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ドビュッシー, クロード(1862-1918)

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    レーヴェ/シューマン/ドビュッシー/ヴォルフ/プーランク:ソプラノのための作品集(ピオー)

    名ソプラノ、サンドリーヌ・ピオーのALPHAレーベルへの初のリサイタル・アルバム。タイトルの「CHIMERE-シメール」とはギリシャ神話に登場する“ライオンの頭と山羊の胴体、毒蛇の尻尾を持つ怪物”(英語読みではキマイラ)のことですが、時には理解できない夢の象徴や、様々な要素を併せ持つ存在=女性そのものを示す、まさにこのアルバムにふさわしい言葉です。彼女が変幻自在に歌い上げるレーヴェ、ヴォルフ、ドビュッシー、プーランク、あまり聴くことのないガーニー、バクサ、そしてバーバー、プレヴィンの歌曲は、ドイツ語、フランス語、英語の3つの言語を行き来しながら、聴き手を詩的で親密な夢の旅へといざないます。伴奏のマノフのピアノもピオーの歌にぴったりと寄り添い、ユニークな世界を描き出しています。(2018/06/29 発売)

    レーベル名:Alpha
    カタログ番号:ALPHA397

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    レスポワール(伊藤順一)

    【フランス三大音楽院であるパリ国立、リヨン国立、パリ・エコール・ノルマルで薫陶を受けた伊藤順一のフランス・エスプリを味わう。】フランス三大音楽院であるパリ国立、リヨン国立、パリ・エコール・ノルマルで研鑽を積み、シャトゥ(フランス)、ステファノ・マリッツァ(イタリア)、マウロ・パオロ・モノポリ(イタリア)、ニース(フランス)の各国際コンクールでグランプリに輝いた伊藤順一、待望のセカンド・アルバムです。まさに生粋のフランス仕込みならではの洗練された解釈や透明感溢れる音色は、伊藤の真骨頂です。他の追随を許さない真のエスプリをご堪能下さい。アルバム「レスポワール」に寄せて この度は、セカンド・アルバム「レスポワール」をリリース出来ましたことを嬉しく思うとともに、制作に携わって下さった方々に改めて感謝申し上げます。レスポワールとはフランス語で希望や期待という意味があり、それを曲から感じ取る、または見出したいと思い名付けました。 デビューアルバムの発売後から、セカンド・アルバムはフランス作品のみに焦点を当てると決めていて、今回はフランスを代表する作曲家のフォーレ、ドビュッシー、ラヴェルの作品と、当時音楽サロンで演奏されていた知られざるラヴィーナの作品も収録しました。私自身、計8年間のフランス留学で感じたフランス人の感性を少しでも表現出来るよう、想像を膨らませ、音色の多彩な変化に取り組みました。 フランスを代表する3人の作曲家は、同じフランス人でも雰囲気や音の性格が全く異なるので、その点を明確に表現したつもりです。また、ラヴィーナの作品は、当時サロンで演奏されていた気軽で馴染みやすいメロディーの曲なので、軽快さと物語を思い浮かべながら演奏してみました。 時に、希望を見失ってしまうかもしれない困難な時代ですが、決して本質を見失わず、期待を持って音楽とともに未来に向かって歩んでいきたいと思います。                                                            伊藤順一(2023年12月)伊藤順一、そのピアニズムの魅力――意思の充溢と音の造形術 演奏家の魅力はさまざまである。インパクトのある第一印象でぐっと人を惹き付けるピアニストもいれば、その魅力が聴くたびに少しずつ姿を現すピアニストもいる。 初めて聴く人にとって、伊藤の演奏の魅力を一度で捉えきることはおそらく難しい。しかしそれは、決して伊藤の演奏にインパクトが欠けているということではない。そのインパクトは、時間をかけて伊藤の演奏と向き合う人に、大地に雨がしみこむように、じっくりと浸透していくのだ。 こうした伊藤の演奏の魅力の鍵は、演奏の隅々にまで充溢した意思にある。全体の構成、フレージング、声部の聴かせ方、音色をつくる倍音、音の飛ばし方など、ピアノ表現のあらゆる面において、明確なビジョンがあるのだ。言い換えれば、きわめて情報量の多い演奏表現ということであり、一聴しただけではその魅力の片鱗に触れるだけで音楽は通り過ぎてしまう。しかし、二回目に聴くと、一回目に気づいたのとは別のところで新しい気づきがある。またしばらく日を置いて聴くと、再び新たな発見があり、これが際限なく続く。平たく言えば、「飽きが来ない」のだ。 なぜそのような演奏が可能なのだろう。演奏会のステージに立つとき、伊藤は会場のあちこちに自分の耳を置き、聴かせるべき旋律は真っ直ぐに飛ばし、伴奏声部は弧を描くように届くようなイメージを描くという。音がどのように聴き手に届くのかを判断し、瞬時にコントロールする技量は、表現のあらゆる側面に見出される。 演奏会場やピアノの条件はいつも同じとは限らず、演奏家はその都度新たな音づくりを迫られる。それを可能にするのは音と時間の造形的創造力とでもいうべきもので、異なるピアノ、異なる楽曲で演奏しながら、瞬時の判断で音響の像を作り上げていく。こうした音の造形術を、伊藤は持ち前の鋭い耳と感性によって身に着けてきた。楽譜に書かれることのない倍音に意識を凝らし和音を絶妙なバランスで響かせる耳と指は、師であるアンリ・バルダの演奏とも無関係ではないだろう。この繊細さが、ドビュッシーをはじめとするフランスのピアノ曲において得難い美点として表れていることは言うまでもない。 音の造形術に加え、伊藤の演奏の魅力はその雄弁な語り口にもある。音の物語として聴き手に語りかける伊藤の演奏の秘訣は、感情のパレットの多彩さにある。たとえば「喜び」という色の中には「主人公の喜び」や「他人が喜んでいるのを見る喜び」があり、「悲しみ」の中には「過去を思い出す悲しみ」や「現在の悲しみ」、あるいは「同情」がある。感情の質を見抜くばかりでなく、伊藤は感情の量にも思いを凝らす。たとえば f(強く)という楽譜上の指示は、もはや物理的な強度ではなく、感情の密度である。楽譜上の記号を越えて生きた感情を直覚する力は、子どもの心模様を描くアンリ・ラヴィーナ《初めての告白》でも存分に発揮されている。 このCDは、ライヴとは異なる録音用に整えられた環境で収録されたが、伊藤はライヴの音色を再現することに注力している。実際、客席で人間が聴くのとマイクが物理的に拾うのでは、音が相当に異なるため、随所でタッチを変えるなど工夫を凝らしている。そのおかげで、音色の理想の基本的な部分については、奏者が目指すビジョンを充分に味わうことができるだろう。この録音で伊藤順一の魅力に触れた方はぜひ、伊藤順一の演奏会に足を伸ばして、彼の音の造形の瞬間に立ち会っていただきたい。そのたびに、新たな魅力を発見することになるだろう。                                                                上田泰史(音楽学)(2024/01/24 発売)

    レーベル名:ART_INFINI
    カタログ番号:MECO-1081

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    レフラー:八重奏曲/忘れられた響き/ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲(ジョンソン/キビー/ディカプリオ/ハン・ユン)

    【美曲!フランス印象主義とドイツ・ロマン派の合流点、レフラーの八重奏曲】ベルリン郊外に生まれた後ヴァイオリニストとして1882年に渡米、当時誕生2シーズン目を迎えていたボストン交響楽団の副コンサートマスターをおよそ20年務めたチャールズ・マーティン・レフラー。彼の作品は在任中からボストンで演奏されて高い人気を誇り、その回数は生涯の間で117回にも及んだと言います。今回初録音となった八重奏曲は、1897年に2回だけ演奏されたのちは演奏も出版も録音も行われておらず、その自筆譜は、自作に厳しかったレフラーの手で度重なる改訂が行われた形跡を残したまま、議会図書館で眠っていました。クラリネット奏者、作曲家のグレアム・スティール・ジョンソンは世界的パンデミックの間にその複写を入手。演奏出来る形に整理し、今回の初録音に臨むことになりました。自身の出身をアルザスだと称していたという彼の作風は、フランス印象派の影響を大きく受けていますが、この八重奏曲はブラームスなどドイツ・ロマン派の香りも強く感じさせ、聴き応えのあるたいへん美しいものです。今後室内楽の定番レパートリーとして定着する可能性も高い立派な作品。オープニングはやはりジョンソンの編曲したドビュッシーの「牧神」。最後はアルバム・タイトルにもなっているレフラーの歌曲「忘れられた響き」をクラリネットとハープが美しく奏でて閉じられます。(2024/06/14 発売)

    レーベル名:Delos
    カタログ番号:DE3603

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    ロドリーグ:聖なる戦争X/ドビュッシー:パンの笛/チェロ・ソナタ ニ短調/マルティヌー:フルート、チェロとピアノのための三重奏曲(ロドリーグ・アンサンブル)

    クラシック音楽と現代音楽。その狭間に位置するロドリーグ・アンサンブルの生み出す音楽。まずはドビュッシーやマルティヌーと言ったお馴染みの作品が演奏されますが、これらは絶妙にアレンジされ、聞いたこともないような不思議な味付けがなされていて、もうここだけ聴いても眩惑されてしまうこと間違いありません。輪郭のぼやけた音楽は、最後のロドリーグ自身の作品である「聖なる戦争 X」でクライマックスを迎えます。冒頭の曲は「ドビュッシーのシランクスのようなもの」で始まりますが、これは引き延ばされ変形され、全く違う形に変容してしまいます。そのあとは…何でもありの世界。悪夢、それともエクスタシーでしょうか?(2014/01/22 発売)

    レーベル名:Solo Musica
    カタログ番号:SM192

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    ロマンティック・ピアノ名曲集 3

    (1987/10/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.550107

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    ロマンティック・ピアノ名曲集 4

    (1987/10/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.550141

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    ロマンティック・ピアノ名曲集 5

    (1987/10/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.550168

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    ロマンティック・ピアノ名曲集 9

    (1987/10/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.550218

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    ロマンティック・ピアノ名曲集 10

    (1987/10/01 発売)

    レーベル名:Naxos
    カタログ番号:8.550219

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    わが心の花~近代フランス歌曲集(カーギル)

    【メゾの柔らかく豊かな声で聴く、近代フランス歌曲の美しい響き】スコットランドのメゾ・ソプラノ、カレン・カーギルと、ロンドンの王立音楽院で教鞭をとるサイモン・レッパーの共演によるLINNでの2枚目のアルバム。20世紀に変わる前後の時代、フランス、もしくはベルギーで活躍した作曲家によるフランス語の歌曲を収めたアルバムです。ソプラノの歌手によって歌われることの多いこれらの作品が、カーギルの豊かな声により包容力のある美しさを帯びることで、新たな魅力を発見することが出来ます。バッハの「G線上のアリア」を思わせる前奏に乗って歌いだされる冒頭の「クロリスに」から、まるで天国的な音楽。そしてジョンゲンとショーソンの作品には、ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管のコンサートマスター岩淵麻弥とその同僚たちが参加。弦楽の響きがさらに柔らかな美しさを形作ります。(2021/09/24 発売)

    レーベル名:Linn Records
    カタログ番号:CKD652