ナニーノ, ジョヴァンニ(1544-1607)
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後期ルネサンス時代、イタリアの主要な作曲家の一人として活躍したナニーノ(1544-1607)。ティヴォリで生まれ、ヴィテルボ大聖堂の合唱団でボーイ・ソプラノを務めた後、ローマの聖ルイジ・デ・フランチェシでパレストリーナに師事します。様々な教会を歴任していたパレストリーナがここを去った後、1577年に大聖堂の楽長に就任、その後は合唱団を指導しながら、音楽教師としても名声を博すことになります。彼の作品のほとんどはマドリガーレと宗教音楽で、これらは師であるパレストリーナの作風を受け継ぎながらも、多彩な表情を有しています。しかしそのほとんどが忘れられてしまったため、一部の有名な作品以外は出版されることはありませんでしたが、その原稿の大部分は残存しており、今後研究が進んでいくものと思われます。(2016/08/26 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
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カタログ番号 | :TOCC0235 |
【16世紀最大級の巨匠ラッススの多芸さがきわだつ選曲と演奏の妙】イタリアのパレストリーナと共に16世紀を代表する作曲家オルランドゥス・ラッスス。多声音楽の名匠を数多く輩出したスペイン領ネーデルラント(現在のベルギー)で生まれ、ミュンヘンのバイエルン選帝侯宮廷に長く仕えながらイタリアでも活躍、多岐にわたる作曲活動を通じて国際的な名声を誇ったこの巨匠が残した膨大な作品のうち、重要な部分を占めるのが教会音楽です。そこには救世主の懐胎を喜ぶ聖母マリアの讃歌=マニフィカトが実に100曲以上も含まれ、それらを追ってゆくだけでもラッススの作曲手法の多様さに驚かずにおれません。ルネサンス音楽に精通する英国の才人フィリップ・ケイヴ率いるマニフィカトは、団体名の由来でもあるこの讃歌形式を通じてラッススが示したルネサンス・ポリフォニーの至芸を系統的に紹介する録音シリーズを開始。多くの場合グレゴリオ聖歌の旋律を元に作られた当時の多声教会音楽の世界にあって、ここに紹介されるラッススの作品群はあえて聖歌旋律ではなく、往年の大家や同時代人たちのポリフォニー楽曲を下敷きにして書かれています。第1弾となる当盤に集められたのは、非宗教的なマドリガーレを元にしたもの。それぞれの曲でラッススが参照したヴェルドロ、デ・ローレ、モラレスら先人たちによる関連曲も突き止め、合わせて収録することで作品理解がより深まるプログラム構成になっています。女声歌手2人を含む10人からなるアンサンブルが織りなす緻密にして静謐な演奏解釈は、個々の作品に秘められていた雄弁な音楽力を十全に引き出しながら、汲めど尽きせぬラッススならではの多声技法を他の作曲家たちのそれと比べて知る面白さを堪能させてくれます。ポリフォニー歌唱の本場たる英国から届いた充実の2枚組、じっくりお楽しみください。(2024/02/23 発売)
レーベル名 | :Linn Records |
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カタログ番号 | :CKD660 |