マイオラーナ, ステファノ
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【サンスやヴィゼーと並んで重要な18世紀のギター芸術家に、古楽器界が正面から!】1700年前後のスペイン王室に仕え、1718年から1731年までメキシコでも活躍したスペインのギター音楽家サンティアゴ・デ・ムルシア。バロック後期のギター独奏曲を書いた作曲家としては、年長のガスパル・サンスや同時代のフランス人ロベール・ド・ヴィゼーらとともに高名なひとりで、その作品は“ギターの神様”アンドレス・セゴビアが熱心に取り上げたことをはじめ、現代のギター奏者たちにとっても決して縁遠いものではありません。しかし300年前の時代を生きた彼はあくまで、5コースからなるバロックギターが標準的な存在だった時代の人。このアルバムは古楽器の世界からサンティアゴ・デ・ムルシアの音楽を検証、スペイン語圏の音楽ということで連想されるような野趣や民俗情緒だけでは説明のつかない、イタリア音楽がスペインを含む欧州各地に大きな影響を及ぼしつつあった時代ならではの音世界に迫ってみせています。スペインとイタリア、このあたりが「2つの魂」のアルバム・タイトルの由来でしょう。コレッリのヴァイオリン・ソナタ集による編曲2作も興味深く、その一方でハカラやフォリア、ファンダンゴなどといったスペイン語圏特有の音楽も満載。17世紀モデルの楽器を用いたイタリアの名手ステファノ・マイオラーナ(バロックギター世界の開拓に大きく寄与したアンドレア・ダミアーニやポール・オデットの門下に学んだ古楽撥弦奏者)による演奏も素晴しく、充実した参考文献表も掲載されている原盤解説(英仏伊西)も一読の価値があります。(2021/02/26 発売)
レーベル名 | :Arcana |
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カタログ番号 | :A484 |