パスクィーニ, ベルナルド(1637-1710)
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【歴史的奏法の向こうに垣間見えるポップな民俗音楽的サウンド。イタリアならではの痛快古楽撥弦盤!】ずばぬけた腕前でバロックギターとテオルボを弾きこなすイタリアの超実力派シモーネ・ヴァッレロトンダによる、気心の知れた共演者たちとの新感覚バロック撥弦アルバム。ヴァッレロトンダはすでにArcanaレーベルで『にせのアルファベート』と題したアルバムを録音、モンテヴェルディやカッチーニらがオペラという新芸術を爆発的に成功させた1600年前後にあって、イタリアの撥弦芸術がいかに多彩で躍動感にみちたものだったかを肌感覚で伝える名演を聴かせてくれましたが、これはそのさらなる進化形といってよいでしょう。アルバムタイトルにある600とは、イタリア語で「セイチェント」すなわち17世紀のこと。画家カラヴァッジョや彫刻家=建築家ベルニーニも活躍したバロック都市ローマには、その頃テオルボ奏者カプスベルガーやギター奏者フォスカリーニら凄腕撥弦奏者が集い、名曲も数多く残しています。アンドレア・ダミアーニとロルフ・リスレヴァンという知る人ぞ知る超名手たちに師事したヴァッレロトンダのくりだす闊達なサウンドは、バロック音楽がいかに自在だったかをモダンかつポップな風合いで理屈抜きに伝えるのみならず、打楽器やバグパイプを交えながらも、歴史的・地域的文脈をふまえつつ刺激に溢れたサウンドを提案。名手オノフリや人気歌手バラートらゲストの協力も頷ける、突き抜けた音作りに仕上がっています。(2019/10/18 発売)
レーベル名 | :Arcana |
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カタログ番号 | :A467 |
17世紀から18世紀、対位法を重視するバロック期からギャラント様式と呼ばれるメロディ中心のわかりやすい音楽様式が流行した時代のイタリア音楽を収録した1枚。アルバムで紹介されるのは、とりわけチェンバロ音楽の発展において重要な働きをした10人の作曲家の作品で、世界初録音のレーオの作品の他、後年の人々に絶大な影響を与えたフレスコバルディのトッカータや、ドイツ全土で愛されたツィポーリのソナタ、旋律の美しいメールラのカプリッチョなど多種多様な曲が楽しめます。1985年カリアリ生まれの鍵盤演奏家ルイージ・アッカルドの演奏で。(2024/05/24 発売)
レーベル名 | :Dynamic |
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カタログ番号 | :CDS8036 |
オーストリアのチロル地方で開催される「インスブルック音楽祭」は、毎回珍しいバロック・オペラを上演することで知られています。2021年の音楽祭オープニングを飾ったのはイタリアの作曲家パスクィーニの歌劇《イダルマ》でした。パスクィーニは1650年半ばにローマでオルガニストとして活躍、40年以上も名家ボルゲーゼ家に仕えた後、1706年にはアルカディア・アカデミー(Accademia dell'Arcadia)に、コレッリやアレッサンドロ・スカルラッティとともに入会を認められるなど、当時高く評価された音楽家。この《イダルマ》は1680年の謝肉祭にカプラ二カ劇場で上演された作品で、17世紀の貴族の間で好まれていた「夫婦の貞節と揺るぎない愛」をテーマにした歌劇ですが、初演後まもなく忘れられてしまいました。音楽祭の芸術監督を務める指揮者アレッサンドロ ・デ・マルキはこの350年近く歴史に埋もれていた作品を蘇演するために、チェリストで研究者ジョヴァンナ・バルバーティとともに、作曲者自身の手書き原稿に基づく新版を完成。ヘンデルを思わせる表現力に富んだ華麗なアリア、豊かな音色による壮大なアンサンブル、そして、絶えず変化する効果や劇的な状況を描き出した美しい音楽が楽しめます。(2022/08/26 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :555501-2 |
ヴァージニア州ボイスにあるソノ・ルミナス・スタジオに設置されたオルガンで演奏したクリスマスの音楽集。J.S.バッハをはじめ、プレトリウスやブクステフーデらおなじみの作曲家から作者不詳の曲まで多彩な作品が選ばれています。オルガンを演奏しているのは1983年、チリ生まれのフェリペ・ドミンゲス。ブリガム・ヤング大学でオルガンとチェンバロを学び、その後ヨーロッパに留学、更なる研鑽を積みソリスト、アンサンブルの奏者として活躍しています。(2023/01/20 発売)
レーベル名 | :Sono Luminus |
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カタログ番号 | :DSL-92260 |
【異才集団ファエンツァ、コレッリ登場前夜のローマで出版された注目曲集に迫る】17世紀前半にはフレスコバルディやベネヴォリ、世紀後半にはコレッリやA.スカルラッティが活躍したことで知られる「永遠の都」ローマ。その両時代の間にこの芸術都市で活躍したベルナベイは、ルネサンス末期に一世を風靡したマドリガーレという曲種を17世紀半ばになお探求した注目すべき作曲家の一人。パスクィーニやストラデッラなど多くの重要な音楽家たちを擁護した貴族フラヴィオ・オルシーニのもとで活躍を続けた末、1669年に発表された曲集には、多声音楽全盛の時代に流行ったこの曲種を用いながら、独唱芸術に重きを置く17世紀ならではのコンチェルト様式が存分に生かされた興味深い音作りが見られます。少し上の世代のマッツォッキやM.ロッシらのマドリガーレより後期バロックのカンタータに近く、官能的な詩句に品のある艶やかさをまとわせる旋律美は何とも魅力的。演奏は異才歌手=撥弦奏者マルコ・オルヴァを中心に結成されたファエンツァ。初期のALPHAレーベルにも録音がある才人集団で、Hortusからほぼ同時に発売される彼らのフランス・バロック曲集とともに注目したいリリースと言えるでしょう。(2023/03/24 発売)
レーベル名 | :En Phases |
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カタログ番号 | :ENP010 |
音楽家の家系に生まれ、長らくローマの楽長を務めたアレッサンドロ・メラーニ。教会音楽やオペラを多数書きましたが、かろうじて彼の名が知られているのは「L’empio punito」(モーツァルトのドン・ジョヴァンニと同じネタのオペラ)によってでしょうか。ここに収録されたミニオペラ「エウロパ」は、ギリシア神話の物語。牛に姿をかえたゼウスにさらわれた娘は一体どこへ連れて行かれるのでしょう?ほとんど忘れ去られた作品にヘルマン・マックスは眩しいほどの光をあてています。(2008/12/10 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :777408-2 |