メルローズ, ウォルター(1889-1973)
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アール・ハインズって、テディ・ウィルソンほどのバランス感覚は無いけど、ピアノという、ことジャズにおいてはダイナミック・レンジの狭くなりがちな楽器をダイナミックに鳴らすということにかけては第一人者ですな。テディ・ウィルソンの美学がハンク・ジョーンズに引き継がれたとすれば、アール・ハインズの美学はエロール・ガーナーに受け継がれたと言ってもいいな。ここでの聴き物は、ピアノ・ソロで彼の美学がフルに味わえる(3)(4)(7)(10)(12)(16) といったところでしょうな。調律のあまり良くないピアノで弾いたのが気の毒だが、結構ハマりそう!(2002/01/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Jazz Legends |
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カタログ番号 | :8.120581 |
ジャズを最初に録音した人は、最初に演奏した人よりもエライのではないか・・・僕は長いことそう思っていた。ここにあるのは、紛れもないジャズの草創期の姿。音楽的には、ベースというものが無く、代わりをバンジョーが務めている点が耳を惹く。また、ここではあくまで集団即興が中心となっており(キング・オリヴァーあるいはサッチモが中心ソロイストではあるものの・・・)、この路線を発展させていったらどうなっていたのか、という思いにも駆られる。歴史に if を持ち込んで聴いてみるのもいいものでは?(2003/05/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Jazz Legends |
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カタログ番号 | :8.120666 |
これは古いです。古い! だけど、その後のジャズのなくしてしまった要素があります。これは遊園地の音楽としてだけ今残っているような気がします。昭和初期の浅草ミュージックというか、なんか懐かしい。どうしてもモダンジャズファンはこういう音楽を馬鹿にししまうのですが、トランペットはあくまでも高らかに、トロンボーンは音デカく、クラリネットはひたすらに剽軽に。こういう音楽をやる若い人でてこないかな。(2005/11/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Jazz Legends |
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カタログ番号 | :8.120770 |
サッチモは、ジャズ史上最初の完成された「芸人」だ。個性に彩られた「芸」という「商品」を、この人ほど上手く自己演出しながら繰り出した人は居ない。アブドーラ・ザ・ブッチャーに近いと言える。ところで、トランペット吹き(サッチモはコルネットを吹く場合が多いが・・・)というのは、マイルスが出現するまで「明るいバンドマン」の典型であった。そういうイメージを作ったのはサッチモだ。スキャットも、あのハスキーなヴォイスも彼が始めた。結構、凄いスよ。ついでといってはナンだが、アール・ハインズのピアノもいいです。(2001/07/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Jazz Legends |
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カタログ番号 | :8.120541 |
(2003/04/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Jazz Legends |
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カタログ番号 | :8.120652 |
トミー・ドーシーのバンドというのは、親分の出番が少なくとも愉しい。バンドの編曲が良く、各セクションが乗りまくって演奏できるから。だから、ドーシーのこの音盤を聴くとアメリカの「豊かさ」と「愉しさ」を存分に味わえる。この頃になると、ブラス・セクションもサックス・セクションも4ないし5声のいわゆる分厚い「ソリ」が充実し、それに乗っかったソロがいいコントラストを作る。ビッグバンドの編曲の現代型の雛形というものがほぼ完成した時代だろう。ここまでくれば、ダンモはすぐそこだ。(2003/06/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Jazz Legends |
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カタログ番号 | :8.120632 |