クレンゲル, ユリウス(1859-1933)
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クレンゲルはチェロのパガニーニとも言うべき名手で、ヨーロッパ中で演奏しましたが、活躍の中心地は故郷のライプツィヒで、60歳を過ぎてもフルトヴェングラー指揮のゲヴァントハウス管弦楽団と共演するなど、旺盛な演奏活動を行いました。彼のチェロ協奏曲は時流に乗らない初期ロマン派風な曲で、メンデルスゾーンやシューマンを思わせる淡い叙情が漂っているあたり、ライプツィヒの音楽的精神が反映されています。シューマンくらいしかめぼしい作品がないドイツ・ロマン派のチェロ協奏曲として見逃せません。珍しい2つのチェロのための協奏曲は、娘と共演するために書かれた作品で、名人芸よりも情感の込もった対話が展開され、娘を愛する父の親心が伝わります。(2001/09/01 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :999714-2 |
ライプツィヒを拠点に、ゲヴァントハウス管弦楽団の首席チェロ奏者として長年活躍してきたユリウス・クレンゲル。曾祖父が教会のカントル、祖父がヴァイオリニストという音楽的な家庭に育ち、彼の兄パウルもヴァイオリニスト、作曲家、編曲家としてその功績を知られています。優れた教師でもあり、教え子の中にはフォイアーマン、ピアティゴルスキーなどの名チェリストだけでなく、オネゲルや齋藤秀雄の名前もあり、こちらでも素晴らしい活動をしたことが見てとれます。このアルバムに収録されたコンチェルティーノは、どれも教会で演奏するために作られた作品で、伴奏にはピアノが用いられており、どの曲でもピアノはオーケストラに匹敵するほどの多彩な響きと表現力が要求されます。ウィーンを代表する名チェリスト、マルティン・ルンメルのチェロ、ピアノ伴奏は帯広出身の加藤麻里が担当。スリリングな演奏が聴きものです。/(2017/10/27 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.573793 |
コペンハーゲンで生まれたゲーゼは、17歳で王室オーケストラのヴァイオリニストになり、交響曲第1番を作曲しました。しかし、作曲家としては全く認められることがなく、失意に沈んだゲーゼは交響曲第1番の総譜をライプツィヒのメンデルスゾーンに送付したところ、メンデルスゾーンのお墨付きをもらい、ようやくライプツィヒで初演され好評を博しました。そのままライプツィヒで活動を始めたゲーゼは、カンタータ「コマラ」を作曲し、初演を行いこちらも大好評。アメリカからロシアまで演奏旅行に行くほどに人気を獲得した作品ですが、残念なことに初演後には忘れられてしまいました。今回名指揮者エキルベイとデンマーク国立交響楽団&合唱団によって見事に復活。瑞々しい感性に彩られた美しい作品です。(2018/02/23 発売)
レーベル名 | :Dacapo |
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カタログ番号 | :8.226125 |
古今東西の独奏チェロ作品の中でも、かなり珍しい3つの組曲が選ばれているこのアルバム。最初のフーゴ・ベッカーはストラスブールで生まれたチェリスト、音楽教師、作曲家ですが、彼については作品よりもチェリストとしての活動がより知られています。1914年から1921年まではアルトゥール・シュナーベルが率いるシュナーベル三重奏団のメンバーであったり、一時期はブゾーニ、イザイとともに三重奏団を結成していたこともありました。ユリウス・クレンゲルはライプツィヒ生まれのチェリスト。彼は長い間ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の首席チェリストを務めたことで知られています。ポール・トルトゥリエに関しては説明の必要もないほどに偉大なチェリストです。この3人が作曲したチェロのための作品は、やはり素晴らしく魅力的なもの。もちろん、時には20世紀的な音楽語法も聴かれますが、基本的にはロマンティックな音楽です。チェリスト、マルクス・ワーグナーはいくつかの国際コンクールを制覇、アウグスブルクのモーツァルト音楽院でチェロ科のクラスを持ち、現在はニュルンベルク音楽大学でも教えています。(2014/08/27 発売)
レーベル名 | :Solo Musica |
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カタログ番号 | :SM214 |