シャグラン, フランシス(1905-1972)
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室内楽ともフル・オーケストラとも違った魅力を持つ弦楽合奏ですが、クラシック音楽全体の中では、それほどメジャーなジャンルではありません。しかし、この隙間産業発揚に熱心なのがイギリスです。素朴な民謡や古典的な舞曲の形式を利用しながら、気品豊かな、しかし決して肩の凝ることのない、名品、佳品の宝庫となっています。当盤はアイアランドを除けば、どちらかといえば知名度の低い作曲家の作品が多くなってますが、ウェーベルンの弟子にして、高名なリスト学者(作品整理のためのサール番号が有名)でもある、ハンフリー・サールの編曲作品が聴けるなど、興味深い出会いがあると申せましょう。(2006/08/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.557752 |
1868年、当時の最も著名な作家や芸術家のグループたちによって設立されたロンドンの由緒ある“サヴィル・クラブ”。Sodalitas Convivium”(良き連帯と共生)をモットーに、ロンドンのシティ・オブ・ウェストミンスターに属する地区メイフェアの中心部にある素晴らしい18世紀の屋敷に集う紳士たちは、現代でも美味しい食事と会話を楽しみながらブリッジやポーカーの腕を競っています。クラブのメンバーにはサー・アーサー・ブリスやウィリアム・ロイド=ウェッバー、バーナード・ハーマンなどの作曲家や、詩人ラドヤード・キップリングにWBイェイツ、物理学者のアーネスト・ラザフォードにジョン・コックロフトなど17人のノーベル賞受賞者が名を連ねています。このアルバムは創立当時のメンバーを含む11人の作曲家のピアノ曲を収録した1枚で、後期ロマン派からモダニズムへと向かう英国音楽の発展と歴史を目の当たりにすることができます。演奏しているカルペイエフもサヴィル・クラブのメンバーです。(2019/09/20 発売)
レーベル名 | :SOMM Recordings |
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カタログ番号 | :SOMMCD0601 |
ルーマニア出身、イギリスの作曲家、フランシス・シャグラン(1905-1972)。一時期はフランスのエコールノルマル音楽院でポール・デュカスとナディア・ブーランジェに師事、その時にアレクサンドル・パウッケルという本名を、深い悲しみ、悔しさなどの意味を持つ「chagrin」に改めたのと言います。そんなシャグランの2曲の交響曲は、彼が手掛けていた映画音楽にも似た重厚で骨太な音楽です。第1番は長い推敲を経て(その間病気にも苦しめられた)書き上げられた作品で、シャグランの強い内なる叫びが表現されています。第1楽章も第2楽章もゆったりとしたテンポが取られ、聞き手も音の波の中で懊悩するほかありません。激しい第3楽章ではまさに苦悩にもまれるが如く、厳しい音楽が続きます。終楽章は少し軽快になりますが、やはり最後まで気を抜けません。交響曲第2番はもう少し色彩的で、打楽器や金管が激しく応酬しあう興味深いものです。こちらの方が第1番よりも(若干)聴きやすいかもしれません。音楽がいつも聴き手の心を癒すとは限らないということを実感させてくれる1枚です。(2016/03/30 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.571371 |