ヴェレス, エゴン(1885-1974)
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(2012/01/11 発売)
レーベル名 | :Capriccio |
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カタログ番号 | :C5101 |
ウィーン出身のエゴン・ヴェレシュ(1885-1974)は、ウィーン大学でグイド・アドラーに音楽学を学び、個人的にシェーンベルクから対位法を学んだ作曲家。1922年に国際現代音楽協会の設立メンバーになり、1929年からはウィーン大学の音楽学の員外教授になるものの、ユダヤ人であったため、1938年にナチス・ドイツの迫害を避けイギリスへ亡命。その後は1974年に亡くなるまでオックスフォードで教育家として活躍しました。この《囚人の犠牲》は彼の活動の絶頂期に書かれた音楽劇。グアテマラのバハ・ベラパス県ラビナルに伝わるアチ・マヤ族の音楽をともなう仮面舞踊劇「ラビナル・アチ」をドイツの作家シュトゥッケンが忠実に現代の言葉に編集した「囚人の犠牲」(1913)に基づいており、内容はラビナル族に侵略を試みたキチェ族の王子が捉えられ、生贄となるまでが描かれた悲劇です。ここに付けられたヴェレシュの緊迫感溢れる音楽を指揮したのは、ベルクの《ルル》の補筆完成を行ったフリードリヒ・ツェルハ。新ウィーン楽派を愛する彼ならではの見事な音作りが聴きどころです。 (2020/10/16 発売)
レーベル名 | :Capriccio |
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カタログ番号 | :C5423 |
ヴェレスはヴェーベルンやベルク(ヴェレスと同い年)とともにシェーンベルクの弟子で、第2次大戦前のウィーンでオペラやバレーの作曲家として成功を収めます。しかし、ナチスの台頭によってイギリスに亡命し、9曲の交響曲をはじめとする絶対音楽の作曲家として、新たな人生を送りました。ヴェレスの音楽は、12音技法に基づきながらも調性感が感じられるのが特徴で、後期ロマン派的な要素を併せ持っています。交響曲第4番の第3楽章はその好例で、マーラーを思わせる陶酔的な楽想が叙情的に展開して、実に美しい! 第6番と第7番はどちらも3楽章からなり、緩徐楽章で終わります。両曲とも悲痛な魂の叫びを秘めたような迫力があり、特に壮絶なクレッシェンドで終わる第7番の終楽章には打ちのめされます。(2003/01/01 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :999808-2 |
「忘れられた音楽家の復興ブーム」のおかげで、ウィーン出身の作曲家、音楽学者エゴン・ヴェレシュの音楽も最近ようやく聴ける機会が増えてきました。ウィーン大学でアドラーに音楽学を学び、個人的にシェーンベルクに対位法を学び、並行してバロック・オペラやビザンチン様式の音楽の研究にも没頭、1920年にはシェーンベルクの伝記も執筆するほどの才人です。彼の作風は刻々と変化し、最終的には調性感が薄くなり、いわゆる「現代音楽」になるのですが、このピアノ協奏曲は明確ではないものの、調性に支配される部分も多く、第2楽章「夜想曲」での美しいヴァイオリン・ソロや、第3楽章の見事なまでにパターン化された音の羅列には胸がすく思いがします。ヴァイオリン協奏曲はもう少し現代的な音になっていますが、やはり古典的な形式を遵守した作品で、時折響く懐古的なメロディもたまりません。現代作品を得意とする女性ピアニスト、バビンスキとオーストリア出身のヴァイオリニスト、フリューヴィリスの2人もこの難しい音楽をきっちり弾きこなしています。(2010/05/26 発売)
レーベル名 | :Capriccio |
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カタログ番号 | :C5027 |
20世紀終わりから21世紀にかけて「退廃音楽=ナチスによって迫害された音楽」の復興が盛んになっています。このアルバムに収録された5人の作曲家の作品も、第二次世界大戦時には演奏が禁止されたり、作曲家が追放されたり、一旦はこの世から抹消されてしまったものばかりです。しかし、これらの作品に通じるユダヤや東欧の民族意識と心からの叫びは、現代に生きる人の心に強い衝撃を与え、少しずつ演奏機会も増えてきました。デュオ・アールデコ・ウィーンは、ヴァイオリニスト、ナジュファー=ナーヴィとピアニスト、シューマッヒャーによるデュオで、このような埋もれた作品を積極的に演奏することで、争いのない世界を提案しています。(2018/03/23 発売)
レーベル名 | :Austrian Gramophone |
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カタログ番号 | :AG0008 |
1954年生まれのベテランピアニスト、ユージェニー・ルッソ。彼女は以前、クララ・シューマンのピアノ曲と、コープランドのピアノ曲という、両極端なレパートリーを録音している人です。今作ではブラームスからエゴン・ヴェレシュまでのロマン派から近代に渡る小品を集めた1枚で、作品ごとに表情を変化させながら各々を弾き分けています。1曲1曲が味わい深いブラームスの後期の小品集、まるで絵画を見ているようなドビュッシーの「映像」、そして不確定な要素が却って面白いヴェレシュの「6つの小品」(ブラームスの作品と比べてみてください)、そして最後に置かれた同じくヴェレシュの「ダンス」。崩壊していく調性や躍動的なリズムなど、時代が要求するものをみたしつつ、音の本質を追求していくことで制約を乗り越えていったこの時代の音楽の一端を覗き見できるような1枚です。(2015/02/25 発売)
レーベル名 | :Orlando Records |
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カタログ番号 | :OR0010 |