ハワード, レスリー(1948-)
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そもそもマルコム・スミス(1932-2011)って誰?というところから始まるこの1枚。彼はイギリスのクラシック音楽界を牽引した人で、多くのプロモーション活動を行い、またストラヴィンスキー、ヴォーン・ウィリアムス、ブリテン、バーンスタインなど偉大な作曲家たちの個人的な友人であり保護者でした。英国音楽教会の副会長を務め、またロイヤル・フィルハーモニー協会の終身会員であり、いくつもの合唱団をサポートしていました。彼はよく「私はあなたを助けてもよいですか?」と電話をかけたといい、それに応えた人々は彼への感謝の気持ちを忘れることはありませでんした。何より彼は1969年から、世界に名だたる楽譜出版社ブージー&ホークスのライブラリ・マネージャーとして、20世紀音楽の発展に寄与した功績が大きく、数多くの作曲家たちは彼に敬意を払っていたのです。このアルバムの1曲目のホロウェイの行進曲には、マルコムのお気に入りの作品のいくつか…エルガーの「エニグマ」、ディーリアスの「アパラチア」、リヒャルト・シュトラウスの「ばらの騎士」などいくつかの曲が引用されたおり、これは彼の退職を祝したパーティで演奏されたものです。他の作曲家たちもスミスと関係深い人ですが、なかでもレスリー・ハワードは、世界初の「フランツ・リスト全作品」の演奏者としても知られる日本でもなじみの深い人で、この全集にもスミスの協力があったのかと思うと、まことに感慨深いものがあります。(2014/11/26 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.571354 |
リストのピアノ作品全集第56集。リストは思い入れのある自作に何度も改訂を施しましたが、この「詩的で宗教的な調べ」もそんな曲集の一つ。現在よく知られているのは1853年の第3稿 S.173の10曲からなる組曲ですが、今回のアルバムの中心を成すのは2001年に出版された第1稿 S.171dの8曲。リストのピアノ曲全曲録音で知られるレスリー・ハワードが校訂したスコアが用いられています。トラック10は単独で作曲され、後に第4曲「死者の追憶」へと改訂された最も初期の作品です。トラック1は第6曲「眠りから覚めた子供への賛歌」の原型ですが、この曲は別の合唱曲としても作り直されるほどにリストのお気に入りでした。トラック2の「前奏曲」は第3曲「孤独の中の神の祝福」にフレーズが用いられているなど、リストの曲に対する思いの変遷が見て取れます。他、断片的な作品を収録。ロシアの若きピアニスト、コシャノフのデビュー・アルバムです。(2020/11/27 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.574148 |