カイザー, ラインハルト(1674-1739)
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【これぞオーボエ属の原風景。フランス風アンサンブルで読み解くバロック欧州世界】ルイ14世の王室で活躍したオーボエ属中心の管楽合奏団ラ・グランド・エキュリー(大厩舎楽団)をモデルに、オーボエ属の楽器だけでコンソートを組み室内楽編成で活動するラ・プティット・エキュリー。2022年の英国バロック作品集(A527)に続き、今度は時代も地域も拡げパリ、ロンドン、ハンブルク、ヴェネツィアなど欧州各地の音楽都市で、17世紀末から18世紀にかけ活躍した重要作曲家たちの作品を集めたアルバムを制作しました。アルバムのタイトルNo Strings Attachedは「見返りを求めず人助けに臨む」という意味の慣用表現ですが、今回はその字面通り弦楽器を使わない彼らなりの編成で、本来ヴァイオリン属の合奏を想定して書かれている曲を数多く選曲。使える楽器だけで編曲演奏することが当然とみなされたバロック期の習慣に立ち返り、基本的にオーボエ属の響きだけで、適宜打楽器も盛り込んでヴィヴァルディやヘンデルの作品を演奏しています。きわめて新鮮な響きでありながら、作品様式をふまえた演奏解釈も相まって、思わぬところで効果的なアクセントを添える打楽器も含め、自然に瑞々しく味わえるのが驚きです。「当時の響き」に対する認識を新たにしてくれる充実の1枚です。(2024/11/01 発売)
レーベル名 | :Arcana |
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カタログ番号 | :A570 |
大阪出身のバリトン(この公演時にはテノールに転向)、松原友が出演したことで一躍脚光を浴びた、オペラ「フレデグンダ」です。ヘンデル、テレマンと同時代のカイザーは、100を超えるオペラを作曲しましたが、そのほとんどは現在では耳にする機会がありません。しかし当時ではこの「フレデグンダ」は最も知られていた作品でした。1715年に初演されたこの作品は、6世紀のフランク族の王キルペリヒとその情婦フレデグンダの陰謀と策略の物語。熱愛する恋人がいるにも関わらず、王と結婚することにより王妃の座を狙うフレデグンダ。はたして彼女の運命は?(2009/03/25 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.660231-32 |
ドイツ、バロック時代の作曲家カイザー(1674-1739)は主に歌劇の作曲家として、ハンブルクを拠点に活躍しました。約100曲の歌劇作品は当時は高い人気を誇ったものの、やがてそのほとんどが忘れられてしまい、20世紀の終わり近くになって、バロック音楽の復興とともにようやく人気が再燃。いくつかの歌劇も蘇演されています。この歌劇を含めた4つの作品はデンマーク王室に捧げられたもので、「神々の長を決めるためのコンテストが行われ、ジュピターが選ばれる」までのお話ですが、ここには素晴らしい音楽と詩があり、当時の聴衆たちの嗜好も伺われる作品です。カペラ・オルランディ・ブレーメンとイーレンフェルトによる颯爽とした演奏は、この忘れられた歌劇に新しい命を与えています。(2014/10/22 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :777659-2 |
ドイツ・バロック期に活躍、100曲ほどの歌劇を残したことで知られるラインハルト・カイザー。ヘンデルやテレマンに並ぶ巨匠と絶賛されたものの、死後はほとんど顧みられることなく、21世紀になってようやくその作品が見直され始めた人です。彼はハンブルクを拠点に活動し、歌劇だけではなく「劇音楽=歌を伴わない器楽曲」を作曲しており、このアルバムではこれらの器楽のみの曲と、ソロ・カンタータ、アリアを要所に配し、カイザーの音楽を探っていきます。ほとんどの作品はベルリン州立図書館に所蔵されている未出版の楽譜を用いて演奏されており、研究者にとっても貴重な1枚となることでしょう。(2020/02/28 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :555060-2 |
ドイツ・バロック音楽の作曲家ラインハルト・カイザー。ハンブルクを拠点とし、100曲を超える歌劇で人気を博しました。活躍当時はテレマンに並ぶ人気を誇っていましたが、残念ながら没後は急速に人気を失ってしまい、現在では作品もほとんど演奏されることがありません。この受難オラトリオ「血を流し、死なんとするイエス」も長い間忘れられていましたが、ようやく復活蘇演されました。台本を書いたフーノルトは4人の福音史家(マタイ,マルコ,ルカ,ヨハネ)の言葉を引用せずに物語を紡ぎ、そこにカイザーが5部の合唱とオーケストラをフルに使った革新的かつ壮大な音楽をつけています。このアルバムでは指揮者クラップロットが1729年の改訂版を用い、オペラを思わせる極めて劇的な演奏を繰り広げています。(2019/04/05 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :555259-2 |
ラインハルト・カイザーはハンブルクを拠点に活躍したドイツのバロック作曲家です。彼はオペラ作曲家として知られていて、生涯に100曲ほどの作品を書いています。当時は評論家などから高く評価されていたのですが、この時代の常として、死後は長らく忘れ去られてしまっていました。最近ようやく「クロイソス」や「フレデグンダ」などのオペラが上演、録音され、少しづつ復興の兆しが見え始めた人です。オペラの他にもオラトリオや宗教音楽をいくつも残していて、今回のリリースのモテットもなかなか素晴らしい作品です。ヨハン・クリストフ・ローテとはほとんど同じ時期を生きた人ですが、カイザーの作品の対位法などが若干華やかな傾向にあるようです。(2010/04/07 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :999821-2 |
ヘンデルの親友として知られ、数多くの声楽曲を遺し音楽理論家としても活躍したドイツ後期バロック音楽の作曲家ヨハン・マッテゾン。彼は生涯に8曲の歌劇を書きましたが、その中の一つがこの喜劇《ボリス・ゴドゥノフ》です。1710年、ハンブルク歌劇場のために書かれた歌劇で主人公はムソルグスキーの歌劇と同じく、実在したロシアのツァーリ、ボリス・ゴドゥノフ(在位1598-1605)をモデルにしています。ただし内容はムソルグスキーの歌劇のようにシリアスなものではなく、2人の皇帝の滑稽な陰謀に巻き込まれるロシア、デンマーク、スウェーデンの貴族の物語です。しかし、初演前に突然マッテゾン自身により取り下げられ、以降彼の存命中に上演されることはありませんでした。当時のハンブルクとロシアの関係悪化が理由と推測されていますが、真相は謎に包まれています。作品の総譜はハンブルク市立図書館に収められた後、第2次世界大戦時に紛失しましたが、かろうじてソ連に持ち込まれた写本がアルメニアで発見され、こちらがハンブルクに返却されたことで、2005年におよそ300年の年月を経てようやく初演が行われました。後にボストンにてスティーブン・スタッブスも作品の上演を行いましたが、この2021年のインスブルックでの新演出による上演はヨーロッパ初の舞台公演となります。指揮はチェンバロ奏者としても知られるアンドレア・マルキオル。素晴らしい歌手たちと古楽アンサンブル「テレジア」が鮮烈な演奏を披露しています。(2022/10/28 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :555502-2 |