バズ, ゲオルゲス
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日本では「戦争や危機に揺れる中東の小さな国」として報道されるレバノン。しかし2008年、シリアとの国交正常化に伴い、経済的回復を進め、今では旅行会社が「午前中に山でスキーをし、午後には海で泳ぐことができる楽園」というキャッチコピーを制作するほど観光客の誘致を図っています。レバノンはもともと海からは西洋文化、山岳地帯からは東洋文化が入って来た「西洋と東洋の出会いの地」であり、ここで育まれた音楽も中東文化の伝統を守りつつ、20世紀初頭に占領されていたフランスとの繋がりから受けた西洋音楽の影響も受けたまさに独自のもの。1947年に作曲されたスッカールの「変奏曲」はまるでベートーヴェンの作品のような佇まいを持つ古典的な作風で、レバノンにおける西洋音楽の出発点のような作品といえるでしょう。少し後に書かれたバズの「エスキース」はもっと民謡風で、くせのあるメロディが面白い曲集です。年代を追うごとにユニークさが増す一連の作品をウクライナ出身で現在レバノン在住の女性ピアニスト、プリマク=フーリーが演奏しています。(2016/12/16 発売)
レーベル名 | :Grand Piano |
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カタログ番号 | :GP715 |