グレネリン, アンリ(1650-1725)
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【新時代型バロック撥弦奏者が見出した、ルイ14世お気に入りの楽器ギターの名手による作品集】フランス・バロックの独奏曲といえば何といってもクラヴサン(チェンバロ)やヴィオール(ヴィオラ・ダ・ガンバ)の音楽が有名ですが、同国の音楽美学を確立させた一大文化人である国王ルイ14世はそれらの名手を宮廷に多く抱えながら、自身はスペイン風ギターを好んで奏でていました。世紀初頭にスペイン人ブリセーニョによってパリに紹介され、当時クラヴサン音楽家たちもその作品を手本と仰いだリュートより弾きやすく、和音を中心に鳴らす奏法の手軽さもあって、世紀末頃にはテオルボの名手でもあったド・ヴィゼーが、ギター向けの音楽で王から信頼を得ていたことも知られています。しかしルイ14世の治世全盛期のギター音楽は意外に知られておらず、王室音楽総監督リュリと同世代のアンリ・グルヌランという作曲家の作品が、4編の組曲他こうしてまとめて紹介されることとなったのは画期的というほかありません。グルヌランについてはこれまでその作品が顧みられず、生涯もほとんど知られていません。しかし1680年に発表された彼の曲集には、ルイ・クープランのクラヴサン曲を連想させる「小節線のない」プレリュードや分散和音を生かした書法がギターに合うよう応用されており、同時代のリュート音楽とはまた違った機動性豊かな舞曲の魅力を味わうことができます。世紀前半と後半の様式をそれぞれ代表するボエセとカンペールの声楽作品では、バロックから近代歌曲までフランス作品に抜群の適性をみせるサントン=ジェフェリも参加。テオルボの名手として現代と17世紀の作品を行き来するブリュノ・エルストロフェールの自在な撥弦、細やかな音使いを的確に収めたALPHAならではの自然派録音で、その魅力をじっくりお楽しみください。(2023/08/25 発売)
レーベル名 | :Alpha |
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カタログ番号 | :ALPHA1007 |