ミサ典礼文
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スイス生まれの作曲家ベンノ・アマン。父親から音楽の手ほどきを受け、ライプツィヒ州立音楽院で学び作曲家を志しました。生涯を通じて合唱作品を中心に電子音楽を含む500曲以上の作品を書きあげており、これらはグレゴリオ聖歌を引用したり、十二音を用いたりと常に様式にとらわれることなく自由な作風に拠っています。また、若い頃にパリで出会ったオネゲル、ミヨー、ルーセルらの作品も彼の作風に大きな影響を与えました。このア・カペラのミサ曲「平和の擁護者」は1946年、スイスの永世中立の理念を確立したと言われている守護聖人「フルーエの聖ニコラス」(1417-1487)がローマのサン・ピエトロ寺院で公式列聖された際の記念行事のための作品。中世の音楽に倣い定旋律が用いられながらも、随所に複雑な対位法が駆使された、現代的なミサ曲に仕上がっています。バーゼル・マドリガリステンは1978年にスイスで設立された声楽アンサンブル。ルネサンスから現代音楽まで幅広いレパートリーを持っています。(2021/03/12 発売)
レーベル名 | :Capriccio |
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カタログ番号 | :C5415 |
神聖ローマ帝国のカール5世もその曲を愛した天才ジョスカン・デ・プレを中心に、音楽芸術が一つの頂点を示した15~16世紀のフランドル地方の音楽に興味がある方には格好の、また様々な学術的研究材料を提供する一枚です。アラミレとは偽名で、写譜や楽譜の装丁などを生業にし、各国の王家との接点も持ち、英国のスパイまでやったインホフという人物。彼の楽譜の仕事のおかげで声楽を中心にポリフォニーを存分に味わえる当盤、演奏するカピラ・フラメンカは、この地域の男声歌手を集め、当時の演奏様式を追求する、正にスペシャリスト集団です。(2000/02/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.554744 |
マドリガーレ「真白で優しい白鳥は」(CD2 Tr.1)の作者であり、イタリアン・マドリガーレの創始者の一人として知られるジャック・アルカデルト。彼の作と伝わる「アヴェ・マリア」は、特にアマチュア合唱団にとって大切なレパートリーとなっていますが、実際はシャンソン「男たちは愛を徳と見る」(CD3 Tr.20)を元に19世紀の音楽家ディーチュが作った偽作であり、あのリストさえも騙されたと伝わります。そんなアルカデルトですが、今現在、世界の音楽界で相応しい地位を得ているとは言えません。メディチ家に、さらにフランスの教皇と王に仕えた彼は、音楽史の中でも重要な作曲家の一人であり、もっと有名であってもよいでしょう。珍しいものを含めた彼の作品が、新録音で体系的に収められたこのセットを聴くと、たいへん感動的あるいは衝撃的な瞬間が度々訪れます。ジャック・アルカデルトは真の天才であり、同時代人からも特別な人物と考えられていた理由を、今改めて明らかにしてくれる内容と言えるでしょう。(2018/08/29 発売)
レーベル名 | :Ricercar |
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カタログ番号 | :RIC392 |
【管楽合奏も導入、16世紀の実像に迫ったフランドル楽派の秘曲】地中海周辺諸国のバロック作品を、比類ないパッションと精緻な解釈を兼ね備えた名演で聴かせ話題を呼んできた、アルゼンチン出身の指揮者レオナルド・ガルシア・アラルコン。近年は古典派以降の管弦楽作品の解釈でも注目すべき実績をあげていますが、今回の演目は意外にもルネサンス。フランス語圏ベルギーの主要都市の一つナミュールに拠点を置く実力派集団ナミュール室内合唱団と共に、同市が出身地と言われる名匠アルカデルトのミサ曲を中心とした選曲をお届けします。英国のタリスやスペインのカベソン、オルティスなどと同世代のアルカデルトは、若くしてローマ教皇庁のシスティナ礼拝堂ジュリア聖歌隊に加わり、そこで長く活躍した後にフランス王アンリ2世やシャルル9世に仕えた大家。『最後の審判』の芸術家ミケランジェロとも親交があったと言われています。今回の演目は聖母マリアにまつわる作品が集められており、中心を占めるのは同じく教皇庁で活躍したフランス語圏出身の作曲家ジャン・ムートンによるクリスマス音楽の旋律を軸に作曲された「ミサ・ノエ・ノエ」。アラルコンは4声の端正な多声展開に複数の木管コルネットとトロンボーンからなる合奏、さらにリコーダー、ドゥルツィアン(ファゴットの前身)、オルガンといった楽器を添え、教皇庁やフランス王室など強力な為政者のもとで活躍したアルカデルトの在りし日を彷彿させる壮麗な響きを再現。古楽器ならではの純正な和声の美しさ、決して迫力に頼らないしなやかな音作りで、多声音楽ならではの魅力を存分に味わわせてくれます。バッハ解釈にも定評があるアラルコンならではの精緻な解釈に惹きつけられる名演です。(2023/10/06 発売)
レーベル名 | :Ricercar |
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カタログ番号 | :RIC456 |
ウクライナは民謡の宝庫で、その起源は9世紀後半のキエフ公国/キエフ=ルーシに遡るとされています。世界の民謡を集めたユネスコのオーディオ・ライヴラリーにはウクライナの歌が約15、500曲あり、これは他を引き離して最多。その旋律はチャイコフスキーの交響曲第2番のように後世の作曲家たちによって引用されたり、洗練された形での「芸術歌曲」へと変貌したりしました。このアルバムでは後者の「歌曲」を収録しています。ウクライナ生まれのレナ・ベルキナは、ライプツィヒ歌劇場の専属歌手を経てウィーン国立歌劇場やペーザロのロッシーニ・フェスティバルなどで活躍。ソニークラシカルからソロ・アルバムも出している実力派歌手で、2013年、16年、18年と新国立劇場に登場して聴衆を魅了しています。(2022/12/16 発売)
レーベル名 | :Solo Musica |
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カタログ番号 | :SM418 |
フランス後期バロックの作曲家アルドゥアン(1727-1808)。彼は質素な家庭に生まれ8歳の時にランスの大聖堂聖歌隊員となります。そこで音楽教育を受けました。その後は神学校に入り、1751年には正式な聖職禄を受け、合唱団の音楽監督も引き受けます。市街地で毎週行われるコンサートのために世俗曲も多く書きましたが、これが反感を買ってしまったため、1773年頃には世俗音楽の作曲はやめてしまったようです。1789年のフランス革命による教会の施設が解散の憂き目に合い、彼の立場も微妙になってしまったため、1801年に引退。そしてその存在は忘れられてしまいました。ここではそんな彼の作品を復刻しています。(2014/01/22 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
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カタログ番号 | :TOCC0191 |
フランス後期バロックの作曲家アルドゥアン(1727-1808)。彼は質素な家庭に生まれ8歳の時にランスの大聖堂聖歌隊員となり音楽教育を受けました。その後は神学校に入り、1751年には正式な聖職禄を受け、合唱団の音楽監督を引き受けます。1749年からランスの新しい音楽アカデミーの監督を務めましたが、宗教的な典礼を大切にしていたアルドゥアンは、世俗音楽の需要の高まりに反発し、1773年にはこの地位を退いてしまいます。この「4声の無伴奏ミサ曲集」は1772年に出版された6曲からなるミサ曲集で、革命前のフランスで広く流通していたもの。現在ではほとんど演奏される機会がありませんが、ティモシー・J・クリューガーが指揮するセント・マーティン室内合唱団が見事に作品をよみがえらせています。(2021/11/12 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
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カタログ番号 | :TOCC0423 |
2018年7月8日、惜しまれつつこの世を去った作曲家、指揮者オリヴァー・ナッセン。このアルバムにはナッセンとは長きに渡り協力関係を築いた作曲家ジュリアン・アンダーソンのオラトリオと室内楽作品が収録されています。
ジュリアン・アンダーソンはフィルハーモニア管弦楽団が運営する「Music of Today」において多くの作曲家による現代音楽を紹介する他、ウィグモアホールのコンポーザー・イン・レジデンスを務めるなど様々な取り組みを行っていました。2006年にはBBCプロムスにおいて、自身のオラトリオ「Heaven is Shy of Earth」を紹介、こちらはエミリー・ディキンソンの詩とラテン語の典礼文を組み合わせた大規模な声楽作品ですが、宗教色はほとんどなくタイトルの「地上(の美しさ)に天も恥じる」という言葉通り、自然を賛美した聴きやすい作品です。初演時はアンドリュー・デイヴィスがタクトを執りましたが、改訂版の初演はナッセンが行いました。もう1曲の「The Comedy of Change」は比較的規模の大きな室内楽と言った作品。ダーウィンの「種の起源」出版150年を祝しての作品で、演奏会だけでなくバレエ音楽としても使えるように作曲されています。
(2018/10/24 発売)
レーベル名 | :Ondine |
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カタログ番号 | :ODE1313-2 |