ヘルマン, ニコラウス(1480-1561)
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【欧州古楽界の最前線をゆくバーゼルの俊才たちが刻んだ、ドイツ・バロックの傑作】シュッツの代表作のひとつ『音楽による葬送』を軸として、初期ドイツ・バロックの多声作品を集めたArcanaならではのプログラム。バーゼル・スコラ・カントルム出身の精鋭が集うヴォーチェス・スアーヴェスによるアルバムです。『音楽による葬送』は1636年、ザクセン選帝侯宮廷の音楽監督としてキャリアを重ねていたシュッツが手がけた、ドイツ語の声楽曲。彼の故郷ケストリッツの領主で、生涯親交のあった人文主義者ハインリヒ・ロイスに捧げられたこの傑作は、ブラームスの『ドイツ・レクィエム』の先駆としても早くから注目されてきました。ヴォーチェス・スアーヴェスはこれを17世紀ドイツ語圏の音楽の中に改めて置くことで、新旧世代の間でのシュッツの音楽の特性を浮き彫りにしてゆきます。世紀初頭のシャインから数十年後のローゼンミュラーまで、「バッハ以前」のドイツ宗教音楽の充実が「葬送」というテーマの中でありありと実感される選曲と言えるでしょう。歌手それぞれが音楽の構成をよく踏まえて声を重ねてゆくことで充実した響きが生まれており、音楽学的知見を紐解いた解説とともに、その作品美を堪能する「欧州古楽最前線」を聴く一枚です。(2021/02/12 発売)
レーベル名 | :Arcana |
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カタログ番号 | :A483 |
巷に溢れるクリスマス物のCD、たまには当盤のような変わり種はいかが?耳慣れない曲ばかりでも、この内容は素晴らしい、まずデンマークの小規模合唱団ムジカ・フィクタの演奏が特筆物なのです。至純のハーモニーとは、こんな演奏のことを言うのでしょう。収録曲の詞は、グロントヴィ、インゲマン、アンデルセンら、旋律の作曲者はニールセン、ランゲ=ミュラー、ガーデ、ハルトマンらで、いずれもデンマークを代表する芸術家です。合唱用編曲の多くは作曲家でもある指揮のホルテンが担当、ごく素直な編曲が原曲の持ち味を生かしています。(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.554627 |
普通「ドイツ・レクィエム」と言えば、ブラームスの名曲を指しますが、ドイツ音楽隆盛の歴史はこの人から始まったと言えるシュッツにも「ドイツ・レクィエム」があります。最初は淡々とした印象しか受けないかもしれませんが、何度も聴くうちに全ての音符が心に響いてくるようになり、気がつけば虜になるという、不思議な音楽の力を持つのがシュッツの音楽。合唱を愛する人なら、自分の葬式で流したい曲のナンバーワンになるかも。「十字架上のキリストの七つの言葉」と「宗教的合唱曲集」抜粋も同様の名曲で、バッハ以前の音楽の中で真っ先に聴いていただきたいのが、シュッツの声楽曲なのです。(2004/08/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.555705 |
ハノーヴァーが誇る三人の演奏家たちによる、素朴かつニュアンス豊かなクリスマス音楽集です。ソプラノとリコーダー、オルガンという音色の組み合わせは、かなり珍しいものですが、ここでは全く違和感なしに見事に溶け合っていて、これらの静かで美しい音楽が最上の形で表現されています。どの曲もキリストの誕生を待ちわび、また喜ぶためのもので、この幸せな気分は、聴き手にも深い感動を与えるのです。16世紀から19世紀のクリスマス音楽における新しい魅力の発見です。(2014/12/24 発売)
レーベル名 | :Rondeau Production |
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カタログ番号 | :ROP6095 |
【三十年戦争の惨禍を横目に発展した17世紀ドイツ音楽、名歌手と気鋭楽団で】イタリア半島で初期バロック音楽が花開いた17世紀前半、その影響を受けつつルネサンス式の音楽から徐々に新しく生まれ変わっていったドイツ語圏の音楽。しかし当時、その周辺ではプラハでの新教旧教対立を発端とする紛争が諸国を巻き込んで続いており、のちにドイツ三十年戦争と呼ばれることになるその戦乱では疫病・飢饉も蔓延、欧州人口の実に1/5が失われました。そのような惨禍のなか音楽活動を継続した都市や宮廷のあったことは、人々にとってどれほど大きな救いと希望になり得たか――多芸なガンバ奏者ロミーナ・リシュカ率いる上り調子の古楽器団体ハトホル・コンソートが、ヘレヴェッヘやヘンゲルブロックら第一線の古楽器系指揮者たちの信頼も厚い名歌手ドロテー・ミールズとともに、当時を代表する「ドイツ三大S」とその周辺の音楽を通じてドイツ三十年戦争を辿る、充実したアルバムを制作しました。タイトルにある「南瓜小屋」とは、三十年戦争期にバルト海沿岸の都ケーニヒスベルクにあった詩人たちの集う農園の一角で、のちに作曲家ハインリヒ・アルベルトがその名にちなんだ曲集を編んだ場所。ガンバ合奏が緩急豊かに浮き彫りにするドイツ・バロック特有の陰影の深さが、ミールズのしなやかな美声とあいまって深い鑑賞体験をもたらします。(2021/03/26 発売)
レーベル名 | :Ramee |
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カタログ番号 | :RAM1913 |
イギリスが誇る名歌手キャスリーン・フェリアが歌うバッハの名唱集。マニフィカトは初出音源となります。これは1950年、彼女が初めてウィーンを訪れた際に行われた国際バッハ・フェスティヴァルによる「バッハ没後200年」記念公演の録音で、この時にはロ短調ミサ曲と、マタイ受難曲、そしてマニフィカトが演奏されました。フェリアにとってバッハは大切なレパートリーでしたが、マニフィカトだけはあまり歌う機会がなく、この公演の前に一回だけ歌った(1949年7月、アムステルダム・コンセルトヘボウにて)記録はあるものの、これ以降は二度と歌わなかったという演目でした。マタイ受難曲とミサ曲は、何度かアルバムとしてリリースされものの、このマニフィカトだけはなぜか忘れられており、演奏から68年後にようやく録音が発見され、今回のリリースとなりました。しみじみとした歌声がきわめて魅力的です。(2019/06/28 発売)
レーベル名 | :SOMM Recordings |
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カタログ番号 | :ARIADNE5004 |
三位一体節後第26日曜日のためのカンタータである第70番は『最後の審判』を主題にした二部形式をとる規模の大きな作品で、冒頭からトランペットが大活躍することで知られています。とりわけ第9曲の激しいレチタティーヴォは印象的。嵐のような弦楽器を縫うかのようにトランペットによるコラールが高らかに鳴り響きます。劇的で聴き所の多いカンタータです。続く151番はクリスマスのためのカンタータ。基本的にソプラノが一人で静かに歓びを歌い上げます。ザーマンの歌声は、ちょっぴり翳りのありますが、それが却って俗世界に住むものを表現しているかのようです。つづく第33番は、三位一体主日後第13主日用のカンタータ。まるで合奏協奏曲のような楽器たちの戯れから始まり、合唱が美しく音を紡いで行きます。イエスへの究極の信頼と三位一体の歓びが歌われます。(2015/06/24 発売)
レーベル名 | :J.S. Bach-Stiftung, St. Gallen |
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カタログ番号 | :BSSG-B261 |
ルドルフ・ルッツによる「バッハ(1685-1750)のカンタータ演奏会」のライヴ録音第20集。このアルバムでは三位一体節後第18日曜日用のカンタータ「第96番」と、復活後第1日曜日用の「第67番」、降誕節第2日用の「第121番」が収録されています。イエスとファリサイ派の人々の論争を描いた第96番は、ソプラニーノ・リコーダーの軽やかな調べで幕を開け、キリストの降誕と愛の喜びが高らかに歌われます。壮麗な合唱のフーガで始まり、全編キリストの復活を喜ぶ第67番、ルターのコラールを器楽パートが彩り、厳粛な雰囲気で始まる第121番の3曲です。(2018/08/24 発売)
レーベル名 | :J.S. Bach-Stiftung, St. Gallen |
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カタログ番号 | :BSSG-B592 |