ジョン・クリソストム(347-407)
Search results:7 件 見つかりました。
1915年から1922年にかけて、トルコ政府による「アルメニア人の大量虐殺」の行為は現在でもアルメニア国民にとって傷が癒えることのない出来事です。アメリカ人作曲家イアン・クルーズはこの事件から100年後の2015年に、追悼のためのレクイエムを書き上げました。アルメニアの教会では死者を追悼する際にレクイエムを演奏するということはなく、一部の教区のみが、式典の最後に死者への短い祈りを捧げるという方式をとることが普通であったため、クルーズはこの作品を書き上げる際、典礼用の聖歌のテキストを中心に用いながら、様々な詩をはさみこみ(ブリテンの戦争レクイエムのように、悲しみと哀悼、そして和解への希望を歌い上げるように作品を構成、前半の苦悩の世界は全て終曲で浄化され、アルメニアの人々と多くの聴き手の心に温かい火を灯します。(2019/03/29 発売)
レーベル名 | :Naxos |
---|---|
カタログ番号 | :8.559846-47 |
1877年、チャイコフスキーは庇護者メック夫人に「私はよく礼拝に行きますが、私の考えでは聖ヨハネ・クリュソストムス(“聖金口イオアン聖体礼儀”が正式表記)は最高の芸術作品の一つです」と書き送りました。当時、チャイコフスキーは先人ボルトニャンスキーの教会音楽を校訂し、その作品にも感銘を受けていたのです。しかしこの時代には帝室教会の決まりにより、新たな正教会聖歌を作曲、歌うことは禁じられていたため、彼はこの曲を出版した際にも帝室教会から猛反発を受け、出版社と教会の争いは法廷に持ち込まれるほど問題は混迷を極めました。結局は裁判で勝訴を勝ち取ることとなりましたが、初演はそれ以前の1879年6月に行われ、チャイコフスキーは大いに喜んだと伝えられています。魅力的な旋律を力強い独唱が彩る劇的な作品を、現代最高のアンサンブルでお楽しみください。(2019/06/21 発売)
レーベル名 | :Ondine |
---|---|
カタログ番号 | :ODE1336-2 |
グレゴリオ聖歌の流行に続いて、東方教会の聖歌にも注目が集まり、ラフマニノフの「晩祷」は一躍人気曲になりましたが、先輩チャイコフスキーにもこんな合唱音楽があったのです。器楽曲でこの作曲家に親しんだ人には、激しい感情を抑えて平穏な美に満ちたこの音楽は、新鮮な驚きとなるでしょう。冒頭と結尾の鐘の音も鑑賞ポイント。音楽的なハイライトの7は単独で日本の合唱団にも歌われてきた曲です。演奏は作曲・初演場所ウクライナの合唱団、旧ソ連の団体にしては声の迫力の点では一歩譲るものの、これまでに無いピュアなハーモニーがこれまた新鮮です。(1987/10/01 発売)
レーベル名 | :Naxos |
---|---|
カタログ番号 | :8.553854 |
世界中で人気が高いエストニアの作曲家ペルトの作品集。創作の初期は「BACHの主題のコラージュ」のような新古典主義の様式に則って作品を書いていたペルトですが、「ブリテンへの追悼歌」が作曲された1970年代後半から次第に様式を変化させ、宗教的モティーフを多く用い、また使う音もシンプルになり、自身で「ティンティナブリ(鈴声)の様式」と呼ぶ独自のスタイルを創り上げました。このアルバムには、管弦楽のための作品とあまり耳にする機会のない曲も含む一連の合唱作品を収録。ダイクストラ、シルマーは、どの作品も密度の高い演奏を聴かせています。また、声楽作品を得意とするヴィオッティが慈しむかのように指揮する「リタニ」も聴きものです。/(2017/05/19 発売)
レーベル名 | :BR-Klassik |
---|---|
カタログ番号 | :900319 |