デシャトニコフ, レオニード(1955-)
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【ヴァイオリンを独奏に据えた古今東西の『四季』を一堂に!】バロック時代にヴィヴァルディの「四季」がヨーロッパ中で大ヒットして以降、標題的な音楽にとって四季は格好の題材であり続けていますが、その作品を4つも集めた興味深いアルバムが登場しました。ソロを担当するヴァイオリニストも、曲想に合わせて2人が参加しています。DISC1でソロを担当するのは、ジャズ・ミュージシャンなどとのコラボレーションを積極的に行っており、ピアソラ作品によるアルバムと世界ツアーも成功させているアレッサンドロ・クアルタ。ヴィヴァルディはピリオド・アプローチに現代的な躍動感を掛け合わせたインパクトのある表現。彼が得意とするピアソラによる「ブエノスアイレスの四季」は元々バンドネオンが活躍する作品ですが、ここではギドン・クレーメルも録音したデシャトコフ編曲によるソロ・ヴァイオリンと室内楽版を使用、切れ味の鋭いパフォーマンスで楽しませます。DISC2のソロは、世界各地でソリストとして活躍し、イタリアで後進の指導にもあたっているディーノ・デ・パルマ。ポスト・クラシカル界のカリスマと呼ばれるドイツの作曲家マックス・リヒターが、ヴィヴァルディの「四季」から25%の素材を用いて再構成(リコンポーズド)した作品では、お馴染みのフレーズが現代的なコード進行で奏でられ、聴く者の感覚に心地良い歪みをもたらします。映画音楽からポピュラー・ミュージックへの影響まで、幅広い活動を行うアメリカ現代音楽の大御所フィリップ・グラスによるヴァイオリン協奏曲第2番は、ヴィヴァルディにインスパイアされながらも、独自の音楽言語でアメリカの自然と心象風景を描いたもの。デ・パルマのヴァイオリンはこれらの美しい作品を愛おしむように歌い上げています。(2022/07/08 発売)
レーベル名 | :Arcana |
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カタログ番号 | :A530 |
ヴィヴァルディの「四季」とピアソラの「四季」を合わせて演奏するという試みといえば、1998年、ギドン・クレーメルが録音したアルバム「エイト・シーズンズ」(ここでは2人の作品の楽章を交互に演奏)がベスト・セラーを記録、折からのピアソラ・ブームを更に加速させた現象を思い起こす人も多いでしょう。以降、この組み合わせに挑戦する演奏家が数多く出現し、思い思いにこの2つの四季を奏でています。今回「8つの四季」を演奏するのは、ドイツ、ロストック出身の若手女性ヴァイオリニスト、リフ・ミグダル。彼女は11歳でロストック音楽・演劇大学で、ラインハルト・ゲーベルを指導したこともある名教師クリスティアーネ・フートキャップに師事、卒業後はザルツブルクのモーツァルテウムで修士課程を修了し、2015年に「パウル・ロツェック賞」を受賞した俊英で、すでにArs Produktionレーベルからデビュー・アルバムであるベートーヴェン、ドビュッシー、R.シュトラウスのソナタ集や、NAXOSレーベルからヴィエニャフスキ作品集(8.573404)をリリース、その才能を嘱望されています。また、2016年から2017年のシーズンは世界中のコンサート会場での演奏が予定されています。(2016/08/26 発売)
レーベル名 | :Solo Musica |
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カタログ番号 | :SM235 |
2015年に48歳の若さで生涯を閉じたロシアのチェリスト、オレグ・ヴェデルニコフ。才能に恵まれた奏者でありながらも、存分に名声を勝ち得たとは言えない不遇の演奏家の一人です。スヴェドロフスクでエンジニアの家庭に生まれたヴェデルニコフは、ウラルで学んだ後、1989年にモスクワ音楽院の大学院に入学、ナタリア・シャコフスカヤに師事、ソロ活動を始めてすぐにピアニストのアレクセイ・ゴリボルとデュオを結成して活動を始めます。1991年にイタリアのトラーパニで開催された室内楽コンクールで1位を獲得、ロシア同時代の作曲家たちの作品の初演を数多く行う演奏家として知名度を上げました。2001年には北京交響楽団の首席チェロ奏者となり、10年以上中国で活躍、帰国後はモスクワ現代音楽アンサンブルのソリストを務めていましたが、病を得て、2015年6月11日に惜しまれつつこの世を去りました。この1993年に録音されたアルバムは、当時デュオを組んでいたゴリボルとの共演で「20世紀のロシア作品」が収録されていますが、この録音はこれまでリリースされることがなく、ヴェデルニコフの死後1年以上を経て、彼の思い出のためにリリースが決定したということです。(2017/02/24 発売)
レーベル名 | :Melodiya |
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カタログ番号 | :MELCD1002452 |
アストル・ピアソラの『Nuevo Tango=新しいタンゴ』はタンゴというカテゴリーを超え、全世界の人々に影響を及ぼすほどの人気を獲得しています。このアルバムでは、ピアソラが自身の五重奏団のために作曲した器楽作品を、独奏ヴァイオリンと弦楽オーケストラのために編曲したヴァージョンを演奏。最も有名なのはレオニード・デシャトニコフによる「ブエノス・アイレスの四季」でしょう。他の7曲は、ポートランド州立大学管弦楽団の音楽監督を務める指揮者ケン・セルデンが編曲。ピアソラのオリジナル演奏の録音を参考にしたという即興演奏も組み込まれるなど、創意工夫が凝らされています。ヴァイオリン独奏はNAXOSに2枚のピアソラ・アルバムを録音しているトマス・コーティク。ヴァイオリンとピアノのための編曲集(8.573789)でも「ブエノスアイレスの四季」を披露していますが、今回では更に華やかな演奏を聴かせます。(2024/04/26 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.574308 |
現在、ピアソラを知らない人はいないでしょう。彼の名前は、すっかりアルゼンチン・タンゴと同義語になり、誰もがあの哀愁漂うメロディを頭の中に思い描くのです。この盤に収録されている「シンフォニア・ブエノスアイレス」は華麗なるオーケストラをバックにバンドネオンが妖しく歌います。ここでは、彼が20代の頃に5年間私的に師事したヒナステラの影響も存分に生かされた、豊かな色彩を感じさせる力作です。アンデス山脈最高峰の山の名前を取った「アコンカグア」は見事なバンドネオン協奏曲。アグレッシヴな音が魅力的。「ブエノスアイレスの四季」はヴァイオリンとオーケストラ版で、バンドネオンとはまた違った味わいが楽しめます。(2010/11/17 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.572271 |
【ヴァイオリンと弦楽による諸相】ロンドン生まれのヴァイオリニスト、キャサリン・フンカ率いるアイルランド室内管弦楽団による、ヴァイオリンと弦楽のための様々な作品集。ロシアの作曲家デシャトコニコフが編曲した『ブエノスアイレスの四季』を中心に、ヴァイオリン協奏曲を残さなかったシューベルトがまだ十代の頃書いたロンドなどを収録。クレーメルのために書かれた2台のヴァイオリンと弦楽ための「ハイドン風モーツァルト」は、モーツァルト作品の断片を積み重ね、ハイドンの「告別」交響曲の手法が視覚的に取り入れられたもの。親密なアンサンブルによる切れ味鋭い演奏が楽しめるアルバムです。(2020/04/24 発売)
レーベル名 | :Orchid Classics |
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カタログ番号 | :ORC100130 |
1987年生まれの若きヴァイオリニスト、ティアンワ・ヤン。中国で生まれ4歳でヴァイオリンを始めた彼女は、すぐさま才能を開花させ、10歳で北京の中央音楽学院に入学を許可されます。13歳でパガニーニのカプリースを録音し、2003年にはヨーロッパでの活動を本格的に始め、ドイツの学術交流サービスからは奨学金を授与されています。それ以降は、もちろん世界中でコンサートを開き、多くのオーケストラとも共演、その才能のひらめきは留まることを知りません。既にNAXOSレーベルから10枚を越えるアルバムをリリース、中でもサラサーテの一連のアルバムは世界中で高い評価を受けています。このアルバムは、そのサラサーテも含めた、彼女自身がお気に入りの曲を選び1枚にまとめたものです。彼女の演奏には深い洞察力と、滴り落ちるような美音があり、また極度に張り詰めた緊張感も備えています。その特色が最も現れているのは、イザイのソナタでしょうか?あまりにも素晴らしい「怒りの日」のモティーフにはただただ聞き入るほかありません。肩の力を抜いたピアソラ、軽やかなメンデルスゾーンも聴きものです。(2015/10/28 発売)
レーベル名 | :Naxos |
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カタログ番号 | :8.578317 |