ディーリアス, フレデリック(1862-1934)
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2012年、ディーリアス生誕150年を記念して製作されたアルバム。ディーリアスの繊細な響きに満たされた管弦楽曲を、ディーリアスの良き理解者であったフェンビーを始めとした他の作曲家たちが2台ピアノ用に編曲した作品が集められています。オーケストラでなくては再現できないような「春を告げるかっこうを聞いて」などが見事にピアノの響きに置き換えられています。演奏しているのはサイモン・キャラハンと竹ノ内博明の2人のピアニスト。ぴったりと息のあった隙のない演奏で、ディーリアスの独自の世界を描き出しています。(2019/06/28 発売)
レーベル名 | :SOMM Recordings |
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カタログ番号 | :SOMMCD0112 |
ディーリアスの管弦楽作品を2台ピアノで演奏するシリーズ第2集。第1集(SOMMCD0112)と同じく、サイモン・キャラハンと竹ノ内博明の2人が見事なテクニックで息のあった演奏を披露しています。オーケストラの仄かな響きが美しい「川辺の夏の夜」も、ピアノ編曲版にすることで複雑な和声が鮮やかに紐解かれます。ブーツが編曲した「パリ、大都会の歌」は賑やかな都会の夜の風景が騒音も含めて表現されており、闊達なピアノの音とともに鮮やかな風景が目に浮かびます。ディーリアスが心のふるさととして憧れていたノルウェーの民話を元に作曲した「おとぎ話」も、原曲のオーケストラ版とは違う響きで聴き手を魅了します。(2019/07/26 発売)
レーベル名 | :SOMM Recordings |
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カタログ番号 | :SOMMCD0129 |
近代イギリス音楽は、どれも渋い美しさに彩られていることを誰もが知っていますが、ここで聴くことのできる「チェロで奏でる歌曲集」は一層磨きのかかった美を有しているように思われます。心の底に沈みこんでいくような深いチェロの音色と、哀愁を帯びた旋律。これを耳にして涙しない人はいないはず。チェロを演奏するJ.L.ウエッバーについては今さら語る必要もないでしょう。「オペラ座の怪人」でおなじみ、アンドリュー・ロイドの弟であり、父も作曲家という、まさに音楽の申し子。ディーリアスとアイアランドの繊細な感情を見事にチェロへと移し替えています。アイアランドのピアノ作品集でおなじみのレナハンの伴奏も、思いのたけを伝えるかのような雄弁さです。(2012/03/14 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572902 |
2012年、ディーリアスの生誕150周年とアイアランドの没後50周年を記念してリリースされた1枚。ディーリアスの庇護者フェンビーが「ディーリアスの最も優れた作品は歌曲と合唱音楽にある」と語ったほど、ディーリアスの合唱曲は傑出した出来栄えを誇っています。ここでは彼のルーツであるドイツ語のテキストを用いた曲や、最高傑作のひとつ「夏の夜、水の上にて歌える」など珠玉の作品を聴くことができます。ディーリアスより少し後の世代であるアイアランドも合唱作品を好み、内省的かつ神秘的な作品を何曲か書き上げました。彼が最も愛した代表作「聖なる少年(様々な楽器による編曲版が存在する)など、どの曲も静かな美しさを湛えています。(2019/07/26 発売)
レーベル名 | :SOMM Recordings |
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カタログ番号 | :SOMMCD0119 |
「人生のミサ」では、イギリス精神とドイツ精神のどちらもを高らかに歌い上げたディーリアス(1862-1934)ですが、この「アパラチア」では彼が若い頃に過ごしたフロリダでの豊かな経験が反映されています。1880年代に「オレンジの栽培をする」と言ってアメリカに渡ったディーリアスは、そこで黒人たちの労働歌に触れ、帰国後にこの「アパラチア」を書き上げます。出来上がった音楽は、W.ホイットマンに触発された彼独特の自然崇拝と、アメリカの親しげな雰囲気が混在する神秘的で繊細なもの。あくまでも英国人の目を通した「アメリカ文化」が感じられる、あのドヴォルザークの曲にも似た郷愁たっぷりの音楽です。「海流」は、やはりホイットマンの詩集「草の葉」から取られた「ゆりかごの中から」という詩に基づいて書かれた曲で、つがいのカモメたちに自らの心を映し出す少年の物語を、時には激しく、時には優しく包み込むように描きだしたもの。少年のナイーヴな心に残された、小さな別離の悲しみは、やがて死へと繋がるであろうことを否応なく意識させられる感動的な作品です。(2012/11/21 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572764 |
イギリスを代表する作曲家というと、必ずディーリアスの名前が挙がりますが、両親はドイツ人であり、活躍したのはパリであったことを考えると、もう少し違う見方をしてもいいのかも知れません。彼のヴァイオリン・ソナタはレパートリーとしてはあまり知られていませんが、じっくり聴いてみると様々な発見があります。破棄されてしまったソナタを含めると、作曲年代は1892年から1930年と、彼の経歴の全てにまたがり、フランスの印象主義の香りから後期ロマン派、そしてアメリカ民謡までをも内包し、雄弁なメロディと精緻なピアノ・パートを備えたという恐るべき音楽。オーケストラ曲ばかりがディーリアスではありません。(2009/08/26 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572261 |
ナクソスでブルックナーの真髄を聴かせてくれたティントナーと、ディーリアスという組み合わせ、一見ミスマッチ感が漂います。しかし意外なことに、ティントナーの自然流のおかげで驚くべき相性の良さを見せるのです。どうぞ心静かに耳を傾けてみてください。一切の誇張のない、淡々として朴訥な語り口に、知らず知らずのうちに引き込まれていきます。特にオペラからの管弦楽曲は絶品。独奏パートが地味なために不人気な「ヴァイオリン協奏曲」も、実は美しい瞬間の連続であることに気づかされます。これまで何となくディーリアスを敬遠していたという貴方にもお薦めします。スタジオ録音。(2004/06/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557242 |
「英国印象派」ともいえるディーリアスの作品を特徴づけているのは、音楽の流麗さのみならず、懐古的で暖かな風景が眼前に浮かび上がるかのような心象です。しかしその心象は、いたずらに耽溺するたぐいの物ではなく、どこか達観した英国風の価値観が反映されている傾向が見られます。ビーチャムは単にディーリアスの側にいた指揮者と言うだけではなく、作品に潜むそういった特徴を体現するのに適合した資質を持つ表現者であったがゆえに、積極的にディーリアスの作品を取り上げ、また改訂も含め、作曲者はビーチャムの解釈を高く評価したのでした。(2006/12/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.111006 |
「アメリカの偉大なソナタ集」(SOMMCD0163)に続く、イギリスのピアニスト、ウィリアムソンのSOMMRECORDINGSへの2枚目のアルバムは、20世紀イギリスのピアノ作品集。収録された作品はディーリアスからディキンソンまで極めて多彩な性格を持つもの。冒頭のオルウィンの「12の前奏曲」から、調性のある古典的な作品と、モダンで前衛的な作品が入り混じるユニークな雰囲気を持っています。ディーリアスの《赤毛のマルゴー》は1902年に書かれたものの、1983年まで演奏されることのなかった1幕の歌劇。ラヴェルのピアノへの編曲は、繊細なハーモニーと色彩感を重視した近代的で美しい仕上がりです。そのほか、珍しい作品が選ばれており、ウィリアムソンの確かな審美眼を感じさせるアルバムです。(2019/06/28 発売)
レーベル名 | :SOMM Recordings |
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カタログ番号 | :SOMMCD0196 |
早熟な天才でもなく、アカデミシャンでもなかったディーリアスは、大器晩成ながら、33歳で作曲した「丘を超えてはるかに」で既に円熟した技法を見せ、晩年に至るまで一貫した語法をもって自身の個性を確立した作品を世に送り出しました。イギリス人らしく、自国民が好む合唱・オペラを含む舞台音楽のジャンルの作品が多いのですが、不思議なことに彼の作品の根底に流れる音調が、日本人にはどこか懐かしく聴こえるという特長も持ち合わせています。ディーリアスに深い興味と理解を示したビーチャムが、これら傑作群を端正に仕上げています。(2004/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
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カタログ番号 | :8.110982-83 |