ヴェレシュ, シャンドール(1907-1992)
Search results:5 件 見つかりました。
【若手の名手たちによる、ハンガリーの室内楽作品】アルファ・レーベルとロッケンハウス室内楽フェスティヴァルとの共同制作アルバム。2012年よりクレーメルからロッケンハウスの芸術監督を引き継いだドイツ・フランス系チェリスト ニコラ・アルトシュテットを中心に、躍進著しいノルウェーのヴァイオリニスト ヴィルデ・フラング、英国のヴィオラ奏者ローレンス・パワー、そしてハンガリーからヴァイオリンのバルナバーシュ・ケレメンとヴィオラの(ヴァイオリン奏者でもある)カタリン・コカシュというメンバーが、近代ハンガリー音楽史にとって重要な2人、バルトークとヴェレシュの作品を収録しています。1907年に当時ハンガリー王国領であったコロジュヴァール(現ルーマニア、クルジュ=ナポカ)に生まれ、バルトークやコダーイに学んだヴェレシュ。戦後、当時の前衛に傾倒したため政府の弾圧を受けスイスに亡命し、当地で長く活動を続けました。その後しばらくは知られざる作曲家でしたが、近年はその教え子であったリゲティ、クルターク、ホリガーらとバルトークの世代を繋ぐ重要な役回りとして注目されています。ここに収められた弦楽三重奏曲は、十二音階に複雑なリズム、自由な楽想といった前衛要素を多分に含みながらも、ハンガリーの田園風景を思わせるフォーク・ミュージックがその下地となっていることも十分感じさせる興味深いものです。23歳のバルトークが作曲、自らピアノを務めて初演を行ったピアノ五重奏曲は、若々しい野心が迸る聴き応えのある作品。第4楽章ではハンガリー舞曲風の楽想まで飛び出します。いずれも芸術監督アルトシュテットが長年録音を目論んでいた作品で、若手を中心としたメンバーが瑞々しく躍動的な快演を聴かせます。(2019/08/23 発売)
レーベル名 | :Alpha |
---|---|
カタログ番号 | :ALPHA458 |
ハンガリー生まれ(現在はルーマニア領トランシルヴァニア地方コロジュヴァール)の作曲家シャーンドル・ヴェレッシュ(1907-1992 正しくはヴェレッシュ・シャーンドル)。彼は、当時のハンガリー社会主義政権を嫌いスイスに亡命したため、祖国では作品の演奏を禁じられてしまい、そのせいで半ば忘れられた存在となっていましたが、最近になって、彼の教え子であるハインツ・ホリガーやアンドラーシュ・シフらがその作品を演奏、ようやく真価が認められつつある人です。このアルバムは彼の2つの弦楽四重奏曲と、協奏曲を収録したもので、第1番はブタペスト民俗学博物館でマジャール人の音楽を採取していた頃の作品で、第2番は同じくブダペストの民族音楽研究所でバルトークの助手を務めていた頃の作品です。これらは初期の作風に属しますが、1961年の協奏曲は彼自身の作風が確立されており、柔軟なスタイルと自由奔放なメロディ、そしてファンタジーが程よくブレンドされた見事な作品となっています。(2013/09/25 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
---|---|
カタログ番号 | :TOCC0062 |
20世紀初頭のハンガリーでは、バルトークとコダーイが民族音楽を熱心に収集、研究を行い自身の作品にも取り入れました。これらの研究成果は次世代の作曲家たちにも受け継がれ、ハンガリーの伝統的な旋律を用いた作品が次々と生まれました。リスト音楽院の教授を務め、クルターグやリゲティを指導したファルカシュ、コダーイに師事しバルトークの助手を務めたヴェレシュ、ハンガリー放送の音楽ディレクターを務め、リスト研究家として知られるコーカイ、コダーイに学び将来を嘱望されるも強制収容所で命を落としたヴェイネル、同じく戦時中は迫害されながらもなんとか生き延び、戦後はオランダで活躍したフリード。ポスト・バルトーク&コダーイ世代の作曲家によるハンガリー色豊かな音楽をお聴きください。(2021/01/29 発売)
レーベル名 | :Naxos |
---|---|
カタログ番号 | :8.551406 |
【頼れる俊英たちとコパチンスカヤによる次なる冒険。ソル・ガベッタ参加!】世界各地のステージに素足で現れ、他の誰にも成しえない音楽体験で客席を魅了し、アルバム発表ごとに話題騒然の企画を実現してきた21世紀的唯一無二のヴァイオリニスト、パトリツィア・コパチンスカヤ。2020年秋にはイル・ジャルディーノ・アルモニコとタッグを組み、古楽器演奏への愛着を独特の形で結晶させた『ヴィヴァルディ、その先へ』(Alpha624/国内仕様NYCX-10161)で大いに注目を集めたところ、その興奮も冷めやらぬうちに次のアルバムが発表されます。20世紀屈指の異才画家ダリの初期作品『照らし出された快楽 Plaisirs illumines』(1929/短編映画『アンダルシアの犬』にも登場)に着想を得た現代スペインの作曲家コーイの二重協奏曲(チェロに名手ガベッタが客演!)を表題に、現代ハンガリーを代表する室内楽作品にアルゼンチンのヒナステラを加えた選曲からして、コパチンスカヤの明敏な感性が窺えます。彼女のアルバム『つかの間と、永遠と』(Alpha545/国内仕様NYCX-10086)でも鮮烈な存在感を示したカメラータ・ベルンは、曲によってメンバーがソロでも抜群のパフォーマンスを披露。数十年前のバロックの名盤群からは想像もつかないほどみずみずしい音を紡ぐソリスト集団への変貌は、コパチンスカヤという希有の触媒的ソリストとの共演あればこそでしょう。そうした交感力が絶好の刺激を導き出したアルバム、彼女からますます目が離せません!(2020/12/18 発売)
レーベル名 | :Alpha |
---|---|
カタログ番号 | :ALPHA580 |