パッラヴィチーノ, ステファノ・ベネデット(1672-1742)
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【アデル・シャルヴェ、躍進!伸縮自在の古楽アンサンブルと聴かせるヴィヴァルディ時代の息吹】バロック・オペラが歌劇界を沸かせ、古楽に高い適性を持つ歌手たちが広く活躍するフランス。その最前線で躍進を見せるメゾ・ソプラノのアデル・シャルヴェが、同国の新世代を代表するチェンバロ奏者ジュスタン・テイラーとバロック・ヴァイオリン奏者テオティム・ラングロワ・ド・スヴァルトを中心とする才人集団ル・コンソートと共に、待望のソロ名義によるオペラ・アリア集をALPHAレーベルに録音しました。「赤毛の司祭」ヴィヴァルディが熾烈な競争社会で人気を博した頃のヴェネツィア歌劇界に光をあて、当時の水の都を席捲した人気劇場の一つサンタンジェロ劇場を沸かせた作品の数々をじっくり聴かせます。近年ヴィヴァルディ研究に大きな貢献を果たしている音楽学者で、自身バロック・ヴァイオリンを弾く古楽舞踏の専門家でもあるオリヴィエ・フレ(ライナーノートも担当)の協力のもと、収録作の大半は今回が世界初録音! ヴィヴァルディはもちろんのこと、後年ドイツやスウェーデンでも重用されたケッレーリ、バッハも憧れたドレスデン宮廷楽団での活躍も知られるリスト―リら、ヴィヴァルディ作品に全く遜色のない音楽を書く作曲家たちがヴェネツィアにひしめいていたことが強く実感できる選曲に驚かされます。いかなる秘曲もこれほど瑞々しく味わえるのは、リート歌手として先に注目を集めたシャルヴェならではの緻密で繊細な表現力もさることながら、柔軟に各作品の機微に触れてゆくル・コンソートの精妙な解釈あればこそ。大型リュートの一種テオルボをチェロと同数(3挺)起用し、数人だけの室内楽的な語らいから精悍なオーケストラ・サウンドまで伸縮自在の編成が、来るべきロココへの一歩を予感させるバロック後期の音楽世界の魅力を余すところなく伝えてやみません。(2023/04/14 発売)
レーベル名 | :Alpha |
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カタログ番号 | :ALPHA938 |
【快進撃続く古楽シーン最前線の名歌手ザイシク、満を持してヘンデル作品集へ】すでにAlphaで数々の注目盤を連発してきた、フランス新世代のチェンバロ奏者ジュスタン・テイラーを中心とする少数精鋭楽団ル・コンソート。2019年にはフランス・バロックへの圧倒的適性を示すカンタータ集で批評誌からも高い評価を得ましたが、そのときソロで参加していたエヴァ・ザイシクとの新しいアルバムはバロック王道中の王道、ヘンデル躍進期のオペラ・アリア集! ザイシクは2010年までパリのノートルダム大聖堂聖歌隊にいた若手ですが、その後はパリ音楽院在学中から数々のバロックオペラ公演に登場、ル・ポエム・アルモニークやレザール・フロリサンなど最前線のフランス古楽グループのオペラ公演で注目を浴び続け、2018年に音楽院の専門コースを卒業するまでにはすっかりバロックオペラの新鋭として名を知られる存在になっていました。このアルバムではヘンデルがロンドン楽壇で最も注目を浴びた1720年代、王室歌劇場で披露された傑作群からのナンバーを集め、今回が初録音となる仇敵アリオスティやボノンチーニらロンドンのイタリア人たちのアリアも併録。起伏に富んだ一本筋ある選曲に、ル・コンソートの引き締まった編成による血脈の通ったアンサンブルが、音楽をいっそう精彩あふれるものにしています。(2021/01/15 発売)
レーベル名 | :Alpha |
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カタログ番号 | :ALPHA662 |
ドイツ後期バロック音楽の作曲家・音楽理論家ヨハン・ダーフィト・ハイニヒェン。若き頃は弁護士として活躍するも、音楽の道を選び、1710年にヴェネツィア留学。その後、ザクセン選帝侯フリードリヒ・アウグスト1世の宮廷に仕え、宮廷楽長の地位に上りつめます。この2つのイタリア語のオラトリオはハイニヒェンの晩年1728年の作品。1719年からドレスデンの宮廷で活躍したイタリアの詩人ステファノ・パラヴィチーノのテキストを用いたもので、大規模な受難曲の代用品として書かれています。『S'imbruna il ciel』は聖書で「イエスの死」の直後に起きたとされる地震を描き、激しい自然現象を通して神への畏怖が描かれています。もう1曲の『L’aride tempie ignude』は死(Morte)と希望(Speranza)、神の愛(Amor divino)と懺悔(Poenitenza)を登場人物とする寓意劇の形式で書かれており、オペラのような劇的な物語となっています。キリストの受難とその意味に思いを向かわせる作品をケルン・アカデミーと独唱者たちが味わい深く演奏しています。(2022/04/29 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :555507-2 |
ザクセン選帝侯アウグスト1世の宮廷に仕え、長らく宮廷楽長として活躍したハイニヒェン。弁護士としても才能を示すも、音楽に身を捧げ、一時はJ.S.バッハの同僚として見事な働きを示しました。作曲家としても数多くの作品を残しましたが、残念ながら彼の死後はほとんど顧みられることなく、今世紀になってようやく宗教曲や器楽曲などが演奏されるようになりましたが、彼が力を入れていた歌劇のほとんどは未だ手つかず。この《フラヴィオ・クリスポ》も初演もされずに約300年お蔵入りになっていた作品です。作品が初演されることのなかった理由は、イタリア人歌手の力不足とリハーサル時のいさこざなど様々ですが、作品自体の価値を損ねるものではありません。各楽器の繊細な使い方、主役エレナを歌うマールバッハを始めとした歌手たちの技巧など聴きどころ満載の知られざる「バロック・オペラ」です。(2019/02/15 発売)
レーベル名 | :CPO |
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カタログ番号 | :555111-2 |