エルランジェ, カミーユ(1863-1919)
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【全曲録音で蘇る、歴史に埋もれたフランスオペラの大家の存在感】ドビュッシーやデュカス、マーラー等と同世代で、生前はメサジェや同世代のガンヌなどと並ぶフランス歌劇界の大物だった作曲家カミール・エルランジェ。その作品は生前の人気が嘘のように録音が全くなされず、オペラ全曲録音は実に貴重というほかありません。パリ音楽院でドリーブや元ショパン門下生のマティアスらに師事後、1888年にカンタータ『ヴェレダ』でローマ大賞に輝きイタリアに赴いたエルランジェは、その年のうちにフローベールの小説に基づく全3幕の《聖ジュリアン伝》を完成させ一躍人気作曲家に。第一次大戦勃発直前の1912年に発表された《魔女》はプッチーニの《トスカ》の原作戯曲を書いたヴィクトリアン・サルドゥの息子アンドレの台本に基づく作品で、魔女裁判の時代のイベリア半島を舞台に、人々から魔女として恐れられる女性ソラヤを軸として緊迫のドラマが起伏豊かに展開します。晩期ロマン派ポスト=ワーグナー世代の粋が詰まった音楽はオーケストレーションも巧みで聴き応え充分。本格的な商業録音での活躍も多いジュネーヴ高等音楽院のオーケストラと合唱が、グリーグ《ペール・ギュント》劇付随音楽の録音でレコード・アカデミー賞にも輝いたギヨーム・トゥルニエールの指揮で躍動感あふれる演奏を実現、ベル=エポック期のパリを彷彿させるひとときを味わわせてくれます。(2024/10/04 発売)
レーベル名 | :B Records |
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カタログ番号 | :LBM068 |