サルグシャン, ヴィリー(1930-)
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アルメニアの民謡、舞曲や歌に由来する知られざるピアノ作品を集めた1枚。クリスタポル・カラ=ムルザは幼少期からピアノとフルート、音楽理論を学び、29歳の時に南コーカサス地方に移住。アルメニア人が多く居住する村を訪れ、数百の民謡や舞曲を採集しました。その後合唱指揮者として活発なコンサート活動を行いながら、アルメニアに90を超える民謡合唱団を設立し、名歌手たちを育て上げました。アルバムには彼の代表作の一つ「アルメニア民謡によるポプリ」と「葬送行進曲」を収録。ポプリの最後の曲には、現在アルメニア国歌として知られる旋律が用いられています。ゲナリー・コルガノフはジョージア出身のピアニスト、作曲家。ライプツィヒで学び、サンクトペテルブルク音楽院でピアニストとしての訓練を受けた後、1880年にジョージアに戻り演奏活動を続けながら公務員の仕事をこなし、余暇に作曲を行いました。「バヤティ」と「アルメニア狂詩曲」はアルメニアの旋律を用いた、リムスキー=コルサコフの影響も感じさせる描写的な音楽です。ロマノス・メリキアンはアルメニアの作曲家、音楽教師。イッポリトフ=イワノフに影響されティフィリスで民謡を収集。これらの旋律を用いた歌曲(ロマンス)で知られています。『エメラルド』は彼の最も良く知られる歌曲集。このアルバムでは1930年生まれの作曲家ヴィリー・サルグシャンによるピアノ編曲版が演奏されています。演奏は米国を拠点に活動するピアニスト、ユリア・アイラペティアン。忘れ去られていたアルメニアのピアノ音楽を発掘し、米国、中国、ヨーロッパ、ロシア、アルメニアで初演を行っています。(2024/02/09 発売)
レーベル名 | :Grand Piano |
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カタログ番号 | :GP945 |
アルメニアの司祭、音楽学者、作曲家、歌手、聖歌隊指揮者として知られるコミタス(本名:Soghomon Gevorgi Soghomonian)は、アルメニア近代音楽の擁護者として知られています。幼い頃に両親を失い、孤児となった彼はアルメニアの宗教的中心地であるエチミアジンに送られ、神学校で教育を受けます。その後司祭となった彼は、ベルリンに行き西洋音楽を学び、自国で失われかけていた多数の民族音楽を収集。1904年に初の「クルド民謡集」を出版するなど、その普及に努めました。しかし、悪名高き「アルメニア人ジェノサイド(大虐殺)」の騒動に巻き込まれ、1915年4月に収容所送りとなり、ここで精神的ダメージを受け、失意のまま晩年を過ごし、1935年に苦しみの末この世を去りました。彼の悲劇的な生涯は大量虐殺の殉教者として、アルメニア国家における重要なシンボルになっています。このアルバムには、アルメニアの風景を思わせるシンプルな旋律や詩的なスケッチ、悲惨な情景を描いた曲など、さまざまなコミタスの歌曲をヴィリー・サルキシャンがピアノのためにアレンジした35の曲を収録。アルメニア音楽の持つ独特のイントネーションを見事に伝えています。(2022/02/11 発売)
レーベル名 | :Grand Piano |
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カタログ番号 | :GP895 |
アルメニアの作曲家アラム・ハチャトゥリアン。モスクワで音楽を学び指揮者としても活躍しました。映画音楽やバレエ音楽が高く評価されており、とりわけローマに対して反乱を起こした指導者を描いた『スパルタクス』とアルメニアへの愛国心を描き、激しい「剣の舞」を含む『ガイーヌ(ガヤネーとも)』の2作は彼の代表作として広く愛されています。このアルバムでは、この2作からの聴きどころを3人の作曲家がピアノのために編曲した版を演奏。元のオーケストラの荒々しくも色彩豊かな響きをピアノへそのまま移した見事な編曲が聴きどころ。アルバムには『仮面舞踏会』組曲のピアノ版も加え、ハチャトゥリアン作品の魅力を存分に伝えています。アルメニア音楽を幅広く紹介するミカエル・アイラペティアンの巧みな演奏です。 (2024/07/19 発売)
レーベル名 | :Grand Piano |
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カタログ番号 | :GP946 |