ボールトン, ハロルド(1859-1935)
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普段は超絶難解な響きを愛するマクミランでさえ、ここではひたすら静謐なハーモニーを追求しているのには驚くばかり。それほどまでに「英国民謡」は人々の心を捉えているのでしょうか。15人の近現代作曲家たちによる各々の曲は、どれもが個性的でふくよかな表情を見せています。ヴォーン=ウィリアムズ、グレインジャー、ホルスト、ウォーロックと言った前世紀の作曲家たちの端正なハーモニーに比べ、現代に生きる作曲家たちの作品はモダンな音に彩られていますが、やはり根底に流れるのは民俗意識であり、脈々と受け継がれたイングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドの伝統でしょう。ここで豊かな合唱を披露している「プロッサム・ストリート」はヨーク大学の学生メンバーを主とする聖歌隊です。2003年に結成され、テレビやラジオなどで幅広く活躍、クリスマスや国の行事にはひっぱりだこになるほどの人気を誇っています。そんな彼らのクリスマス・ソング集(8.572868)もオススメします。(2013/08/21 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.573069 |
【昔日のロンドンのパブへ!理屈抜きで楽しむ舞曲とエール】民俗楽器を交えて古楽と民衆音楽のはざまを探る次世代型の古楽アンサンブル、プリスマによる昔日のロンドン音楽探訪。古楽研究は楽譜として残された史料が出発点にならざるを得ないこともあり、演目はどうしても当時の知識人たちの音楽に偏りやすいところ、17世紀半ばに共和政時代の英国で出版されたプレイフォードのカントリーダンス集『英国式舞踏指南(英国の舞踏教師)』には、民衆社会で愛奏されていた舞曲も多く含まれ、これを出発点にアイルランドやスコットランドの伝承曲を交え、バロック期の活況を垣間見る「居酒屋(パブ)の一夜」を再現しようという試みです。盛り場に繰り出す当時の人々を喜ばせた劇場の賑わいを伝えるべく、パーセルやエックルズの舞台音楽からの抜粋も収録。リコーダーやマンドリンが奏でる美しいメロディ、沸き立つようなリズムに乗るフィドル(ヴァイオリン)、透明感の高い歌声、それらの中には1969年のラルフ・マクテルの名曲「ストリーツ・オブ・ロンドン」や、映画『タイタニック』のテーマまで顔を出します。緩急自在の音作りが親密さたっぷり昔日の気配を甦らせ、まるで自分も数百年前の音楽家たちと同席しているような気分を味わえること請け合いの1枚です。(2023/04/14 発売)
レーベル名 | :Fuga Libera |
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カタログ番号 | :FUG814 |