バイヤー, フランツ(1922-2018)
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1807年、ベートーヴェンは友人の法律家、詩人ハインリッヒ・ヨーゼフ・コリンの戯曲「コリオラン」を見て感激、劇に基づく序曲「コリオラン」を一気に仕上げました。これによりコリンはベートーヴェンにいくつかのオペラの作曲を提案しましたが残念ながら実現することはありませんでした。しかしベートーヴェンの劇に対する情熱は冷めることなく、1809年にヨーゼフ・ハルトルから依頼されたゲーテ作品への作曲を快く引き受け、ほぼ半年間を要して曲を書き上げ自らの指揮で初演しています。題材はフランドルの軍人エグモント(エフモント)の英雄的なエピソードであり、ベートーヴェンは彼自身の政治的関心も絡めた、力強く荘厳な音楽を付けました。現代では全曲が演奏されることはあまりありませんが、このアルバムでは名バス歌手サルミネンの朗読を含む劇音楽全曲を収録。完成度の高い演奏を楽しむことができます。(2019/10/25 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.573956 |
愛すべきモーツァルトの作品は、さまざまな作曲家たちによる編曲版が存在しています。このアルバムには、パントマイム『パンタロンとコロンビーヌ』と、20世紀の大ピアニスト、エトヴィン・フィッシャーが自らピアノのために編曲した曲集『モーツァルティアーナ』を中心に、モーツァルト作品の中でも比較的耳にする機会のない作品を、歴史的鍵盤楽器の演奏に定評あるミヒャエル・ツァルカが18世紀当時の楽器で演奏するというもの。作品、楽器ともに興味の尽きない内容になっています。パントマイム『パンタロンとコロンビーヌ』は、弦楽パートのみが遺された未完の作品ですが、研究家フランツ・バイヤーが補筆完成版を作成。オーケストラ版の録音はありますが、ピアノ版はこれが世界初録音。モーツァルト円熟期の充実した音楽を楽しめます。『モーツァルティアーナ』は初期のメヌエットやコントルダンス「雷雨」などフィッシャーが6作品を選びピアノ用に編曲したもの。今作ではツァルカ自身が編集を加え、タンジェント・ピアノで演奏しました。また、少年時代の作品『ロンドンのスケッチブック』とK.33bの小品では1700年代に流行した楽器「パンタロン」の美しい響きを味わうことができます。(2020/11/13 発売)
レーベル名 | :Grand Piano |
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カタログ番号 | :GP849 |
英国のクラリネット奏者コリン・ローソンが演奏した、モーツァルトのクラリネット作品集。コリン・ローソンはピリオド楽器奏者としてハノーヴァー・バンド、イングリッシュ・コンサート、ロンドン・クラシカル・プレーヤーズで首席奏者として活躍、数多くの録音でも知られています。このアルバムは、彼が創設メンバーとなった古楽器アンサンブル「レヴォルーショナリー・ドロウイング・ルーム」とともに演奏したモーツァルトのクラリネット五重奏を中心に、断片や補筆版も含めたモーツァルトの希少クラリネット作品を収録。彼の親しい友人であるマイケル・ハリスとともにモーツァルト時代の復元楽器を用いての演奏です。/(2017/09/29 発売)
レーベル名 | :Clarinet and Saxophone Classics |
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カタログ番号 | :CC0068 |
モーツァルトとフリーメイソンの出会いは1773年にさかのぼります。当時ウィーンに滞在していたモールァルトは劇作家トビアス・フォン・ゲプラーを通じてフリーメイソンを知りましたが、この時はまだ成人していたかったため、入会には至らず、結局1784年12月14日に入会、その3週間後の1785年1月7日には第二級に昇格しています。フリーメイソン内では多くの友人とインスピレーションを得たモーツァルト、活動も積極的に行い、会員のための音楽も10曲ほど作曲しています。中でも知られているのが「フリーメイソンのための葬送音楽」で、これはモーツァルトが敬愛していた2人の会員の死を悼んで作曲され、告別式の際に演奏された作品です。約8分ほどの短いグレゴリオ聖歌を含む古い様式を用いた厳格な作品で、普段のモーツァルトとは思えないほどの悲痛な雰囲気を有しています。他の声楽曲は、メンバー同士で歌うことを想定されて書かれており、とりわけ最晩年の作品であるカンタータ K623はとびきりの美しさと荘厳さを湛えています。(2017/06/23 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :777917-2 |
第1集(8.574270)が好評を博したNAXOSの新シリーズ、クリストフ・ポッペンが指揮するケルン西ドイツ放送合唱団とケルン室内管弦楽団の演奏によるモーツァルトのミサ曲全集。第2集では未完成となったものの規模の大きさで知られる「大ミサ」ハ短調 K.427と1776年にシュポウル(シュパウアー)伯爵のために書かれたとされる「ミサ・プレヴィス」K.258の2曲を収録。1782年に作曲された「大ミサ」は妻コンスタンツェがソプラノ・パートを歌い初演された作品で、クレドとアニュス・デイは未完成のまま残されており、近年、複数の補筆版が作成されています。この録音では音楽学者でモーツァルト研究のオーソリティであるフランツ・バイヤーが補筆し1989年に出版した版が用いられました。ハ長調の「ミサ・ブレヴィス(短いミサの意)」はシュポウル伯爵の聖職受任式のための曲と考えられており、全体が祝祭的な雰囲気に包まれた、簡素ながらも明るさを持つ作品です。今作でも、ドイツの歌劇場やオーケストラ出演で活躍する4人のソリストが起用されており、各々が素晴らしい歌唱を披露しています。とりわけソプラノのカタリナ・コンラディの清冽な歌唱が聴きどころです。ポッペンは今作でも作品の厳粛な美しさを引き出しています。(2022/11/25 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.574417 |