チコーニア, ヨハンネス(1370-1412)
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【意義深くも音楽センス抜群、動物たちを介した中世ヨーロッパ音楽空想旅行】現代人が知らない、歴史上の魅力的な響きを見つけ出すセンスにすぐれたRAMEEレーベルから、欧州古楽界のいずれ劣らぬ実力派3人による、「動物」をテーマにした知的刺激満載のアルバムが登場。教会建築の外装装飾や工芸品、中世写本の隅々などを彩るユーモラスな動物たちの姿をふんだんに解説書にあしらいながら、中世の音楽にあらわれる動物たちがどのような描かれ方をしてきたのか、3人であることを忘れさせる多彩な演奏を通じて解き明かしてゆきます。欧州でいま最も熱い古楽拠点のひとつポーランド出身で、世界の中世音楽愛好家たちの注目を集めるアルバムをリリースしてきたアニイェシュカ・ブジィンスカ=ベネットと、NAXOSレーベルの中世音楽アルバムでもお馴染みのユニコーン・アンサンブルの一員で、アンサンブル・レオネスの主宰者でもある大御所マルク・レヴォンの顔合わせに、ガンバの名手としてルネサンス~バロックの名盤も多いヴェテランのジェーン・アクトマン(ヤーネ・アハトマン)が加わってのサウンドは、精妙でありながら隅々まで人間味豊かな温もりに満ちています。500年を越える空想旅行を肌で体感できる内容はさすがRAMEEというほかありません。ブックレットには、アルバム収録曲をBGMに使用した、中世の動物絵画による美しいアニメーション作品へのリンク入り。(2020/11/13 発売)
レーベル名 | :Ramee |
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カタログ番号 | :RAM1901 |
【昔日のポーランドにおける文化の繁栄!古都クラクフの中世をアルス・ノーヴァの次代に遡る好企画】多くの人が出会ったことのない意外な音世界の魅力を探り当てるセンスの明敏さで知られた古楽レーベルRAMEEから、思いがけないポーランド古楽のアルバムが登場。演奏陣は20世紀以来の古楽研究の核バーゼル・スコラ・カントルム出身の才人たちで、名カウンターテナー歌手ドロン・シュライファーや中世鍵盤とリコーダーの名手コリーナ・マルティら百戦錬磨のプレイヤーたちをまとめるのはポーランド出身のリュート奏者ミハウ・ゴントコ。RAMEEから同国のルネサンス・リュート作品を集めたアルバムも出している彼は今回さらに時代を遡り、中世末期のアルス・ノーヴァの頃に花開いたポーランド教会音楽の世界に迫ります。チコーニアやザカラ・ダ・テラモら西方の作曲家も混じりますが、演奏に使った史料はクラクフやワルシャワなどポーランドの図書館で見つかったものが大半で、カトリック音楽を通じた文化交流の足跡も辿れる面白さも興趣が尽きません。ルネサンス期には新興勢力のロシアやプロイセンなど周辺国を押さえ圧倒的大国だったポーランドだけに、その音楽遺産の豊かさは驚くばかり。4人の歌手を支えるのはオルガネット(ポルタティーフオルガン)やクラヴィシンバルム(初期のチェンバロ)といった中世鍵盤楽器とリコーダー、中世フィドルにプレクトラム(現代のピックに近いもの)で弾く中世リュートというシンプルかつ味わい深いセレクション。教会音楽でも器楽が参加した当時の流儀をふまえ、冒頭から雰囲気満点に異世界の音の魅力へと私たちを引き込みます。ア・カペラのトラックの数々も「デュファイ以前」の古めかしい響きの魅力がたっぷり。エンジニアで主宰者のライナー・アルントはバロック・ヴァイオリン奏者としての充実した音楽経験をよく活かしながら、自然な古楽器の響きの場を鮮やかに捉えた録音とパッケージ作りを通じ、プログラムの魅力を十全に伝えてくれます。(2022/01/14 発売)
レーベル名 | :Ramee |
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カタログ番号 | :RAM2008 |
【驚くほど多面的な歌声、素材感豊かな笛の音と織りなす異世界の響き】一筋の女声を介し、時にさまざまな分野の音楽家をゲストに招きながら、時代や場所、言語、文脈もさまざまな「土地」にまつわる歌を辿ってゆく歌手ユジェニー・ド・メの企画「トロバール・プロジェクト」。その名は中世の南フランスで、詩歌を組み立てる言葉を見つけだす(trobar)ことが「詩歌を吟じる」ことと同義で、その技芸に従事した吟遊詩人=トロバドゥールたちの時代に由来しますが、今回は中世音楽の研究・演奏に深い見識と豊かな実践経験を持つピエール・アモンがゲストとして参加。9世紀から16世紀に至るさまざまな詩歌や伝統旋律を、現代作曲家ティエリー・ド・メによる中世的な音楽を交えながら各種の中世笛と歌で形にしてゆきます。十字軍遠征などで他所へと旅立つ男たちを見送る女たち、あるいは近世にイベリア半島から追放されてしまうユダヤ人たち(セファルディ)、そして無差別殺人で命を奪われた現代の隣人たち、さまざまな形をとる望郷の念と異世界とを対置させながら、幾百年と続いてきた人間の生の魅力を音で伝えてゆくド・メの美声は驚くほど多面的なニュアンスをたたえて美しく、中世音楽を深く追及してきたアモンの味わい深い笛の音もまた触感確かな響きで耳を捉えて離しません。遠く中世を眺めやりながらのアンビエントな、しかし深く聴き確かめずにはおれなくなる歌と物語の数々。多様な音楽のあり方を音盤の形で追求してきたベルギーFUGA LIBERAならではの1枚です。(2023/10/06 発売)
レーベル名 | :Fuga Libera |
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カタログ番号 | :FUG815 |
バーガンディ=ブルゴーニュ。色の名前としてもおなじみであり、またワインの産地としても世界的に有名なこのフランス東部の地域は、温暖な気候と恵まれた自然条件を持つ、耕作に適した土地として知られてます。中世初期にゲルマン人の一派ブルグント族に支配されたため、この名前がありますが、16世紀に男系が絶え、ヴァロア朝フランスに併合されました。このアルバムは14世紀から16世紀にこの土地で流行した音楽を収録。即興的なスタイルと甘いメロディが交錯する楽しい音楽で、時に騒々しく、また説得力に富んだ響きが魅力的です。(2013/03/20 発売)
レーベル名 | :Yarlung Records |
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カタログ番号 | :YAR05785 |
バティスト・ロマンはアンサンブル・ジル・バンショワのみならず、バーゼル・スコラ・カントルムに関係する中世音楽のプロジェクトにも頻繁に参加しているアーティスト。中世の「弓で弾く弦楽器」全般に詳しく、その研究の新たな第一人者と言っても過言ではありません。このアルバムはそうしたロマンの知見の成果の凝縮とも言えるもので、ともすればあいまいに扱われることも多い中世フィドルという楽器を、その起源やヨーロッパ周辺に伝わる伝統楽器との関連も意識しながら解き明かしてゆく...という内容になっています。演奏陣には同じくヨーロッパ中世音楽に関するプロジェクトで多忙な活躍をみせる弓奏弦楽器奏者エリザベス・ラムゼイ(ラムジー)、Ricercarの中世音楽アルバムでは出演機会がとみに多い超絶技巧の打楽器奏者ティアリー・ゴマールら、俊才が続々。アンサンブル・ユニコーンのマルク・レヴォンもリュートで参加しています。またバティスト・ロマン自身も、中世楽器奏者の多くがそうであるように多様な楽器を使いこなし、時には古風なバグパイプまで聴かせます。(2018/08/29 発売)
レーベル名 | :Ricercar |
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カタログ番号 | :RIC388 |