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ペッテション:交響曲 第10番/同第11番
(1987/10/01 発売)
ペッテション:ヴァイオリン協奏曲第1番/4つの即興曲/フーガ ホ長調/幻想曲/ラメント(ヘルシャー/バンフィールド/マンデルリング四重奏団)
(1987/10/01 発売)
ペッテション:ヴァイオリン協奏曲第2番(改訂版)(クーレン/スウェーデン放送響/ダウスゴー)
(2007/01/01 発売)
ペッテション:歌曲全集(グロープ/ガルベン)
(1987/10/01 発売)
ペッテション:弦楽のための協奏曲第1番 - 第3番(ノイス・ドイツ・チェンバー・アカデミー/ゴリツキ)
(1987/10/01 発売)
ペッテション:交響曲第2番/交響的断章(BBCスコットランド響/フランシス)
交響曲第1番を秘匿してしまったペッテションにとって、交響曲第2番が最初に世に問うた交響曲でした。後年のような身を捩る悲痛さはまだまだ薄めで、普通の無調っぽい近代音楽が奏でられて行きます。ただ、途中で突然、モーツァルトの「フリーメーソンのための葬送音楽K.477」が、かき鳴らされたりするのは、なかなか一興です。「交響的断章」は、交響曲第11番と同じ1973年に作曲された作品で、ペッタションならではの身悶え悲痛系の音楽となっています。元来、スウェーデンのテレビ局の番組用音楽として書かれたものですが、ペッテションは遠慮会釈なく、痛恨の涙を絞り上げていきます。この曲はむしろ、彼の異常に長い傑作悲痛交響曲への短縮版ガイダンスとして活用すると最適のナンバーである事請け合いです。(1987/10/01 発売)
ペッテション:交響曲第3番、第4番(ザールブリュッケン放送響/フランシス)
ペッテションの初期の交響曲は高く評価されてなかった分、再発見の価値があります。ここで紹介する交響曲は、いままで聴かれたペッテションとは全く違ったものです。よりコンパクトですが、万華鏡のごとく絶えず変化する曲調で、より実験的色彩の強いものになっています。(1987/10/01 発売)
ペッテション:交響曲第5番、第16番(ケリー/ザールブリュッケン放送響/フランシス)
自らの運命への絶望か、はたまた呪詛か。ペッテションの名を高めた中期の“悲痛”交響曲シリーズの開始を告げる第5交響曲です。ヴィオラ奏者でもあったペッテションの演奏家生命を絶ち、作曲をするためのペンを握る事すら不可能にした病苦に襲われる直前に作られたため、第6番以降のような透徹した悲しみよりは“脅迫的な程の不安感”が全曲を支配しています。一方、完成した最後の交響曲となった第16番は、アルトサックスとオーケストラのために書かれた協奏曲風の作品です。癌に冒されながらも、精神的には安定していたといわれる晩年の作品だけに、音楽は不屈の推進力を秘め、敢然と奏でられていきます。なお、この曲のサックス独奏部は異様な難曲としても知られています。(1987/10/01 発売)
ペッテション:交響曲第7番(ハンブルク州立フィル/アルブレヒト)
この曲は初演当時から高い評価を勝ち得たペッテションの代表的作品です。第6交響曲では「傷ついた心の哀しみ」程度だったのが、ここではすでに「心を蝕むような肉体の苦しみ」の境地にまで作曲者の魂が追いつめられている感すらします。実際、彼はペンも持てぬほどの強度の関節炎に苦しめられていました。ペッテションの交響曲は、悲しみを自覚するしか道はないと説き、予定調和的な救いは皆無です。覚悟して聴いて下さい。(1987/10/01 発売)
ペッテション:交響曲第13番(BBCスコティッシュ響/フランシス)
CD時代様様と言いましょうか、ペッテションの交響曲第13番という音の巨塊をその本来の姿で味わう事ができるようになりました。単一楽章67分間休みなし。聞き手に莫大な緊張と労力を要求するこの曲は、真のペッテション・ファンにのみ門戸を開く音の修験道なような感すらあります。53分過ぎから始まるエレジー的展開は胸を打つものがあります。しかしそこに至るまでの、そして最後には再び帰って行く苦闘は凄絶すぎます・・・。(1987/10/01 発売)