フレスコバルディ, ジローラモ・アレッサンドロ(1583-1643)
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【昔日の貴人たちの日々を彩った横笛の響き、その素顔に迫る充実企画】キーシステムに頼らない簡素な構造で、自然素材の持ち味が映える独特の音色が魅力の古楽器、ルネサンス・フルート。15~16世紀に広く知識人たちの間で愛され、大小の楽器による合奏(コンソート)も好まれたことが知られています。まとまった録音は今なお珍しいところ、自ら古楽器の再現製作も手掛けるセバスティアン・ヴィロワンらのスペシャリストが集うレ・ジュユー・ド・トラヴェルスによる充実プログラムのアルバムが登場。当時の主たるレパートリーだった声楽曲編曲はもちろん、仏独英蘭さまざまな地域にわたり15~17世紀初頭の広範な演目をルネサンス・フルートのコンソートならではの響きで味わるのは実に貴重。フランス語圏のモデルと南ドイツまたは北イタリアのモデル、2種の歴史的楽器を参考にした精巧な再現楽器2セットを使い分け、美しく掠れた音色の重なりがもたらす玄妙な響きの味わいをたっぷり楽しませてくれます。harmonia mundi franceやArcana、Zig-Zag Territoiresなどの古楽器を使った録音で抜群の仕事ぶりを見せてきたアルバン・モローの的確なエンジニアリングも頼もしく、レパートリーや使用楽器について詳述したライナーノート(仏語、英語)も充実しています。精妙な演奏解釈で、知られざる昔日の音響体験を十全にお楽しみください。(2024/04/26 発売)
レーベル名 | :Incises Records |
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カタログ番号 | :INC005 |
ベルギーの木管コルネット&ツィンク奏者、ランベール・コルソン率いる古楽集団インアルトによる、ローマのヌオーヴァ教会に伝わる詩篇を中心としたアルバム。1600年にカヴァリエーリの「魂と肉体の劇」が初めて上演されたこの教会に保存された17世紀初頭の写本には、「告解の秘跡の詩篇」と呼ばれる作曲者不詳の詩篇7曲が含まれていました。これらは初期オペラの旋律を思わせるモノディ形式のレチタール・カンタンド(旋律と伴奏がはっきりとして歌詞が聞き取りやすい、現在では一般的な歌の形)で書かれており、これは当時、それまでの多声音楽と比較すると画期的なものでした。さらに今聴いても斬新に響く不協和音なども用いられており、それはこのアルバムのコンセプト、演奏に大きな影響を与えています。名オルガン奏者ベルナール・フォクルールの愛娘アリスをメインとする声楽陣、4本ものトロンボーン(サックバット)が響く器楽陣をコルソンがまとめ上げ、あくまでもオリジナルの譜面を尊重しながらも、当時の風習に沿ったオリジナルの解釈も加えた新鮮な演奏を聴かせてくれます。(2019/04/12 発売)
レーベル名 | :Ricercar |
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カタログ番号 | :RIC399 |
【バロック・ハープの弦音が幾重にも重なる妙なる響き。バロックの真髄を美声の独唱と共に】16世紀末から17世紀にかけて、音楽よりも先に建築や美術で後年「バロック」と呼ばれることになる新芸術が大きく開花したローマ。17世紀にはフィレンツェで花開いたオペラの技法やヴェネツィア複合唱様式などの影響で、音楽でも独唱に重きを置いた新しい様式が発展します。ソナタなどの器楽芸術も躍進してゆくこの時代、ローマでは声楽の伴奏も含め撥弦楽器奏者たちが大活躍。特にハープは古代を思わせる外観とあいまって、幾人かの名手の活躍を通じバロック期のローマで大いに愛されました。3人の古楽ハープ奏者たちが集うラ・スミズランツァは今回、ローマ生まれで教皇庁聖歌隊出身の古楽歌手リッカルド・ピザーニと共に、この時代にハープで奏でられたローマの作曲家たちの声楽作品と器楽曲を厳選。殆どの曲が世界初録音となる貴重なプログラムを通じ、半音階を多様した当時の音楽にも対応できるよう作られたバロック型のダブルハープあればこその充実アルバムを編み上げました。ランディやカプスベルガーなど同時代の声楽作曲家たちの曲をとりあげた録音物でたびたび言及される「ハープのミーキ」ことオラツィオ・ミーキ、不協和音も取り入れた緻密な和声語法で独特の味わいを生み出す異才マラッツォーリなどのユニークな音楽の魅力が、妙なる撥弦の重なりと古楽のスペシャリストによる美声で生々しく「いま」に蘇ります。フレスコバルディやモンテヴェルディなど同時期のイタリア音楽の捉え方にも新たな光を投げかけてくれる、ARCANAならではの充実盤の登場です。(2024/04/26 発売)
レーベル名 | :Arcana |
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カタログ番号 | :A561 |