フックス, ロベルト(1847-1927)
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ロベルト・フックス(1847-1927)はオーストリアの作曲家。彼の卓越した作曲技術は、滅多に人を褒めることがなかったブラームスでさえをも感嘆させたといいます。とりわけオーケストラ作品における音の使い方が見事で、彼のセレナードは当時大人気を獲得しました。またウィーン音楽院の楽理科教授として多くの生徒を指導したことでも知られ、その中には20世紀音楽を牽引した音楽家たち、マーラー、ヴォルフ、シベリウス、ツェムリンスキー、マデトヤ、コルンゴルトなど錚々たる名前も見られます。作曲家としては前述のセレナードを始め、多くの作品を残しており、この24年間に渡って書かれた3曲のヴァイオリン・ソナタは、フックスの美質である緻密な構成と繊細な響きが際立つ魅力的な作品。時折聞こえてくるハンガリー民謡風の旋律も印象に残ります。演奏しているチョン・ヘジンは香港舞台芸術アカデミー(HKAPA)で西崎 崇子に学んだヴァイオリニスト。豊かな表現力と美しい音色が特徴です。(2020/09/11 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.574213 |
ウィーン音楽院(現ウィーン国立音楽大学)における音楽理論の教授としてマーラーやヴォルフ、シベリウスなど多くの門弟を育てる傍ら、管弦楽曲や室内楽曲など数多くの作品を書きあげたロベルト・フックス。彼は6曲のヴァイオリン・ソナタを残しており、このアルバムには第4番から第6番までが収録されています。3つの作品は1905年から1915年までの10年間にわたって書かれた円熟期のもの。ゆったりとした第1楽章で始まる第4番、深い抒情性を湛えた第2楽章がひときわ耳に残る第5番、全曲にわたって憂愁な雰囲気が漂う第6番と曲の性格もそれぞれ。ブラームスをも感嘆させたという卓越した作曲技術に支えられた見事な筆致で書かれ、どの曲も緻密な構成を持つとともに、時に半音階和声も用いられるなど変化に富んだ旋律が魅力的です。演奏しているチョン・ヘジンは香港舞台芸術アカデミー(HKAPA)で西崎崇子に学び、その後はモスクワでセルゲイ・クラフチェンコに師事し数々のコンクールで入賞したヴァイオリニスト。豊かな表現力と美しい音色が特徴です。(2024/05/10 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.574547 |
目の前に一瞬にして田園風景が広がるかのような、これらのセレナード。この曲を作曲したローベルト・フックス(1847-1927)は、ブラームスに大絶賛されたにも拘わらず、死後1年もしないうちにほとんど聴衆から忘れ去られてしまったと言います。確かに彼の作品は、その時代の潮流からは乗り遅れ、また同世代のブルックナーの影響(ワーグナーの流れ)も全く見いだせず、ただ単に「耳当たりの良い音楽」として評価されてしまったのは頷けます。しかし、教師としての腕は確かであり、彼の音楽は秘かに次世代の作曲家たち、マーラー、ツェムリンスキー、コルンゴルトへ受け継がれていったことは間違いありません。(2011/05/18 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572222 |
オーストリアに生まれ、教師としても多くの作曲家を育てあげたローベルト・フックスですが、彼自身は先進的な作曲語法には興味がなかったようで、その作品は、まるでブラームスの時代に遡ったかのように古風で端正な佇まいを見せています。数多くの作品を残していますが、生前もっとも人気を博したのは5曲のセレナードであり、NAXOSではすでに第1番と第2番がリリースされ(8.572222)高い人気を得ており、今回の第3番~第5番の登場で、その全貌を知ることができることでしょう。第3番はまさにブラームス風ですが、冒頭の寂しげな旋律は、後のシベリウスの「悲しきワルツ」を彷彿させます。第4番はその17年後に書かれたもので、一層練り上げらたオーケストレーションと心地よいメロディに満ちた豊かな作品です。そして第5番は、まるでマーラーの交響曲を予感されるようなアダージョで始まり、時折辛口な音をはさみつつも、全体的にはウィーン的な軽妙さと優雅さを持つ名作となっています。精妙な響きを堪能したい人にオススメの1枚です。(2012/05/16 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572607 |