ」の歌は、ピアノ・パートをジョン・アダムスがオーケストラ用に編曲したヴァージョンを用い、原曲よりも更に色彩的な響きが追求されています。(2019/02/22 発売)

    レーベル名:Seattle Symphony Media
    カタログ番号:SSM1021

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    ベンジャミン/ドビュッシー/マヌリ/メシアン/ミュライユ:ピアノ作品集(スーレ)

    リヨン出身、エマールやラローチャに師事し2012年にはジュネーヴ国際コンクールで優勝を果たしているロレンツォ・スーレのライヴ・アルバム。繊細でありながらも多彩、魅力あふれるその表現力がいかんなく発揮されたプログラムです。(2023/10/20 発売)

    レーベル名:B Records
    カタログ番号:LBM055

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    ヘンデル/ディッタースドルフ/ドビュッシー/ラヴェル:ハープ作品集(アンドレア・ヴィーグ)

    (2009/04/01 発売)

    レーベル名:Capriccio
    カタログ番号:C10485

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    ボザ/クラーク/ドビュッシー/オネゲル/ライザー:フルート作品集(ライザー)

    ロシアで生まれ、ドイツのヴィースバーデンを拠点に活躍するフルーティスト、オルガ・ライザーのアルバム。彼女はクラシックの奏法によるフルートだけではなく、即興演奏や、ビートボックス・フルート(ボイスパーカッションをしながらフルートを吹く奏法)や、マルチフォニック(一つの音しか出ない楽器で、同時に複数の音を出すテクニック)などの最新テクニックを駆使し、常に斬新な音楽を生み出すことに熱心な演奏家です。このアルバムではこれらの奏法だけではなく、演奏を録音して連続ループで再生できるループステーションを使った実験も試みられており、聴衆の目の前でポリフォニック音楽をライブで生成するというエキサイティングな瞬間も堪能できます。(2021/09/17 発売)

    レーベル名:Solo Musica
    カタログ番号:SM375

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    本を愛する人のための音楽

    お気に入りの場所で本を読むひととき、ページめくりに最適な伴奏としてお届けする極上の1枚。物語と音楽がリンクすることで、更に素晴らしい世界が目の前に広がります。ギターの音色を中心にパーカッションなどのユニークな音色も含まれた他にはない選曲が魅力です。(2019/12/27 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.578359

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    マーラー:交響曲第3番/ドビュッシー:海(ウェスト/ケルン放送響/ミトロプーロス)(1960)

    (2011/05/18 発売)

    レーベル名:ICA Classics
    カタログ番号:ICAC5021

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    マイ・ファースト・オーケストラ・アルバム

    異なった音色を持つたくさんの楽器たちが集まって、素晴らしい音楽を奏でるオーケストラ。ほんの小さな音から途方もなくエイキサイティングな音まで、その音色は多種多彩です。このアルバムはオーケストラの究極の名曲を16曲集め、各々の曲のイメージをつかめるようにカテゴライズしたものです。曲を聴いて何となくいろんな風景が浮かんでくれば、あなたは作曲家たちとお友だちになれること間違いありません!(2013/07/19 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.578253

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    マイ・ファースト・クラシカル・ミュージック・アルバム

    例えば、「赤ちゃんに初めてクラシックを聴かせようかな?」と考えた時や、「今までクラシックを聴いたことないんだけど何がいいんだろう?」と悩んだ時、普通に手に取る入門編とは一味違うのがこの1枚です。もちろん超有名曲「運命」やら「白鳥」などは入ってますが、ショスタコーヴィチやストラヴィンスキー、ジョン・アダムズなどが聴けるとは新機軸。とは言え、実際にまず聞いてみてください。この「あげぽよ」感は大人でもくせになります。(2012/02/15 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.578203