ダジャンクール, フランソワ(1684-1758)
Search results:2 件 見つかりました。
【フランス・オルガン芸術にみる聖と俗、打楽器を交えてヴェルサイユの楽器が活気づく!】ヴェルサイユ宮殿の王室礼拝堂には、ルイ14世の治世末期にようやく完成したオルガンがあります。その後、時代ごとに拡張改造が繰り返された後、この楽器は20世紀の終わり頃に18世紀の名工たちが手がけた姿に修復されました。Chateau de Versailles Spectaclesレーベルはこの楽器を使ったフランス・オルガン音楽の注目すべき録音を続々世に送り出してきましたが、まさかこの歴史的な楽器を使って、歴史的文脈をふまえながら打楽器を交えた録音がリリースされるとは誰が予想したでしょうか。ルイ14-15世の時代のフランスでは、礼拝のためのオルガン音楽が少しずつ俗世向けの音楽のスペクタキュラーな要素を取り込んでゆき、フランス革命前にはオペラそっくりのメロディアスな作品さえ珍しくなかったほど。一方、18世紀には(実態こそ多くの謎に包まれていながら)多くの音楽の場で打楽器が使われていたこともよく知られています。本盤はそうした状況を踏まえ、古楽器楽団ラ・シャペル・アルモニークによるラモー『遍歴の騎士』録音(CVS054/2022年1月発売予定)でも絶妙の打楽器演奏を聴かせたドイツの名手ミヒャエル・メッツラーが多くのトラックに参加。歴史的文脈をふまえたオルガンと打楽器の組み合わせを模索、バロックからロココに至るフランスの多彩なオルガン音楽を新たな角度から味わえる演奏を実現してみせました。その参与はポップなクロスオーヴァーとは全く違い、鐘や鈴のような煌びやかな音をさりげなく添えたり、オペラの行進曲風に太鼓の響きで彩ったりと、各作品本来の音作りをよくふまえた、歴史的銘器の響きに寄り添う精妙さ。17世紀生まれのアンドレ・レゾンによる古雅な小品からクラヴサン曲風の性格的小品、親しみやすい前古典派風の作品の数々にいたるまで、18世紀のパリやヴェルサイユの人々を喜ばせた秘曲を発見する喜びにも事欠かない1枚です。(2022/01/28 発売)
レーベル名 | :Château de Versailles Spectacles |
---|---|
カタログ番号 | :CVS057 |
【カフェ・ツィマーマンの名手が18世紀フランスの響きの真相に迫った、ロココの極致!】18世紀のフランス音楽では、ドイツ音楽の堅牢さともイタリア音楽の歌心とも違う、独特な繊細さが大きな魅力となっていますが、作品が生み出された当時の状況や生活様式などを知ることで、その本来の魅力をより深く味わうことが出来ます。歴史的背景への知見を大切にしてきたフランスの気鋭集団カフェ・ツィマーマンの共同主宰者でもあるセリーヌ・フリッシュは今回、そうした文脈の中に作品を並べることで、いかに豊饒な音楽世界が紡ぎ出されているか、各曲の機微を捉えた演奏でありありと示してゆきます。ポンパドゥール夫人を愛人として迎え、ロココの華やぎに彩られたフランスを長く治めたルイ15世(1710-1774)を主人公に、王室の暮らしの一端を連想させるクラヴサン小品を並べ、その一日を目覚めから就寝まで追体験する本盤は、知名度の低い作曲家たちからクープランの有名作まで驚くほど新鮮に聴こえる画期的プログラム。多彩な音色を使い分けられる使用楽器はロココの繊細な響きそのまま、18世紀音楽の知られざる側面をたっぷり味あわせてくれます。国内仕様盤には、グスタフ・レオンハルトとの思い出など興味深いエピソード満載の解説訳付き。(2022/05/20 発売)
レーベル名 | :Alpha |
---|---|
カタログ番号 | :ALPHA837 |