ドレーゼケ, フェリックス(1835-1913)
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ザルツブルクを拠点に活躍する「コンスタンツェ四重奏団」によるcpoレーベルへの初録音。ドレーゼケはドイツ・ロマン派の初期に活動した作曲家で、8曲の歌劇の他、交響曲や声楽曲、室内楽曲など多彩なジャンルの作品を数多く残しています。作曲はほとんど独学で習得、17歳の時にワーグナーの《ローエングリン》を聴き感銘を受け、同時代のブラームスやリストの作品を研究、自らの作風を創り上げていきました。対位法の用い方にも素晴らしい才能を発揮し、声楽曲や室内楽曲では精緻かつ厳格な構成を持つ見事な作品を書き上げています。この2曲の弦楽四重奏曲は1880年代に書かれており、ベートーヴェンを思わせる伝統と調和の中に、先進性が伺える見事な作品に仕上がっています。(2019/11/22 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :555281-2 |
ドレーゼケは不遇な一生を送った作曲家です。教師としては高く評価されていたものの、作曲家として大きな成功を収めることはなく、死後は完全に忘れられてしまいました。交響曲第2番は明るい曲想ながらも、どこか闘う気迫が込もったような気合い満点の曲です。この交響曲には緩徐楽章がなく、アレグレットの第2楽章がその代わりをしていたり、全体にリズムが強調されていたりと、ベートーヴェンの第7番を思わせるところがあります。セレナードは程よいロマン性をたたえた肩の力が抜けた曲で、「負けるもんか」と突っ張り続けた戦士のひと休みといった趣です。(2002/03/01 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :999719-2 |
ドイツに生まれ8歳で作曲を始めたという早熟な少年ドレーゼケは、この時代の作曲家たちと同じく、ワーグナーを聴いてその魅力に取り付かれてしまいます。そしてワーグナー風の8曲のオペラを作曲しましたが、残念なことにほとんど演奏される機会はありません。現在では交響曲、宗教曲の作曲家として名を知られるドレーゼケですが、室内楽曲も、革新的な楽器の使用が特徴的で、聴き応えたっぷりの作品ばかりです。彼の作風はまさにロマン派の様式そのものに終始し、どの作品も聴きやすく美しい旋律を備えており、とりわけ1888年に作曲されたホルン五重奏曲は、各々の楽器の音色が溶け合う密度の高い曲です。また、1900年代に書かれた弦楽五重奏曲は、厳格な対位法を駆使した重厚な音楽です。ドイツを中心に活動する名手たちが一同に集結し、見事なアンサンブルを聴かせています。(2017/03/17 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :555107-2 |
ドレーゼケはワーグナーに心酔していた作曲家です。彼の代表作の交響曲第3番には、ワーグナーやリストの影響が顕著に見られますが、同時にブルックナーやブラームス風な要素も含まれています。「悲劇的交響曲」の題名からも明らかなように、「私は苛酷な運命に敢然と立ち向かうノダ」といった感じのえらくリキの入った交響曲で、けっこう疲れますが、最後は諦念に達したかのように静かに終わります。とにかく埋もれたままにするのは絶対惜しい力作であることに違いありません。葬送行進曲は、アフリカの植民地戦争で命を落としたドイツ兵士たちの思い出に捧げられた曲で、こちらもいかにも「悲劇的」な音楽です。(2000/06/01 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :999581-2 |