ガイベル, エマニュエル・フォン(1815-1884)
Search results:62 件 見つかりました。
スコットランドの伝説的ヴィオラ奏者プリムローズは、ヴァイオリン奏者を父に持ち、自らもヴァイオリニストとして活動を始めましたが、ブリュッセルでウジェーヌ・イザイに師事した時、彼の勧めに従ってヴィオラに転向します。ロンドン弦楽四重奏団でヴィオラを担当し、1937年にはトスカニーニに招かれ、NBC交響楽団の結成メンバーとして活躍します。第1集(8.111382)に続くこのアルバムには、彼が最も多く録音したパガニーニのカプリースや、アーサー・ベンジャミンのソナタを中心に、編曲ものやオリジナル作品の様々が収録されています。ハイフェッツと共演したハリヴォルセン編のヘンデルも素晴らしいの一言です。(2012/02/15 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
---|---|
カタログ番号 | :8.111383 |
1897年ウィーンの仕立て屋の家庭に生まれ、9人兄弟の一人として育ったブルガー。故郷で指揮者や指導者として活躍しながら作曲も行いましたが、反ユダヤ主義とナチスの台頭のため追放の身となってしまいました。ヨーロッパ各地を経てアメリカへ渡り、メトロポリタン歌劇場でコレペティトールとして、20世紀を代表する多くの歌手の指導を行いながらも、彼自身の夢であった自らの作品が演奏されるのを聴くことは、彼が90歳を過ぎてからやっと叶ったといいます。このアルバムは彼の歌曲を体系的に集めた初めてのもので、彼が大切に守り続けたロマンティシズムを湛えた作品を収めており、それらは失われた世界の遺産とも呼べる貴重なものです。古くは1915年の作品から聴くことが出来ますが、最後に収められた「さらば、ウィーン」は、ニューヨークで1988年に遠い故郷を想って書かれたもので、作曲者自身がピアノを弾きながら歌った録音も聴くことが出来ます。追放の人生を背負うことはたいへん重く、彼の芸術活動もしばしば困難を伴いました。そして子供のいなかった彼にとってその作品は、自分の大切な子供そのものでした。このアルバムが、彼の子供たちを世に送り出す良い契機になることでしょう。バリトンのロスはアメリカ、メゾのキャメロンはウェールズ出身で、それぞれの国で活躍しつつ後進の指導にもあたっています。(2020/01/31 発売)
レーベル名 | :Willowhayne Records |
---|---|
カタログ番号 | :SPM001 |
好評シリーズ「ブルックナーの手紙と音楽」の第2集。今作では1866年から1894年までに書かれたブルックナー(1824-1896)の手紙を、前作と同じくオーストリアを代表する名優ヴォルフガンク・ベックが朗読、合間に珍しいピアノ曲や歌曲が置かれるというプログラムで構成されています。今作で朗読される手紙の中心を占めるのは、1880年代から1894年までに彼がさまざまな女性に宛てて書いた“プロポーズ風の手紙”。ブルックナーがほのかな思いを寄せていた女性や、数少ない彼の信奉者であった女性たちが登場。“永遠の独身者”として音楽に身を捧げたブルックナーの姿を描き出しています。ヴォルフガンク・ベックの味のある語りがブルックナーの朴訥とした姿を連想させます。(2020/12/18 発売)
レーベル名 | :Gramola Records |
---|---|
カタログ番号 | :Gramola99237 |
幼い頃に母親から音楽の手ほどきを受け、ギウナジウム時代から作曲を始めたというヨーゼフ・マルクス。一時は学業のため音楽から遠ざかったものの、26歳のときに改めて作曲家を志し、生涯に管弦楽作品や室内楽などの様々な作品を生み出しました。彼の作品の中には、ほぼ150曲の歌曲がありますが、これらのほとんどは20代、再び作曲家を志した時期に書かれています。後年、印象派の影響を受けることになるマルクスですが、歌曲のほとんどはリヒャルト・シュトラウス風のドイツ・ロマン派の影響がはっきり表れており、またいくつかの曲は、彼が憧れていたイタリア風の雰囲気を有しています。このアルバムには、必要に応じて彼自身が編曲した管弦楽伴奏ヴァージョンの歌曲が収録されていますが、これらは彼の同時代には頻繁に演奏されたにもかかわらず、いつしか忘れられてしまったものばかりです。(2019/04/26 発売)
レーベル名 | :Naxos |
---|---|
カタログ番号 | :8.573833 |
フランス出身、スウェーデンに帰化したヴァイオリニスト、アンリ・マルトー。作曲家としても室内楽を中心に印象的な作品をいくつか残しています。作品の中で歌曲は比較的知られており、何人もの歌手たちによって彼の作品は歌い継がれています。Op.19の歌曲は彼がドイツから追放され、スウェーデン国王の庇護のもと、スウェーデンで暮らしていた1915年から1917年にかけて作曲された曲集。もともとは弦楽合奏の伴奏でしたが、ブルガリアの作曲家ヴラディグエロフがピアノ版に編曲しています。ブルターニュの自然風景、海、そして恋人の姿が描かれた美しい作品です。Op.28はドイツの詩人たちの詩が用いられた、味わい深い風情を持つ歌曲集です。これらを歌うのは名歌手ヴェッセリーナ・カサロヴァ。オペラとはまた違う繊細な表情で、これらの歌曲を丁寧に歌いあげます。ヴィオラを伴うOp.39「葦の歌」はフィッシャー=ディースカウによる1956年の歴史的歌唱を収録。マルトーの魅力を再認識する1枚です。(2018/03/16 発売)
レーベル名 | :Solo Musica |
---|---|
カタログ番号 | :SM263 |
歌曲やピアノ曲など500以上も作品を残したにもかかわらず、弟フェリックスの光り輝く天才の影に隠れてしまったファニー・メンデルスゾーン=ヘンゼルの愛すべき歌曲の登場です。彼女が愛した詩人たち、主にゲーテ、ハイネ、アイヒェンドルフなどの詩に感性豊かな曲をつけた彼女の才能を改めて賛美いたしましょう。繊細で内省的で叙情的。とロマン派音楽の特徴を全て兼ね備えた珠玉の作品を歌うのはクラクストン。クララ=シューマンの歌曲集(8.570747)でも胸ふるえる歌唱を聴かせてくれた名ソプラノです。(2010/02/17 発売)
レーベル名 | :Naxos |
---|---|
カタログ番号 | :8.570981 |
(2003/04/01 発売)
レーベル名 | :Naxos Historical |
---|---|
カタログ番号 | :8.110744-45 |
【19世紀の歴史的ピアノと名歌手が解き明かす、後期ドイツ・ロマン派屈指の歌曲作曲家の真価!】録音技術発明以前、客間のピアノで演奏できる楽譜が私生活空間に音楽を伝える唯一の手段だった19世紀には、歌曲作曲家の存在意義は21世紀よりもずっと高いものでした。20世紀のモダニズム全盛の時代には、先進的な技法を積極的に使わなかった作曲家たちが不当に忘却へと追いやられてしまいましたが、本盤の主人公エドゥアルド・ラッセンはそうした流れの中で急速に忘れられてしまったものの、生前はドイツ歌曲の世界で絶大な人気を誇った重要作曲家でした。ブラームスと同世代のデンマーク生まれのベルギー人で、母語はフランス語ながら若くしてフランツ・リストに強い影響を受け、新ドイツ楽派の熱心な擁護者として独自の作風を養い、一時は世界で最も広く愛唱される歌曲作曲家の一人になったほど。作家トーマス・マン(1875-1955)も後年改めてその魅力に開眼したコメントを残していますが、ここに集められた歌曲の数々は実際、きわめて玄妙な後期ロマン派ならではの味わいに満ちた名旋律の連続。作品と同時代の1875年製スタインウェイの味わい深い響きが、古楽シーンで広く注目を集めてきたファン・メヘレンの名歌唱とともに作品の美質をこのうえなく引き立てます。ラッセンはまた19世紀にあって早くも古楽器を意識、ヴィオラ・ダモーレが伴奏に加わる作品も書いており、2曲がこのアルバムに収録されています。(2021/11/12 発売)
レーベル名 | :Musique en Wallonie |
---|---|
カタログ番号 | :MEW2099 |