ヴォイルシュ, フェリックス(1860-1944)
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1860年、オーストリア領シレジア(現在はチェコ共和国オパヴァ)のトロッパウで生まれたフェリックス・ヴォイルシュ。ドレスデンとハンブルクで学び、オルガン奏者として活躍しながら、独学で作曲を学び、7曲の交響曲をはじめ、歌劇や室内楽、声楽曲など多岐にわたる作品を残しました。20世紀初頭に頭角を現したストラヴィンスキーやシェーンベルク、ヒンデミットらの作品を高く評価していたというヴォイルシュですが、彼自身はブラームスと、バッハを含むバロックやルネサンスの作品から影響を受けており、音楽の革新にはあまり熱心ではなかったようで、亡くなるまで後期ロマン派の精神に則った調性感のある作品を書き続けました。このオルガン作品集は、そんな彼の美点がもっとも生かされており、バッハをルーツとする精緻な対位法と、レーガーを思わせる複雑な和声、そしてブラームス由来の仄暗くロマンティックな雰囲気が満ちる神秘的で美しい音楽が収録されています。華やかな祝祭前奏曲にはじまり、伝統的なコラール旋律が網の目のように張り巡らされた対位法の中から浮かびあがる「10のコラール前奏曲」、そしておなじみの「怒りの日」の旋律が様々な姿に変容していくパッサカリア、どれも圧巻の音色を誇ります。(2021/09/10 発売)
レーベル名 | :Toccata Classics |
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カタログ番号 | :TOCC0120 |
現在ではほとんど忘れられてしまったドイツの作曲家ヴォイルシュ(1860-1944)の作品集第2集です。交響曲第2番と「ハムレット序曲」が収録された第1集(777744-2)で、その鮮烈な音に驚いた人も多く、それだけにこの第2集にも期待が寄せられるところでしょう。強大なブラームスの影響から脱却すべく、様々なアイデアを自作に取り入れたヴォイルシュですが、なかなか伝統を打ち破るのは難しく、結局のところは良い意味での「交響曲におけるブラームスの後継者」となったヴォイルシュですが、管弦楽曲ではかなり自由な作風を示しています。特にこの「ベックリンの幻想曲」は色彩的であり、彼の全作品の中でも最も成功した曲として認知されています。また、交響曲第3番はかなり半音階的なメロディが使われていて、この不協和音の連続は"新しい時代"を予見させるものでもあります。ドイツ後期ロマン派の忘れられた作曲家として片付けてしまうわけにはいきません。(2015/03/25 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :777923-2 |
ドイツの作曲家、合唱指揮者ヴォイルシュ。彼の名前は現在ではほとんど知られていませんが、生前は素晴らしい音楽家として高く評価されています。若い頃はドレスデンとハンブルクで過ごし、ここで学びました。1890年代から1900年代にかけて、ドイツの都市、主にハンブルクのアルトナで指揮者、オルガニストとして職を得ています。1917年にはプロイセンの芸術アカデミーに選出され、また1936年には「ゲーテ賞」を授与されています。彼はドイツの古典を大切にしており、その作品には(彼の友人であったブラームスと同じように)パレストリーナ、ラッスス、シュッツ、バッハらの影響が見てとれます。生涯に7つの交響曲、5つの管弦楽作品、3つの歌劇、ヴァイオリン協奏曲、そして100曲ほどの歌曲を残しましたが、どれも、前衛的なスタイルを追求するのではなく、ロマンティックで、伝統的な形式を遵守したもので、まさにブラームスの後継者と呼ぶにふさわしいものと言えるでしょう。(2012/07/11 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :777744-2 |
19世紀末に活躍したユダヤ人音楽家カール・ゴルトマルクの甥であり、米国で活躍したルービン・ゴルトマルク(アメリカ読みはゴールドマーク)。ウィーンでローベルト・フックスに学び、アメリカのナショナル音楽院では渡米中のドヴォルザークに師事したという人物で、21歳で卒業した際は、ドヴォルザークの薦めで母校で教鞭を執り、最終的にはジュリアード音楽学校の作曲家主任教授になるなど、教育者として名を馳せました。このピアノ三重奏曲は、初期の作品であり、ブラームスやシューマンといったドイツ・ロマン派の影響をそのまま反映しています。ゴルトマルクより12年先輩のヴォイルシュは、チェコ出身の作曲家で、ドレスデンとハンブルクで学び、オルガン奏者として活躍、7曲の交響曲をはじめ数多くの作品を残しました。初期の歌曲はもちろんのこと、この三重奏曲は前衛的な音を含みながらも、ロマン派特有の重厚な響きが持ち味です。(2017/03/17 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :555122-2 |
様々な国と時代の「イエスの誕生(クリスマス)」を祝う合唱作品を集めたアルバム。キリスト教の信者だけでなく世界中が祝祭ムードに包まれるクリスマスのために、はるか昔から数多くの作曲家が作品を書いています。その中には直接、キリストの誕生を祝うものだけでなく、「その日を待ち焦がれる」アドヴェントの曲も含まれています。イサークやエッカールトによる素朴で敬虔な作品から、ラッターやローリゼンなどの現代的で華やかな曲まで、幅広い喜びを味わえる1枚であり、ザクセン・ヴォーカルアンサンブルの演奏は神への祈りと喜びに溢れています。(2019/12/27 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :555318-2 |