ウィルソン, ローランド
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ドイツ初期バロックの作曲家、マティアス・ヴェックマンがハンブルクのコレギウム・ムジクム(民間の音楽愛好団体)のために書いた11曲のソナタ集を収めた1枚。この作品の自筆譜は現在、リューネブルク市立図書館に残されており、2つのソナタ以外は4種の楽器と通奏低音の組み合わせで書かれています。どの曲でもすべての楽器に見せ場があり、とりわけトロンボーンとコルネッティーノ(ツィンク、木管コルネット)には過酷ともいえるほどの高度な技巧が求められます。音楽は、テンポ、リズム、音域の急激な変化が強烈なコントラストを生み出し、全曲を通して聴いても「似ている」という印象を与えません。この分野の第一人者であるローランド・ウィルソンとムジカ・フィアタの奏者たちの妙技でお楽しみください。(2022/04/29 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :555217-2 |
ドイツ音楽史上最初のオペラとされるシュッツの《ダフネ》。1627年4月13日にドイツのトルガウで行われた、ザクセン公女ゾフィー・エレオノーレとヘッセン大公ゲオルク2世の結婚の祝典において上演されました。ギリシャ神話のダフネの物語によるリヌッチーニの台本をマルティン・オピッツがドイツ語訳したテキストにシュッツが音楽を付けたとされていますが、台本は出版されたものの、音楽は残っていません。この録音は、ドイツの初期バロック音楽のスペシャリストとして長く活躍するローランド・ウィルソンが音楽部分を再構築したもの。音楽の半分ほどはシュッツの世俗作品から、残りは同時代の作曲家たちの作品から転用されています。ウィルソンは「音楽の構成に関する手がかりが少なからずあるので、非常に近いものになったはず」と語っています。(2022/07/08 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :555494-2 |
バッハの100年前に生まれたドイツ初期バロック音楽の巨匠シュッツ。その生涯最後の作品『白鳥の歌』に、この分野で実績豊富なベテラン、ローランド・ウィルソンによる録音が登場。2度にわたりイタリアで学び、ガブリエリとモンテヴェルディから影響を受けたシュッツが、復合唱やコンチェルトといったルネサンスから初期バロックの諸様式を統合し、ドイツ語の宗教的テキストと融合させた渾身の作品です。この作品は8声部の二重合唱のうち2声部の楽譜が逸失しており、ここではウィルソンが復元しています。また器楽は2台のオルガンがあれば演奏可能ですが、ウィルソンはシュッツ自身が書き遺した言葉やドレスデン宮廷楽団のバス歌手デデキントがシュッツから聞いたという言葉を参考に器楽パートを補強しており、これにはシュッツの初期の大作『ダヴィデ詩篇曲集』に取り組んだ経験が参考になったと原盤解説で語っています。合唱は1パート1人の計8名で鮮明なテクスチャーを実現。2つに分かれた合唱にはそれぞれ木管コルネット(ツィンク)とトロンボーン(サクバット)のアンサンブルを重ね、曲によってヴァイオリンやヴィオラを加えています。また通奏低音は2台のオルガンに加えてドゥルツィアン、キタローネなども加わり、ややもすれば禁欲的に演奏されがちなこの曲集に壮麗な色合いを加えています。初期バロック音楽のファンにとっては注目の録音です。(2023/12/22 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :555424-2 |