レヴォン, マルク(1972-)
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プレクトラムリュート=中世リュートのデュオは、15世紀後半の西ヨーロッパで活躍していた楽器奏者たちにとって最も人気の高いアンサンブルの一つでした。このアルバムは、そんな名手の一人で、当時「世界一のリュート奏者」と評されたフェラーレのピエトロ・ダル・キタリーノ(1417-1497頃)にインスパイアされた1枚。残念ながら彼が仲間たちと演奏した音楽の記譜はほとんど残っていませんが、長年に渡って中世の音楽に命を吹き込んでいるマルク・レヴォンとパウル・キーファーが研究を重ね、ティンクトリスやアグリコラなど、キタリーノたちが演奏したであろうレパートリーを丁寧に再現しています。ほとんどの曲は歌を伴いますが、中には器楽だけのものもあり、15世紀のリュート音楽の多彩なアレンジを知ることができます。味わい深い歌を披露するグレース・ニューコムは、主として中世作品を演奏する“アンサンブル・ルモルム”の創設者兼ディレクターとしても活躍しています。(2020/02/21 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.573854 |
15世紀のフィレンツェで編纂されたイタリアの豪華装飾写本の一つである「スクアルチャルーピ写本」は、14世紀のイタリア「トレチェント音楽(イタリア最初の多声音楽文化で名前は1300年代を表す)」を伝える資料として貴重なものです。ここに含まれているのは353曲の世俗歌曲で、各々の作曲家は、ロレンツォ・ダ・フィレンツェ、フランチェスコ・ランディーニ、ドナート・デ・フィレンツェ、ヴィンツェンツォ・ダ・リミニ、ジョヴァンニ・ダ・カッシャ、バルトリノ・ダ・パドヴァ、ヤコボ・ダ・ボローニャ、そしてニコラ・ダ・ペルージャとなります。宗教作品とはまた違った、とてもシンプルでメロディアスな作品は、当時の文学と密接な関係を保ち、また上流階級の人々の暮らしをそのまま伝えてくれるものです。「パラティノ87」のきわめて親密なアンサンブルで、この贅沢な気分を味わってください。(2012/08/15 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :777623-2 |
中世後期。ミンネゼンガーとはドイツの宮廷歌人で、徳の高い貴婦人をあがめ、その人のために愛の歌を歌うという役を担っていました。そんな時代、ナイトハルトは最も人気のある宮廷歌人のひとりとして知られています。とはいえ、詩人でありミュージシャン、所謂「シンガーソングライター」であった彼の歌は素朴で、ある時は暴力的であり、また時にはエロティックであり、宮廷文化を伝えつつも、また一味違った「市井の音楽」として人気を博したのです。憂鬱さを歌うかと思えば、必要に応じて舞曲を演奏、また季節の風物詩を取り入れた歌の数々は、当時の生活を彷彿させる興味深いものです。このアルバムに収録されている作品は「フランクフルト・フラグメント」と呼ばれる資料から修復したもので、少なくとも5人の作曲家の名前が認められますが、大部分はナイトハルトのものであろうと推測されています。1000年近くの長い年月を経て蘇る中世の響きは、聴き手を不思議な気分にさせてくれること間違いありません。(2012/02/15 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572449 |
2015年にルーヴェンのアラミレ財団によって発見された15世紀の羊皮紙製写本には、これまで知られていなかった12曲の無名のシャンソンが含まれていました。これは恐らく1470年頃にロワール渓谷で写されたと思われる写本で、アラミレ財団はベルギー政府にこの重大な発見を伝え、現在は財団本部のあるルーヴェンのパーク修道院に保管されています。この写本は開いた状態でも120㎜×170㎜ととても小さく、収録数も50曲とそれほど多くありません。ほとんどが作者不詳で、三声のために書かれており、同じころに遠く離れたサヴォワで作られたシャンソニエ・コルディフォルム(ハート形のシャンソン集)に近い内容を持っています。演奏するアンサンブル・レオネスは以前このシャンソニエ・コルディフォルムからの曲も録音しており(8.573325)、今回もア・カペラから器楽とのアンサンブルまでさまざまな演奏の可能性を探求しています。(2023/02/24 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.574395 |