グリルパルツァー, フランツ(1791-1872)
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1787年に執筆されたゲーテの戯曲『エグモント』。1809年にウィーンでこの劇が上演される際、ウィーン宮廷劇場の支配人であるヨゼフ・ハルトルは劇音楽をベートーヴェンに依頼、かねてからこの分野に強い関心を抱いていたベートーヴェンは依頼を快く引き受け、ほぼ半年間を費やして曲を書き上げ自らの指揮で初演しました。物語の題材はフランドルの軍人エグモント(エフモント)の英雄的なエピソードであり、ベートーヴェンは彼自身の政治的関心も絡めた、力強く荘厳な音楽を付けました。ベートーヴェンの心情に沿ったドラマティックな作品は当時の一般的な付随音楽のレベルをはるかに超えた見事なものであり、とりわけ最後の「勝利のシンフォニー」はゲーテが求めた結末とドラマの筋書きを明確に表現しています。劇本来の姿に近いドイツ語による朗読劇(CD1)と、朗読無しで音楽部分だけを味わえるもの(CD2)の2枚組です。朗読を担当するアウグルト・ツィルマーはオーストリアからアメリカに渡った両親を持つ名優。情感のこもった迫真の語りが聴きどころです。(2022/10/14 発売)
レーベル名 | :BR-Klassik |
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カタログ番号 | :900340 |
ハンガリー系ユダヤ人としてドイツ、オーストリアを経てイギリスで活躍した作曲家ハンス・ガルの声楽作品集第2集。彼はナチスによってドイツを追われるも、移住先の英国エジンバラで音楽界の中心人物となり、本国ドイツやオーストリアの伝統を継ぐ数多くの歌劇や交響曲などを書き上げています。また、人々を音楽に参加させる手段としての合唱を提案し、自ら合唱団を創設、指揮するとともに合唱作品を多く遺しました。このアルバムでは混声合唱、女声合唱、男声合唱、ア・カペラ、ピアノ伴奏による合唱など40年にわたって書かれた室内合唱曲を収録。演奏は、指揮者スティーヴン・ミューアが創設した合唱団ボレアリス(「北、北風」の意味を持つ)が担当。ケンブリッジ大学のトリニティ・カレッジで合唱を研究し、現在はイギリスやドイツでオペラやオラトリオのソリストとして活躍するブリジット・バッジも指揮者として加わり、演奏が難しいとされるガルの作品の数々を歌いこなしています。(2022/12/23 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
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カタログ番号 | :TOCC0644 |
歌曲王として知られるシューベルトは、また合唱曲も数多く書き残しています。どの曲も彼の独創性は抜きんでており、例えば、シューベルトは本来ならば決められているはずの典礼文に、しばしば手を加え自由に曲をつけました(そのため教会で演奏不可能だったことも多かったようです)。また多くの世俗的合唱曲で見られるように、元の詩の言葉を整理したりもしました。また、シラーの詩による70曲以上もの合唱曲や、ゲーテの詩による合唱曲からは、彼の普遍的ともいえる世界観を伺いしることができます。この3枚組は宗教的な作品から、親しい友人たちが肩を寄せ合い歌うための曲、そして歌曲の編曲物などの様々な作品が収録されています。ドイツに数多くある男声合唱団や放送合唱団の高水準なアンサンブルでじっくりお聴きください。(2010/04/21 発売)
レーベル名 | :Phoenix Edition |
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カタログ番号 | :Phoenix408 |
1800年初頭、ブルジョアの音楽文化ではポリフォニックな声楽作品がもてはやされました。その多くはサロンで奏される各パート一人で歌う四重唱や二重唱でしたが、当時すでにウィーンにはアマチュア合唱団が存在し、定期的なコンサートも開催されていました。そしてシューベルトの声楽曲はこれらの合唱団でしばしば演奏され、一般の人々の注目を集めていました。また、シューベルトの作品が初めてウィーン楽友協会で演奏されたのは1821年1月25日のことで、この時にはピアノを伴う男声、女声合唱団が「ゴンドラの乗り手」や「セレナード」などを演奏しました。最後に置かれた「ミリアムの勝利の歌」は宗教的な内容を持つ合唱曲。モーセの姉ミリアムがシンバルを打ち鳴らしながらイスラエルの民を鼓舞しエジプトを脱出する物語で、ソプラノ独唱が先導する混声合唱団が壮大な物語を歌いあげるという大作。曲の終わりは圧巻のフーガで締めくくられます。ハワード・アーマン率いるバイエルン放送合唱団とソリストたちの素晴らしい歌唱をお楽しみください。(2022/02/11 発売)
レーベル名 | :BR-Klassik |
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カタログ番号 | :900528 |
シューベルトの歌曲を詩人でまとめるシリーズ、当盤はオーストリアの同時代の作詞家による歌曲集の最後となる第3集です。楽しげな旋律が作曲当初より好評で愛唱された「草原の歌」。ユーモラスな内容ながら自在の和声感覚が映える「男は人が悪い」。平穏で何気ない雰囲気の中に様々な風景を表現、正にシューベルトの真骨頂と言える「夕べの光景」。これらの名曲を演奏するのはニュルンベルク出身のメゾ・ソプラノ、シンドラム。彼女はファスベンダーやルートヴィヒらの薫陶も受け、現在はヨーロッパの歌劇場で幅広く活躍、オラトリオや歌曲にも活動の幅を広げています。その包み込むような声が、シューベルトの繊細な音楽と見事にマッチしています。(2007/06/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557833 |
シューベルトの珍しい合唱アンサンブルのための作品集第2集です。この中の男声のための曲集は知れ渡っていますが、女声のための作品はほとんど知られていません。しかしシューベルトはそんな女声のためのアンサンブルに極めて野心的な作品を多く書いたのです。讃美歌による曲から、彼が教えていた女生徒の誕生日を祝う曲まで、さまざまな歌がひしめいています。添えられたピアノの伴奏もどれも巧妙に書かれていて、シューベルトを聴く楽しみ満載の1枚となっています。厳選された歌手たちの楽しげな表情にもご注目ください。(2009/10/21 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.570962 |